お母さんのバカ
今年の短い夏休みもあと少し
宿題があと何が残ってるって
話になったところ
工作や絵
読書感想文も残ってるね
どれかやったらいいんだけど
どれをやる?
なんて話をしてたけど
息子は途中からテレビに夢中になり始め
私の話はうわの空
「返事もせんかえ」
「聞いてきたき、一緒に考えゆうのに」
「もう自分でどうにかしいよ」
と感情的に言い放つ私
すると更に何も言わなくなる息子
少し時間経って
私「言いたいことがあるんじゃない?」
「今どんな気持ち?」
息子「言いたくない」
私「言わなかったらもっとわからん」
「怒らんき、何でも言って」
「お母さん嫌い、腹が立つでも何でも」
「悲しい?悔しい?」
息子「悔しい、何にも言い返せんき」
そして小さい声で
息子「お母さんのバカ」
急に私の小さい頃を思い出した
私は子供の頃
お母さんに腹が立っても
泣くことはあっても
「大嫌い」
「バカ」
「クソババア」
悪態をつくことがなかった
反抗心はあっても
言葉を感情のままに言い放つことをしたことがなかった
「怒る」をとても嫌なイメージにしてて
してはいけないこと
大好きなお母さんを傷つけてはいけない
で我慢をしていた
3年前心屋仁之助さんの講演で
会場全体でいろんな言葉を一緒に口にした時
「お母さん大嫌い」
で号泣した
言ってたつもりで
心の底から言えてなかった
言えても罪悪感を抱えていた
私の子供を通して
いろんなことを思い出す
子供の時の自分に
我慢してたんだね
大丈夫
自分の感情を否定しなくていいんだよ
まだまだ根深いし
思い出すことたくさん
ちゃんと思い出してあげると
大丈夫だったを
積み重ねる
可愛いくて
素直で
一生懸命な自分を思い出すと
本当に愛おしくなる