誹謗中傷をされていた話
どうも、雨宮です。
昨日、プロレスラーの木村花選手が、誹謗中傷の末に自死を選ぶという痛ましいニュースを見てしまい、なんだか昨日は眠れませんでした。
ネットにおける誹謗中傷の問題はたびたび話題になりますが、未だに減ることはありません。それどころか、悪化しているとさえ思っています。
リアルの世界でも自粛警察のような正義の暴走は起きていますが、端末上で書き込むだけのネットの世界では、自己の正義の発露があまりに簡単すぎます。
自分が書き込んだ先に人間がいるという意識もネットでは少なくなり、それも正義の暴走に拍車がかかっているのではないでしょうか。
今やだれでも、ネット上の誹謗中傷に晒される危険があります。
もし自分がそのターゲットになったら、どうすればいいのか。
雨宮も昔、少しの期間ですがアンチに粘着されていた時期がありまして、その時の経験をもとに対処法を考えてみたいなと思いました。
雨宮がネットで誹謗中傷をされていたのは、今からちょうど10年ほど前の時期。モバゲー×電撃小説大賞と言うものを受賞したころからです。
こちらの賞を狙っていた方は大勢いましたので、最初は妬みのようなものだったのだと思います。
場所は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のスレッドで、内容は自分の小説に対する中傷や、体型の揶揄(これは自分でもネタにしていたので俺も悪いのですが)、サイトでの書き込みに対する嘲りなどでした。
そしてこれらの書き込みは、雨宮が書籍を出すようになってからエスカレートします。
毎日のようにスレッドが自分への誹謗中傷で埋まり、内容もどんどん過激になっていきました。
中には子供の幼稚園に乗り込むなどという書き込みもあり、しばらくは自分が幼稚園への送り迎えをしていました(特定されるような情報は出していなかったので、まあ大丈夫だとは思っていましたが)。
当時のインターネットでは、荒らしやアンチにはかまうな。無視をしろ。というのが一般的で、書き込みに反応したり、俺のことを擁護するような書き込みがあれば、全て本人認定(雨宮が書き込んだという認定)をされるような状況でした。
もう見れば見るほど病んでしまうのに、気になって見てしまう。この書き込みが自分の仕事に影響を及ぼしたらどうしようなどと考えてしまう。そんな鬱屈とした日々が続きました。
その後、自分は仕事の主軸をシナリオライターに移し、名前の出ないソーシャルゲームのシナリオをメインに行うようになりました。
忙しくてなかなか小説サイトの方での更新もできなくなり、名前の出る仕事も少なくなってくると、ようやくアンチ書き込みは収まっていきました。
ここまで書けば、無視することはそれなりに有効だったとも言えなくないのですが、自分はそうではないと思っています。
アンチが消えたのは、単純に「雨宮を消すことに成功したから」なのです。
恐らく俺が名前の出る仕事をバリバリ行って世の中に出続けていたとしたら、きっとアンチは消えなかったでしょうし、誹謗中傷も無くならなかったと思います。
結局、誹謗中傷するような人間は無視をしようが何をしようが、相手を消すまでやめないということなのです。
もはやアンチの目的は当人の反応を見るのではなく、書き込みで相手をつぶすことなのでしょう。
また、多くの方が誹謗中傷をするような有名な方になると、SNSでそういった中傷をすることが本人の承認欲求を満たすようなことにもなり得ます。
だからもう、誹謗中傷には反応するなという古い常識は忘れるべきでしょう。
誹謗中傷にはしっかりと反論し、自分の意見を世間に発信していく’(中傷している本人に言っても意味はないので、あくまで世間に発信です)。
場合によっては、しっかりと法的処置をとっていく。
それが重要だと思います。
特に反応が可視化されるTwitterなどのSNSでは、誹謗中傷を無視し続けていると場の雰囲気がそちらに飲まれてしまい、初見の方までも「ああ、この人は悪い奴なんだ。よく知らないけど」となってしまいがちです。これ、マジで結構ある現象だと思います。
なので、SNS上でしっかりと誹謗中傷に対して意見を表明することが大事だと思います。そうすることで、味方も増えていくでしょう。
ネット上だから安全だと思って心無い言葉を吐く人間は残念ながら大勢います。
ですが、最近はそう言った書き込みに対して法的処置をとることが一般的になりつつあり、多額の賠償金を払わせたという事例も多くみられるようになりました。
誹謗中傷に怯えて黙り込む時代は終わりました。
言葉で殴ってくる相手には、法律で殴り返してやりましょう。
これ以上、心無い言葉で命を絶ってしまう方が増えないことを、祈っております。