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悲嘆について学ぶ(1)

髙木 慶子さんのお話から学んだこと

2022年秋期公開講座(上智大学グリーフケア研究所)「悲嘆について学ぶ」第1回(2022.10.13)

「人生について考える ー人生とは人が生き、私が生きることー」
髙木 慶子氏(上智大学グリーフケア研究所 名誉所長)

2022年度秋期講座第1回は、上智大学グリーフケア研究所 名誉所長 髙木 慶子シスターからのお話でした。

クリスチャン(カトリック)の家庭で育った私。
神父様やシスターのお話はだいたいこういう感じというイメージをいい意味で裏切るお話でした。
髙木シスターのちょっとおちゃめなお人柄も感じられて心がぽっと温かくなりました。
講義は、なんと美空ひばりさんの歌から始まります。

(1)「愛燦燦」、「川の流れのように」美空ひばり

この歌から感じ取って欲しいメッセージは、
・大自然の中に自分を委ねる
・生きることは旅すること
・時には、雨が降ったり、ぬかるんだ道を行かなければならないこともある、それでも生きていく
・私たちは、神様・仏様が作ってくださった作品、子どもである

とのことでした。

髙木シスターのような人徳の高い方であっても、雨が降っている日、お住まいのある六甲あたりの山からの風が強い日は「嫌だな~」と思うとのことで、親近感が湧きました。

美空ひばりさん、亡くなられて今年で35年。
有名な歌ばかりですが、今回、改めて歌詞や美空ひばりの生き様と共に聞くと、後世にも残る思いを感じ取ることができました。

愛燦燦
作詞・作曲:小椋佳 編曲:若草恵

川の流れのように
作詞:秋元康 作曲:見岳章 編曲:劉崎孝路

(2)「あしあと」マーガレット・F・パワーズ

次に「あしあと」という詩の紹介がありました。

この詩は長年作者不詳とされ、作者のマーガレット・F・パワーズは裁判でこの詩の著作権を勝ち取ったとのことですが、私は今回初めて知りました。

最後の
「あしあとがひとつだったとき、わたしはあなたを背負って歩いていた。」
のところで涙がダダ洩れ・・・。

いつも読み返したいのでGoogleキープに保存しました。


「あしあと」
 マーガレット・F・パワーズ

ある夜、わたしは夢を見た。わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。
ひとつはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。

そこには一つのあしあとしかなかった。

わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。
このことがいつもわたしの心を乱していたので、わたしはその悩みについて主にお尋ねした。

「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、わたしと語り合ってくださると約束されました。
それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、ひとりのあしあとしかなかったのです。 
いちばんあなたを必要としたときに、あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、わたしにはわかりません。」

主は、ささやかれた。

「わたしの大切な子よ。 
わたしは、あなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みの時に。
あしあとがひとつだったとき、わたしはあなたを背負って歩いていた。」

copyright(C)1964 by Margaret Fishback Powers

(3)「心」稲盛和夫

次にご紹介いただいたのは、稲盛和夫氏の著書「心」。
シスターから経済人の著書の紹介??と思いましたが、今まで稲盛さんの本を読んだことがなかったので、早速Audible版を聞き始めました。
ここまで周りの人に尽くすこと・・・今の私には正直難しいです。
でも、定期的にぶつかる壁はここのところが要因だと思うので、何か少しでもヒントを得たいと思いました。

(4)最後に

紅葉は木が自己紹介している。
秋は自分がわかる季節だそうです。

人生の秋の季節って何歳頃を指すのかは難しいですね。
何歳まで生きるのかにもよりますし・・・。

いずれにしても少しでもきれいな紅葉を見せられる自分でありたいと思います。

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