
陰キャ女子大生の留学日記 vol.3 一人旅1日目 ポーランド・クラクフ
こんにちは、あまもりと申します。
1/10から私陰キャ女子大生の3カ国周遊の旅が始まりました。
初日を終えましたが、さっそくドタバタ珍道中になっていますので、備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。
前回はこちら↓
1. DBあるある電車遅延
ドイツにある私の寮の最寄りからマンハイム中央駅には、SBahnで一本で行けます。
あらかじめマンハイムからフランクフルト空港駅までのICEをDBアプリで予約しておいてから、それに乗れる時間帯のSBahnを探して乗車しました。
本来はICEの出発の二十分前にマンハイム中央駅に到着予定でしたが、そんなうまくいくはずがありません。
なんせ相手はドイツ鉄道です。
留学でドイツに来てからSBahnの遅延に巻き込まれたことがなかったため、気が抜けていました。
案の定十五分の遅延。
ICEの出発まであと五分でした。
ホームに着くや否や、スーツケースを抱えてホームと階段を走ります。
番宣が近かったために何とか滑り込みで乗ることができたものの、座った席をよく見ると、「bahnbonus status」と書かれています。
調べるとどうやら特別席のようなもので、普通の人は座ってはいけないとサイトに書かれているのを読み、冷や汗が出てきました。
恐る恐る隣に座っているドイツ人に聞いてみると、笑顔で「大丈夫よ!」と言われたので、信じることにしました。
乗るのは一駅だけだったので、幸い検札に会うこともなく、無事フランクフルト空港駅に到着しました。
すでに先行きが怪しいです。
2. 冷や汗の荷物検査
これまでの旅行と同じ感覚で、リュック+スーツケースで行くていで準備を進めていました。
出発前日になって、ルフトハンザのサイトに機内持ち込みはスーツケース(8kg以内)とハンドバッグのみと書かれていることに気づき、青ざめながらスーツケースを測ると8.5kgでした。
大慌てで荷造りをし直します。
ハンドバッグはトートバッグならOKという情報を手に入れたため、スーツケースに入らない荷物をトートバッグに詰め込みました。
そして空港に着き、パンパンのトートバッグとぎりぎり8kgのスーツケースを持って、持ち物検査のエリアに入ります。
なにか言われるんじゃないかとものすごい緊張していたのですが、実際はスーツケースの重さやハンドバッグのサイズを図られることはありませんでした。
検査官のドイツ人たちに笑顔で荷物検査エリアを送り出され、拍子抜けのあまり数秒間保安で突っ立っていました。
その間保安の中を見回してみると、そこそこ大きいリュックを背負い、かつスーツケースを運んでいる人がちらほらいることに気づきます。
ハンドバッグの規定を見る限り、とにかく小さくないとダメなのかとばかり思っていました。
ハンドバッグにリュックが含まれていることにイマイチ納得できませんでしたが、こんなこともあろうかとスーツケースにリュックを入れて置いたので、保安の中でトートバッグの中身と入れ替えました。
リュックとスーツケースを持ち、給水所でペットボトルに水を補充したあと、ゲートに向かいます。

ゲート付近の椅子にはコンセントがあるため、搭乗の時間までスマホを充電しました。
重さ図られないならもう少し詰めてこれたかな…などというタラレバを考えているうちに、あっという間に搭乗時間が来ました。
3. クラクフ空港へ
搭乗券で改札を通り階段を下りると、目の前にバスがいました。
てっきりこのまま搭乗するのだとばかり思っていたので、「バスだ!」と思わず呟いてしまいました。
同じ便の乗客たちが次々にバスに乗り込んできます。
椅子が空いていたので座っていたのですが、目の前に杖を持ったおばあちゃんが来たので、譲ることに。
しかしそのおばあちゃんも小さい子を抱えている男性に席を譲ろうとしていて、思いやりって素敵だなぁとほっこりしていれば、あっという間にバスが飛行機の前に到着しました。
階段を登り、機内に入って座席を探します。
便が多いからか、乗客は少なく感じました。
私の横の二席も空いていたので、フライト中は気楽に寝ることができました。
しかも運良く座席が窓側!

朝から緊張していたため離陸前から睡魔に襲われており、次に目が覚めるともうクラクフ空港に着陸していました。
パスポートなしで更にフライト一時間ちょっとで他の国に来れるなんて、なんて素晴らしい…

ポーランド語は一ミリも分からないため、英語の看板を頼りに駅に向かいます。
4. 空港から中心地へ
ホームにたどり着き、中心地への切符をアプリで購入しようとスマホを開きますが、なんと電波がめちゃくちゃに悪い。
数分リトライしましたが、諦めて券売機で買うことにしました。
しかし電波が悪いせいで券売機で中心地まで行く切符の買い方が調べられず、事前に調べたトラムに乗る用の切符を合ってるかも分からず購入することにしました。
ドイツではトラムもバスも電車も乗り放題のチケットを使っているため、同じ感覚でトラムの切符を買ってしまいました。

