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陰キャ女子大生の留学日記 vol.13 一人旅ベルギー編 3日目

こんにちは、あまもりと申します。

一人旅ベルギー編3日目はブルージュに行きます。

良くも悪くも、これまでの一人旅で今回が最もハードな一日でした。

ベルギー最終日、最後まで覗いていただけたら嬉しいです。

前回はこちら↓



1. 駅の治安の悪さを知り眠れない夜

前日の寝る前に、予約していたブルージュ行きのFLIXBUSの乗り場についてマップで再確認していました。

乗り場はブリュッセル南駅の構外にあり、マップで見る限り駅は大きそうだから特に問題ないだろうと思っていました。

しかしふとブリュッセル南駅の治安について調べてみると、これでもかというほど出てくる悪評

それを目にして怯えながらThreadsでブリュッセル南駅の治安について尋ねてみると、有識者たちから、

「女性一人は本当に危険、気をつけて」
「財布にチェーンをつけていたのにスリに遭って中身を取られた」
「友人が一人でいる時に集団スリに囲まれてスーツケースを奪われた」
「駅構内はまだ警察がいるけど、構外は浮浪者がたくさんいるので早足で行動した方がいい」

などの止まることのない怖い体験談を聞き、私の恐怖レベルが頂点に達します。

こんな危険を犯して一人で行く必要はあるのか、と考えはじめます。その結果、

運良くブルージュに行けたとしても、ずっと恐怖が纏わりついて心から楽しむことはできないだろうから、今回のブルージュ観光は諦めよう。

という結論に至りました。
深夜にホテルで一人、行く先の怖い話を聞いて、恐怖と淋しさのあまり本当に泣きながら旅の計画を練り直していました。

するとそのとき、インスタに一件DMが届きます。

なんと、私のThreadsの投稿を見て送ってきてくださったのです。

「ベルギー在住の者です。ブリュッセルからブルージュまで、ブリュッセル南駅を通らずに行く方法があります…!

神が手を差し伸べてくれたのだと本気で思いました。
夜中の2時にも関わらずメッセージを送ってきてくださったので、ありがたく話を聞かせていただくと、「ベルギーの電車アプリで探すとブリュッセル中央駅からブルージュ駅まで1本で行ける電車があります」とのことでした。

私は完全にFLIXBUSで行く予定だったので、現地の長距離電車と電車アプリについて全く調べていませんでした。
またブリュッセルからブルージュに行く方法も私はOmioでしか調べていませんでした。
Omioではブリュッセル南駅からしかブルージュに行く手段が表示されておらず、てっきりブリュッセル中央駅からは行けないものだとばかり思い込んでいました。

その方にチケットの買い方や電車の乗り方などを教えていただき、とりあえずブルージュ日帰り計画は続行することにしました。

ブリュッセル中央駅▶︎ブルージュ駅の切符を
アプリで購入
26歳以下は安い
ブルージュでのバスなどの切符も一つだけ購入

FLIXBUSはやむなくキャンセルしました。当日キャンセルのため、払い戻しはほんの少しだけでしたが、勉強代だと思って耐えます。

2.いざ電車に乗ってブルージュへ

FLIXBUSに乗る予定では時間的に朝食は諦めざるを得なかったのですが、電車に変更したため少し時間に余裕ができ、朝食を食べてからチェックアウトができました。

ホテルにスーツケースとリュックを預けます。
今更ですがブリュッセル自体がそもそも少し治安が良くないとのことで、リュック移動も怖くなり、初日に買ったポシェットに最低限のものを詰め込んで行動することにしました。

券売機の使い方は分かりやすかった

また、券売機で買うと同じ行先ならどの時間の電車に乗っても大丈夫と教えていただいたので、帰りの分は先に券売機で買ってみました。

いざ乗ってみるぞ!というところで、ブリュッセルのホームの電光掲示板、電車の情報がものすごい少ない……

乗車予定の電車の時間と近い時間に、番線に電車が到着します。
しかしこれは私の乗る電車なのか、確信が持てません。
しかし電光掲示板を見ると、私の電車と同じ駅を通るようなことが書いてあります。

早くしないと出発してしまうので、藁にもすがる思いで近くの現地の若い女の子たちに声をかけて聞いてみました。
するとこれだよ!と頷いてくれたので、安心して乗車しました。

