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コンビニの前でたむろしているヤンキーに裏切られた。

少し前の話だ。

深夜、コンビニの前で、たむろしているヤンキーに裏切られた。
面白い経験だったので、noteに文章を残そうと思う。

ある日。
僕は、夜中に急にカフェオレが飲みたった。なので、近くのコンビニへ買いに行くことにした。

深夜2時。
暗闇の中、歩いて近くのコンビニを目指す。

僕の家は、まわりに大きな森林があり、神社もある。
コンビニへ行くときは必ずそこを通らなければならないのだが、夜中はかなり怖い。不気味だ。

幽霊が出るという噂だ。
近くにお墓があるので、そう言われているのかもしれない。あたりは閑散としていて、物音ひとつしない。

「ゲロッ。ゲロッ。」
「なんだ。カエルの鳴く声か」

僕は、突然の出来事に「ビクッ」となりながらも、歩みを進めていく。

そして、なんとかコンビニの前まで着いた。

ヤンキーが数人がいた。
彼らは、タバコを吸いながら、たむろしていた。僕は、あまり目を合わせないように、素通りしようとした。

なんとか、コンビニのドアの手前にまで来た。
僕は、何事もなかったとほっと一安心した。

すると、ヤンキーのひとりがタバコを消し、猛スピードで、後ろから追いかけてきた。

「ヤバい。何かしたかなぁ。」
とつぜん、背中に緊張が走った。

でも、大丈夫だ。
何かあれば、店員に訴えればいい。とにかく、店に入った方の勝ちだ。

すると、店内にコンビニ店員がいない。やばい。

すると、急にそのヤンキーが、後ろから僕に話しかけてきた。

「いらっしゃいませ。」

え? あなたが店員?
なんと、たむろしているヤンキーがコンビニの店員だったのです。これは、僕の住んでいる田舎のお話です。もちろん、田舎でもダメですけど。

深夜、コンビニの前で、たむろしているヤンキーに裏切られた。
絡まれると思った男は、実はコンビニ店員だった。

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雨宮 大和|エッセイ・短編小説
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