券売機に並んでいる間に電車が来てしまったため、急いで切符を購入して乗車します。
中は混んでいましたが、たまたま一席空いていたので座ることにしました。
出発してから約五分後、イケメンの検札が来て乗客の切符のQRを読み取っています。
ん?QR?
私の切符にはない……
そう思いながら切符を眺めていると、イケメンの検札が、「それはトラムやバスに乗る専用の切符だよ。この電車は含まれないよ」と教えてくれました。
やばい、と一瞬パニックになりかけます。
ですがそのタイミングでポーランドは車内でも切符が買えることを思い出し、すぐさまイケメンに「今切符買います!」とあわあわしながらも伝えました。
するとイケメンは「OK」と言ってポケットからクレカ決済端末を出し、カードをかざせば数秒で決済完了。

そして切符をもらうと、またイケメンが「それはトラムやバスに乗れるからね、気をつけてね」と優しく繰り返してくれて、私は何度もありがとうと伝えました。

5. ホテルチェックイン…?
中央駅の目の前のトラムに乗り、ホテルの最寄りで降ります。
私の旅の楽しみの一つであるホテルは、チェックインするところからワクワクが始まります。
いよいよホテルに到着。
フロントで待っていると、お姉さんが来てくれました。
予約があるのでチェックインの前に荷物を預けていいか、と尋ねて名前を伝えます。
しかしお姉さんの表情が不穏です。
まさか予約取れてない……?と不安になりつつお姉さんに聞いてみると、なんと
「あなたの予約は1ヶ月後の今日よ」
と言われました。
今度こそ大パニックです。アゴダのアプリを確認すると、確かに予約は二月になっています。
これまで一度もホテルでこういった失敗をしたことがなかった上に、どうして気づかなかったのかと身体中の毛穴から汗が吹き出します。
しかしお姉さんはパニックになる私に、「部屋は空いているけれど、2泊分同じ部屋では過ごせないかもしれない」と言いました。
つまり、今日明日で部屋は変わるけど、泊まれるということ?
泊まれるならなんでもします、という気持ちで話を聞いていると、「マネージャーに相談するから、荷物は先に預かるよ」と言ってくれました。
荷物を預かってくれるということは恐らく泊まれるということなので、力んでいた肩の力が一気に抜けました。
マネージャーに相談しない限りは分からないということだったので、私も少し時間を稼ぐためにスーツケースを預けてから観光することにしました。
6. 朝ごはん兼昼ごはん
気分転換も兼ねて、元々予定していた近くのMilkbarに入りました。
📍Milkbar Tomasza

かなり口コミが多く、有名店のようです。店内は広くないですが、次々とお客さんが入ってきます。

お店に入ると、店員さんが英語で対応してくれます。
人数を伝えたら、ある程度空いてる席を指定されて、そのどちらかに座ってと言われました。
相席はまだ怖いので、テーブル席に座らせてもらいました。
メニューを見ると、朝食だけでもかなりの種類があります。
私は現地の人が食べるものに少しでも触れたいため、こういうときは店員さんに「1番人気のメニューをお願いします」と頼んでいます。
するといくつか指差しで人気のメニューを教えてくれて、その中のトーストとスクランブルエッグとサーモンのセットが美味しそうだったので、それとオレンジジュースにしました。

シンプルなのに美味しい!!しかもジュースが着いて1350円!!安い!!
ドイツで外食すると2500~3000円は普通なので、物価の違いに驚きつつ日本のファミレスを思い出しました。
朝から何も食べていなかったため、ものの数分で平らげてしまいました。
量もちょうどよく、軽すぎず重すぎないところが良いです。
何泊もできたら通って全メニュー制覇したい~と思いながら、お店を後にしました。
7. 大聖堂の前で写真を撮ってもらう
ご飯を食べ終わったあとは観光名所を回ることにしました。
まずいちばんお店から近い聖マリア聖堂に向かいます。
その間にぱらぱらと雪が降ってきました。
雪が降る瞬間に立ち会うのは生まれて初めてで、雪の降る空を見上げながら大聖堂へ行くと、なんと到着した途端強烈な吹雪に変わりました。
顔も頭もジャンバーも雪まみれ。強い風邪で髪はボサボサ。
でも綺麗な大聖堂の前だから写真は撮りたい。
そう思い、なんとか大聖堂前にいるお姉さんを捕まえて撮ってもらいました。
一組目のお姉さんが撮った写真は大聖堂の半分しか写っていなかったので、もう一組の別のお姉さんに頼んで撮ってもらいました。
ひとり旅行だと写真を撮ってもらうのに少しだけ苦労します。
そのあと単体で大聖堂を撮り、それから近くの織物会館に入りました。

お土産になりそうなものを売るお店がたくさん並んでいます。
中の装飾や木造がとても可愛くて、二往復ほどしてゆっくりとお店を見て回りました。
今度はどこに行こうかとまた広場に出てみると、なんと!