朝早いので人があまりいない

緊張から解放されて、ぼんやり車内の電子パネルを見ていると、違和感を覚えます。

アプリで停車駅を確認してみると、なんと次の停車駅が違う…

まさか…と思い青ざめながら通路を挟んで隣の席に座っていた人に聞いてみると、「それブルージュ行かないよ」と言われ、ショックのあまり軽くパニックになります。

さっきの女の子たちに嘘つかれたのか…
それとも知らなかったのか…
しかしここでめげてしまってはだめだ、ということで、もう少しその方に話を聞いてみると、
「ブルージュに行く電車が止まる駅にこの電車も止まるから、そこで乗り換えれば大丈夫!」と教えてくださいました。

大丈夫、大丈夫と自己暗示をかけながら、アプリで乗り換えを全力で調べて、なんとか乗り換えました!

Bruggeの文字に泣きそうになります
安心感から気絶したように寝てると、
検札の方に笑顔で起こされました

今度こそ合ってました!
ちゃんとブルージュに着きそうです泣

やはりフランス語圏は苦手かもしれない…と思いましたが、これから行くブルージュはブリュッセルと同じベルギーでもオランダ語圏になるらしいので、また雰囲気が違うのかな、と想像したり。

またブルージュはブリュッセルに比べて治安がいいと聞いたので、安心しています。

3.なんとかブルージュに到着!

ようやくブルージュ駅に到着しますが、10時から始まるボートに乗るために急いでバスに乗ります。

バス停を発見
乗客で混みあっています

乗る予定のバスの停留所をたまたますぐ見つけられたので、事前に持っていたアプリのチケットを準備して乗車します。

しかしチケットをアクティブにするタイミングが分かりません…
乗る時も皆後ろの扉から乗っていたため私も流れで乗ってしまった上、誰もスマホでアプリをいじっていません。

いつアクティブにするんだ…?と慌てているうちに、目的地に到着してしまいました。

チケットは持ってたけど恐らく無賃乗車になってしまった…

罪悪感に襲われつつ、急ぎ足でボート乗り場に向かいます。

船っぽいマーク

見つけた!と思って近づきますが、人の気配がありません。

公式ホームページには今日の日付でOPENと書かれていたので、おかしいな…と思いながら5箇所あるうちの3箇所のボート乗り場を回ります。

しかしどこも人がいない…

嫌な予感を覚えながら、ダメ元でマップでインフォメーションを調べます。
するとメインの広場にインフォメーションがあることが分かり、歩いて向かいました。

たどり着いたインフォメーションのお兄さんにボートに乗りたいと伝えると、苦笑いで「冬はやってないよ」と言われました…

じゃあ公式HPにOPENって書かないでよ…泣

個人的ブルージュでの目玉はボートと馬車だと思っていたので、かなりショックでした。

4.面白そうなミュージアムに入ってみたら…

ですがせっかくインフォメーションに来たので、おすすめの美術館はありますか聞いたら、パンフレットに書き込んで教えてくれました。

ですが正直に言うとあんまり好きそうなものがない…

というところで、そのインフォメーションの中にミュージアムがありました。

📍HISTRIUM BRUGGE

この中にミュージアムとインフォメーションが
入っていました
インフォメーションの出口付近にチケット売り場が

調べてみると、ガイドを聴きながら各部屋を回ってブルージュの歴史をたどっていくタイプのものだそうです。

なんと日本語ガイドもあり、流れているPVも面白そうで、VRも見られるとのことで、とりあえず入ってみることにしました。

・ガイドのみ
・ガイドとVR
・ガイド、VR、この建物に登る
の3つで値段が変わるのですが、せっかくなのでガイドとVRを選びました。

音声ガイドを借りる時に言語を聞かれるので、日本語と伝えます。
すると、「この音声ガイドは勝手に流れていくので、その通りに部屋を回ってください。ボタンを押す必要はありません」と言われました。

