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陰キャ女子大生の留学日記vol.1 はじまり
はじめまして。あまもりと申します。
ドイツに留学中の女子大生です。
これから私が書いていく記事は、以下のような人の参考になるかもしれません。
語学力もコミュニケーション能力もないけど、留学がしたいと思っている方
留学がうまくいかず辛くなっている方
旅行が好きな方
留学している人と聞くと、明るい性格で、友達がたくさんいて、語学力もコミュニケーション能力も抜群にある人、という印象はありませんか。
少なくとも私はそんな偏見を持っていました。
私は幼い頃から現在に至るまでずっと根暗で、コミュ障で、友達もほとんどいません。
ただ好きな舞台の作品のオリジナルがドイツ語だった、というだけの安直な理由で、大学でドイツ語を勉強しています。
そんなコミュニケーション能力がない根暗な私でも、留学をすればきっと変われるとばかり思い込み、高い語学力もないくせに留学生活を始めてしまいました。
その結果、私は留学中に適応障害になりました。
ベッドから起き上がれない日が三か月以上続き、買い物以外で外に出られず、毎日涙が止まりませんでした。
当たり前のことを言いますが、語学力がない、コミュニケーション能力がない人間が、現地で友達を作れるはずがないのです。
そもそも学生同士の集まりは日本の大学でも苦手で、ずっと避けてきました。
そんなどのつく陰キャが、海外で外国人のいるパーティーなんかに参加できるわけがありません。
じゃあ英語で話せばいいじゃん、と思われるかもしれませんが、私の英語レベルはそこらへんの中学二年生程度です。
学校に行っても話せる人がいない、という環境は恐ろしいほど精神をむしばんでいきました。
語学力もない。
友達もいない。
コミュニケーション能力もない。
英語もドイツ語もペラペラな他の留学生に対する強烈な劣等感に耐えきれず、私は大学の留学担当の方に「半年で帰国したい」と相談しました。
担当の方は「無理しないで帰ってきてください、サポートは全力でします」と優しく言ってくださいました。
ですが、ここでふと思ったのです。
このまま帰国してしまったら、私には何も残らない。
せっかくドイツに来れたのに、どこにも行かず、なんの経験もせず、ただ病気になって帰ることになってしまう。
それだけはどうしても嫌でした。
そのとき家族がドイツに来てくれることになりました。
この三か月で辛かったこと、ずっと考えていたことを家族にゆっくり話しながら、生活リズムを戻し、やっと外出ができるようにまで回復しました。
そして体調が戻ってきた私に、家族はこう言いました。
「学校に行けなくても、今しかできない経験ができたらそれで充分」
「もしできるなら、今ヨーロッパにいるうちに行ける国にたくさん行きなさい」
その言葉は今の私の一番の支えになっています。
私は、旅の計画を立てている時間が一番幸せと言っても過言ではないほど旅行が大好きです。
特にミュージカルを観るために劇場に足を運んだり、現地で食べ歩きをすることに目がありません。
ですがこれまでの旅行は家族と行っていました。兄妹もいるため、わざわざ一人でどこかへ行くという経験がほとんどありません。
そこで私の中に一人旅という選択肢が増えたことで、視野がぐっと広がりました。
勉強不足の自分が完全に悪いのですが、英語もドイツ語もできない私は、友達がいない不安、友達ができない恐怖から、未だに学校に通う勇気が出ません。
しかし、友達がいなくても、語学力がなくても、コミュニケーション能力がなくても、一人で旅行はできます。
ここでは、陰キャ女子大生の留学の記録と一人旅日記を兼ねた記事を書いていきたいと思っています。
留学中に友達ができず不安な思いをしている人、語学力に自信はないけど旅行はしてみたい人、そんな人たちの目に留めていただけたら嬉しいです。
・追記
留学中限定になりそうですが、YouTubeを始めました。
留学中の話や、旅の記録をしていきます。
旅の記録はnoteの記事と被るところがある(テロップと時間の関係上noteの方が旅の内容を詳細に書いてあります)ので、読んでいたらなお楽しめると思います。
よかったら見てください。