豆本製作③表紙の製本
今回は、いわゆるくるみ製本っていうやつです。本の形にするだけなら、中綴じや折り本もありますが、このハードカバーっぽい表紙があるとぐっと「本!」って感じになって、テンションあがります。
・ボール紙の切り出し
表表紙・裏表紙・背表紙の3つのパーツを、寸法通りに切り出ししていきます。
背表紙パーツが小さすぎてどっかいってしまいがちなので、私は高さ(58mm)×幅(表表紙の幅(42mm)+裏表紙の幅(42mm)+背表紙の幅(5mm)=89mm)の長方形をたくさん作って、実際に製本作業に入る直前に3つのパーツに切り分けてました。
・表紙くるみ紙の切り出し
今回は、私は無地の表紙にしたくてセリアの折り紙(無地クラフト色)を使いましたが、コピー用紙に印刷したものを使ったり、柄あり折り紙を使ったりしてもいいかと思います。どちらにしても、折り込むので、あんまり厚くない、コピー用紙とか折り紙みたいな薄めの紙がいいと思います。
めんどくさくてもちゃんとガイド線を鉛筆で線を引いておくと、この先の作業でずれが出にくくなります(まったくずれないとは言っていない)。そのためにも、最初にテンプレートを1つボール紙で作っておくと楽です。
・実際の切り出しサイズ
・ボール紙
本文の実寸(58mm × 42mm)×2枚 背表紙(58mm × 5mm)1枚の3パーツ
(背表紙の幅(5mm)は、実際に本文部分をを製本して、ものさしで実測しています。)
・表紙くるみ紙
横幅:本文の実寸(42mm)×2 + 背表紙の実寸(5mm) + 背表紙の両脇(5mm)×2 + 左右外側の折り込み(8mm)×2= 115mm
縦幅:本文の実寸(58mm) + 上下外側の折り込み(8mm)×2 = 74mm
本文部分の大きさや、背表紙の厚さが変わる場合は、それぞれの数値を置き換えてください。
(背表紙の脇(背表紙と本文の間)の5mmは、参考にしたサイトでは8mmとなってました。8mmで試作したら大きすぎたので、私が自分で調整した結果が5mmです。本全体の大きさや厚みによってもちょうどいい幅が変わると思うので色々と試してみてください。)
・タイトル帯の貼り付け
表紙くるみ紙にタイトル帯を貼ります。幅は表紙くるみ紙と同じ115mmで、コピー紙にプリンターで印刷しています。さっき鉛筆でガイド線を引いた面じゃない方に貼ります。
私は見栄え的にこの行程を挟みましたが、表紙は無地でいいよーってことならこの工程いらないですし、シール用紙に印刷したタイトルを貼るよーとかなら適宜そちらに変更してください。
・表紙くるみ紙をボール紙でくるむ
ガイド線のとおりにボール紙をスティックのりで貼り付けていきます。(当初はここも水解きボンドでやっていましたが、どうしても紙がヨレるというかシワができてしまいましたので、スティックのりに変えています。)
・表紙くるみ紙の折り込み
表紙くるみ紙の四隅をはさみで斜めに切り落としてから、スティックのりを塗って上下左右を折込みます。
・背表紙の筋つけ
背表紙の存在を確認しながら、表紙くるみ紙の背に筋を入れておきます。ここでも活躍するバターナイフ。表紙部分は、これで完成です。おつかれさまです。
・表紙と本文の合体
背表紙の両脇部分に水解きボンドを塗ってから、表紙と本文を合わせます。表紙に上下の区別がある場合は、本文と逆にならないように気を付けてください。
表紙の上からダブルクリップで圧着。これでまた半日置きます。
・遊び紙を表紙裏側に固定
本文と表紙がちゃんとくっついたら、遊び紙の表紙側をスティックのりで接着します。ボール紙や、表紙くるみ紙との境を隠すイメージです。裏表紙側も同様に糊付けします。
やったー!完成でーす!やったね~!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?