音声ガイドが「扉が開きます。その先へ進んでください」というと、なんとそれに合わせて扉が開きます。

最初は非常にワクワクして入っていったのですが、全体の感想としては「ちょっと怖かった」です。

「中世(多分)のブルージュにタイムスリップして、当時の貿易や歴史を学びながら、ある男の子のラブストーリーを覗こう」
というのがこのミュージアムのテーマだそうで、当時の街や建物の室内を再現した部屋を回ったり、階段を登ったりして、その部屋ごとにあるスクリーンに流れる映像を見ながらガイドで音声を聞きつつ進んでいくものでした。

ミュージアムの作りや物語は非常に面白かったです。
ですが、どこからか人が出てきそうな薄暗い部屋が最後まで続くのと、鳥や人の人形が立っていたり動いたり、雷の音(音声ガイド)や雷の光(部屋のセット)を数分間体験する狭い部屋があったりしたのが、個人的には興奮よりも緊張の方が勝ってしまいました。

また私自身暗い部屋が苦手なので、それが40分ほど続いたのがけっこうしんどくて…
あとまさかの他に一緒に回る人がおらず、暗い部屋を1人で回らなくてはいけないというのも相まって正直怖かったです。
友達や他の人も一緒だったらそこまで怖くなかったと思います。

ガイドのあとのVR体験も非常に面白かったです。初VRだったので、5〜8分ほどの短い時間でしたが楽しめました。

ですがこれに4000円近くも払ったのか…と思うと少しもやもやが残ります。
しかしこれはミュージアムが悪いのではなく、ちゃんと調べずにミュージアムに入ってしまった私の落ち度であり、かつ私がミュージアムに合わなかっただけです。
決してミュージアムが料金に見合わないという訳ではありません。

・お化け屋敷が好き
・暗い部屋、狭い部屋が平気

という方はとても楽しめるミュージアムだと思いますので、ぜひ行ってみてください。
個人的には誰かと一緒に入るのがおすすめです。

5.マルクト広場で馬車に…

そのあとは目の前の広場を歩きます。
ミュージアムでの緊張と天気が悪さが重なって、少し気分が落ち込んでいます。

世界遺産のブルージュ鐘楼
可愛い色の建物が並んでいます

たしかにブルージュは治安が良く、観光客もほどほどで、混みすぎて疲れるなんてこともなく、とても居心地がいいです。

鐘楼の前で写真を撮ってもらおうと辺りを見回していると、日本語が聞こえる…!!
ものすごい驚いたことに、日本人のおば様おふたりが近くにいらっしゃいました。

お邪魔して申し訳ないと思いながら写真を頼んだら、とても優しくOKして下さいました泣

写真もたくさん撮ってくださった…しかも撮るのうまい…

何度もお礼を言ったあと、いよいよ馬車に乗ろう!と思い、馬のいるところに行きます。

お馬さん可愛い

値段を確認しようと馬車に近づくと、馬車の側面に70€(約11000円)と書かれており仰天。

ネットの情報では50€だったのに…
一人で70€はちょっと悩む…

でもこの悪天候の中馬車で街を回っても景色が良くないだろうな…と思い、うんうん悩み込んだ結果、断念

一番楽しみにしていたボートと馬車がまさか両方体験できないとは思わず、内心かなり落ち込みました。

でもブルージュの街自体はとても素敵でした。
今度は夏に来よう、とリベンジも兼ねて可愛いポストカードを買って帰ります。

デザインが超絶可愛い


5. ブリュッセルへ戻る

今日は色々ありすぎて疲れてしまったため、早く帰ろうということで、滞在時間2時間ちょっとでしたがブリュッセルに戻ることにしました。

途中で見つけたレース屋さん
拷問博物館 一人で入る勇気がなかった…

ブルージュ駅行きのバスに乗ります。

今度は運転手さんにアクティブにしたチケットを見せられました
ブルージュ駅
Brusselの文字があると安心

ありがたいことにここからブリュッセルまでの電車はかなりスムーズでした。

ブリュッセル中央駅ついた〜!と駅構内を見渡します。

中央駅にこんな場所なかったような……
恐る恐るマップを開いて調べると、なんとここはあのブリュッセル南駅!!

あれだけ恐怖して避けてきたブリュッセル南駅で降りてしまった!!

