超短編小説|『朝のルーティン』
目を覚ますと、伸びをしてカーテンを開ける。窓から朝日が差し込んでくる。朝日を浴びながら、軽く水を飲む。シャワーを浴びる。これが、僕の毎朝のルーティーンだ。
シャワーを終えて出てくると、棚から透明な瓶のキャニスターを手に取る。そこからお気に入りの豆を取り出して、豆を計る。手動のコーヒーミルで豆を挽いていく。もちろんこのときに、フレンチプレスにお湯を注いで温めておくことも忘れてはいけない。
コーヒーミルを左手で持って、右手でハンドルをぐるぐると回しながら、コーヒー豆を少しずつ挽いていく。ガリガリという音が聞こえてくる。奥から新鮮なコーヒー豆の香りがふわっと立ち上ってくるような気がする。
豆を挽きおえると、フレンチプレスのお湯を抜く。それから、挽いたコーヒー豆をそこに入れる。お湯を決められた位置まで注いで、蓋をする。ひたすら4分待つ。
4分が経つと、フレンチプレスのつまみをゆっくりと下げていく。このとき、速すぎても遅すぎてもだめだ。そして、内部にある金網がガラスの底についたら、完成だ。
コップにコーヒーを注いでいるあいだ、新鮮なコーヒーの香りが部屋中を漂っていく。
こうして、僕の朝がはじまる。
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