マンガが読めません。

 僕は、マンガが読めません。正確にいえば、マンガを読むことが得意ではありません。これまで幾度となくチャレンジしてきたのですが、なかなか長続きしませんでした。

 今日は、その理由を考えてみました。共感してくれる人がいたら、嬉しくなります。

話の終わりが見えない

 マンガはふつう、話の終わりが見えません。人気の作品の場合、マンガ雑誌で連載を組まれ、定期的に更新されています。

 だから、終わりが見えない。単行本を買うにしたって、何巻もつづく。何十年にわたって作品が連載されることもあるので、幼少のころから読んでいたマンガを大人になっても読みつづけていることだってある。

 もちろん、マンガ好きの人にはそれが良いのだと思います。何十年にも渡って愛されているわけですから。青春をそのマンガに捧げているわけですから。人生をより楽しく生きられるわけですから。

 僕自身も、マンガ好きの人を見かけると、羨ましく思うことがあります。マンガ喫茶に連れて行かれても読むものはほとんどないし、病院へ行ったって本棚に読みたいマンガはないからです。

 一方、小説は特殊なものでない限りは、すぐに終わりが来ます。何十巻、何百巻も続くような小説はほとんどないでしょう。だから、僕は小説を読むのかもしれません。それは、半日で読めてしまった方が楽だからかもしれない。

非現実的な作品が多い

 僕がマンガをなかなか読めないもう一つの理由は、非現実的な作品が多いことです。もちろん、マンガに詳しい人からすれば、現実的な作品もあると言われそうです。ですが、多くの作品は、日常では起きそうにない非日常だというのは言うまでもありません。

 そんな僕ですが、唯一読めた作品がいくつかあります。『メジャー』と『キングダム』、それから『東京リベンジャーズ』です。おそらく、この三作品はどちらかと言えば、現実的な部類に入るのではないかと思います。

 もちろん、『東京リベンジャーズ』で登場する「タイムリープ」は非現実的ですが、ドラマでも見かける手法なので、それくらいなら理解できます。

 さらに異世界の話になると、さっぱり分からなくなってしまいます。特殊な世界の特殊なルールや変わった生活様式に付いていけなくなるのです。

登場人物が多い

 最後に、マンガは登場人物が多いです。僕は以前もnoteで触れましたが、人の名前が覚えられません。なので、マンガを読んでいると何の話だか分からなくなる時があるんです。

 だから、それを理解するために前のページを読み返さないといけない。これは、とても骨の折れる作業です。顔はなんとなく覚えられても名前まではすぐには無理です。キャラクターが多い場合はなおさらです。

 子どもの頃を振り返ると、三国志に苦労しました。親が買ってくれたのですが、キャラクターが多すぎて読み進められないんです。マンガほどはイラストがないので、かなりハードルが高かった。

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 そんなわけで、僕はマンガが読めない。読もうとしているけど、なかなか読めない。たくさんのキャラクターが登場する複雑なストーリーだと付いていけなくなる。だから、好きなマンガが見つかるまで、チャレンジし続けるしかない。 

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雨宮 大和|エッセイ・短編小説
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