一気に緊張で体がこわばります。

しかしホテル近くの駅に行くにはトラムに乗らなければならないので、とりあえずトラムの駅をめざして歩きます。

メトロの看板見つけました

一度しか使いませんでしたが、ブリュッセルのメトロやトラム、バスはタッチ式のクレジットカードなどで改札で支払いができるので、非常に便利でした。

人が多い

トラム内はかなり混雑していましたが、ポシェットを前にして抱きしめていたので、特に問題なくホテルの最寄りに降りることができました。

今思えばそこそこ物乞いがいる

ホテルに預けていた荷物を受け取って、いよいよ中央駅に行きます。

中央駅→北駅→フランクフルト駅

の順に乗っていくので、まずは北駅に向かいました。
順調に電車に乗ることができて、乗る予定の電車の1時間前に着いてしまいました。

緊張もあってお昼ごはんを食べていなかったので、一気にお腹がなります。

なにかサッと食べられるものないかな、と駅の中をフラフラしてたら、Paulを発見!

お兄さんイケメンだった

美味しそうなサーモンのパンを見つけたので買いました。

サーモンがみっちみちに詰まっていて、食べ応えあって嬉しい。
ホームの待合室でだらだら食べながら待っていると、ようやくICEが来ました。

Frankfurtの文字だけで泣ける

ここも問題なくICEに乗れました。
安心していると、検札の人が来たのでチケットを見せます。

すると、
「これ早い電車乗ってるよ、このチケットだとダメだよ」
と言われ、硬直しました。

ドイツだと、チケットを買っておけば当日同じ行先の電車であれば早かったり遅かったりするのに乗っても問題ありません。
今回使うのもICEなので特に気にしていなかったのですが、国を跨ぐとそうはいかないそうで…

どうすればいいかと聞くと、「次の駅からフランクフルトまでのチケットを買って」と言われてしまったため、95€(約15000円)支払うことになりました…

悔しい…事前に払ってるのに…なんで…
しょんぼりしながら電車に揺られ、しばらくドイツでは質素な生活をしようと心に決めました。

6.旅は最後まで気は抜けない

フランクフルト

フランクフルトでの乗り換えも上手く行き、無事
自分の街に戻ってくることができました。

駅を出て最後、寮の最寄りまでトラムに乗ろうと乗り場に行くと、びっくりするほどに人がいません。

なにごとだ…?と乗り場の電光掲示板を見てみると、「今日と明日はストライキでバスもトラムも運休です!」と書かれており、思わず崩れ落ちかけます

最後までこんな追い打ちかけられるのか…
しかし不幸中の幸いで、私の寮の近くには電車の最寄りもあるので、トラムでなくても電車で帰ることができます。

電車の時間まで少しあるので、駅構内のパン屋さんで夜ご飯を買うことにしました。
パンを選んでいると、なんと横から浮浪者のおばさんが「私にパンを買ってくれ、お腹が減ってるんだ」と言ってついてきました。

私の街はかなり治安がいいので浮浪者はほとんど見かけないのですが、こういう時に限って会うんですよね……
無視してパンを買っていると、店員さんが追い払ってくれました。ありがたい…;;

それから電車に乗り、なんとか寮に到着しました。
本当に長かった…泣

7.最後に

ベルギー物価高いな〜と思いながら街を歩いていたのですが、調べたらベルギーはフランスよりも物価が高いそうです。
フランス行ったときも高いな…と思いましたが、ベルギーは特に高く感じました。

観光地価格なのかもしれませんが、今回行ったレストランはディナーでお腹いっぱいご飯食べて一人5000円〜でした。
チョコやお土産になりそうなものを買おうとショッピングを試みて歩いていましたが、どのお店も高くて気軽に手が伸びず…

ですがポテトとムール貝とビールはものすごい美味しかったので、それを食べ(飲み)に来るならとても楽しい街だと思いました。




陰キャ女子大生の一人旅ベルギー編、いかがでしたでしょうか。

前回の三カ国周遊のときよりもかなりドタバタな旅になりました。

ブリュッセルはグラン・プラスがとにかくメインになるので、個人的にはもう少し見応えのある街や気軽にショッピングが楽しめる街が好きかな、というのが正直な感想です。

街が小さくてメインの広場があるところで言うとポーランドのクラクフと似たような感覚でした。

ベルギー一人旅は勉強回になりました。
お付き合い下さりありがとうございました。

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