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【AZ】インタビュー 冨山竜一(美術家)

力強く、そして奥に存在するは、見るものを包容する繊細な絵。熱情と精妙さが共存している。私が冨山さんの作品を観る時にいつも感じてきた。個人的にとくに好きな作品がある。それは、焚き火、”火の絵”だ。

誰も彼もがちょっとずつずれてる気がして

そんなことを考えたら

少し落ち着きたいと思った

人はいつの時代もこんなときに

静かに燃える炎の先に見える景色が恋しくなるのだろう

だから僕は火を描いた

https://ryuichitomiyama.fc2.page
冨山竜一 HP MEMORANDUM
「火の絵」より
https://ryuichitomiyama.fc2.page/火の絵/

静かに燃える炎の先の景色を、私は冨山さんの作品から少し見ることができたような気がしている。傷つき、悲しみ、そこから回復するためのサジェスチョンともいえる作品だと私は感じているのだ。冨山さんの活動は絵画のみならず、造形や革の作品などもある。どの表現方法にしても冨山さんが美術や創作に対し留まることなく、意欲的であることがわかる。


──自己紹介をお願いします

冨山竜一(美術家)
2023 年3 月で、20 年弱、立ち上げから携わってきた会社を辞め、地元での個展や、地域活性化イベントの実行委員の活動、様々なグループ展への参加を継続しつつ、美術家としての活動中。

冨山さんが実行委員として活動しているカツオSHOWてん


──創作の中で意識していることやコンセプトはありますか?

会社に務めいているときに、読んだ本の中で、とても印象を受けた言葉があります。「花は香り、人は人柄」
この言葉にとても感銘を受け、以来コンセプトの中心として持ち続けています。


──普段、どのようなことからインスピレーションを受けますか?

視点を変えると、行動=変化 ということに気づきます。
ルーティーンという言葉はありますが、「同じ」は存在しません。
日々の小さな変化の気づきなどを拾って、形に落としています。


──今回AZに出品いただく作品について教えてください。

小さな作品になります。
同じ絵の具を使ったとしても、配色、またはキャンバスの大きさによって色の見え方は変わります。
例えば、ある程度大きいものであれば素直に見える色も、小さくなると途端くすんで見えたり、違う色に見えたりします。
小さな作品を作るときには、大きな視点で見るのを意識して描いています。
他にも、小さい作品ならではの筆の使い方や、視点の変化なども考慮しています。今回3つ作品を選びましたが、異なる視点での3つを選びました。
ぜひ、様々な視点で見比べてみてください。


──今後の活動ビジョンを教えてください。

どんな感情でも構わない。見た人の気持ちに触れるような作品を残していきたい。


冨山竜一(美術家)
INTERVIEW 2024.2.3


APARTMENT ZOO vol.6

会期:2024年3月9日〜3月23日
会場:アート&スペース あまねく
住所:静岡県静岡市葵区鷹匠2-10-24 AP2F 1号
開館時間:12:00〜17:00
休廊日:月・木

グーグルマップで検索する場合は「la potto. teto」でご検索ください。


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