めちゃくちゃ晴れていました!!
まさかこんなに晴れると思わず、じゃあもう一回大聖堂の前で撮ってもらおう!と、大聖堂の前をウロウロしていました。
しかし、観光地と言う割には観光客が少ないように感じ、若い人を探すも見つからず……
結局、ええい、もう誰でもいいか!となり、近くにいたご夫婦に写真をお願いしてみると、快諾してくれました。
旦那さんが写真を撮ってくれて、正直あまり期待していなかったのですが、確認してみたらものすごい撮るのが上手くて何度もありがとうと伝えました。僕達も撮ってくれる?と言われたので、もちろん撮ります!と言って撮ってあげました。
しかし、写真を見比べると、


天気ってほんの数十分でここまで変わるんだなぁ……
ヨーロッパで青空をバックに写真が撮れるのは夏限定だと思っていたので、とてもラッキーでした。
8. マクドナルドで時間を潰す
大聖堂も撮り、織物会館も見ると、実は行きたいところは見終わってしまいました。
本当はお城に行く予定でしたが、少し遠いのと近いと上手く撮れないのでは、という思いから今回は諦めました。
けれど行く場所がもうなく、夜ご飯までお腹を好かせたいからご飯は食べられないため、考えた結果近くのマクドナルドに行くことにしました。
実は密かに旅先のマックに行って味の比較をするのが好きなので、今回も試してみようと思いました。
お店に入ると、セルフオーダーの機械で注文ができます。

言語を変えるというところを押すと、ドイツ語と英語くらいしか分かるものがなかったので、とりあえずドイツ語で見ることに。
今回は大好きなミルクシェイクを頼みました。


ドイツは600円くらいなので、ドイツよりは安いです。
味はドイツと日本より甘い気がしました。
マックも国によって味が変わるのは面白いですね。
夜ご飯を食べるまで、旅の記録を書いたりしてひたすら時間を潰します。
9. レストランで夜ご飯
ポーランドもこの時期は16時頃にはもう暗くなってくるというのを忘れていて、それなら少し早いけど夜ご飯食べてしまおう、ということで近くのレストランに行きました。
もともとはグリル焼きの屋台とBARをハシゴする予定だったのですが、想像以上に寒くて早くホテルに帰りたいので諦めて近場でレストランを探しました。
📍Morskie Oko

早速中に入り、一人ですと伝えると予約はしていますか?と聞かれます。
いいえ、と言っても待たされることはなく、すぐにテーブルに案内されました。

内装がとても素敵で、座っているだけでわくわくします。
メニューを見て、キエルバサ(ソーセージのグリル焼き)とクファシニツァ(ザワークラウトとお肉のスープ)とビールを注文。
海外のお客さんも来るからか、店員さんはみんな英語がペラペラでした。ありがたい…


ここで驚いたのが、スープのサイズとパンの量。
多分パンはスープにセットでついてくるみたいなんですが、これ絶対一人前じゃない!笑
キエルバサをかじりながら、スープも頑張って飲みましたが、さすがにパンは完食できなかったです…申し訳ない…
でも残す人は少なくないからか、私がキエルバサを途中で放置してスープを飲んでると、「(キエルバサを)下げますか?」と聞かれました。
また私は旅先で人気のビールを飲むのが好きなのですが、頼んだ白ビール(メニューにはwheat beerとありました)がものすごく美味しかったんです!
癖がなくて飲みやすく、お酒の弱い私でもごくごく飲めました。
ものすごい勢いで頬張り、ビールを飲み、眠くなってきたところでお会計をします。
チップ込で101ズオチ(約3880円)でした。
全体的に量が多かったので、妥当な金額だと思います。
酔いが回ってきたタイミングで外に出たら、寒さのあまり眠気が吹っ飛びました。
10. 今度こそチェックイン!
いよいよホテルに戻ると、お昼に話したお姉さんがまだフロントにいてくれました。
恐る恐る話を聞いてみます。
すると、
「二泊分の部屋が取れましたが、先に支払ってくれた金額をそちらに充てるので、追加料金は要りません。またあとから取ってしまった一泊分の料金も明日には返金します。」
と言いながら、部屋のカードをくれました泣
ホテル予約サイトには返金不可+キャンセル料発生と書かれていたため、ホテルに直接言ってみることの大事さを学びました。
「急遽取った部屋だからダブルルームじゃないよ」と言われましたが、泊まらせてくれるなら何でも大丈夫なので、ありがとうございますと伝えてお部屋に移動。
クラクフはホテルが古いため内装は可愛いですが階段しかないところが多いらしいです。
そして例に漏れずこのホテルも階段でした。
しかし普段寮の階段で鍛えられているので、問題ありません。
部屋に入るとまさかの目の前には広々としたダブルベッドがあり、驚きと喜びから、んん?!と変な声が出ました。
お姉さんが言ってた内容を私が聞き間違ったのかもしれないです。
一人で泊まるには贅沢な広さで、このホテルを選んでよかったと心から思いました。
一日目にして面白いほど濃い旅になりました。
トラブルを一人で解決するのは緊張しますが、それも楽しめるのが一人旅の良さですね。
二日目はアウシュヴィッツ&ビルゲナウツアーに参加します。
格安ツアーに参加した英語のできない女子大生の一日を書きたいと思っています。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
次回はこちら↓