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新聞読んでニュース見てたらバカをみる時代

アレよ、アレ、アレ。

年を取ると本当に思い出せない。

小さい頃に読んだ「国が怖い」と、女の人が泣いている中国の話の細部が思い出せない。虎が出てきた気がするけど。

国が怖いって感覚が余りにも意味不明で「?」だけがしっかりと残っているものの、なんだったっけ?

と、調べ直してみたらどうやら苛政猛於虎(苛政は虎よりも猛し)という中国の諺でした。

その諺小噺がこちら↓

秩序の乱れた春秋戦国時代に、孔子は泰山(たいざん)のふもとを通った時、墓地の前で悲しげに泣く女に出会った。孔子は弟子にその理由を尋ねさせると女は言った。「さきに舅(しゅうと)が虎に殺され、つぎに夫がやられ、今度は息子がやられました」。「ではなぜこの土地を離れないのか」。「それはここには苛政がないからです」。これを聞いて、孔子は門弟たちに言った。「よく覚えておくがよい。人民たちにとって、苛政は虎よりも恐ろしいのだ」。

ウイルス騒ぎがあった時、私は中国のネット環境が特殊だって事も知らなかったので、なんでこんなに個人からの情報提供が少ないんだろうって思っていた。

のんき。

中国では、インターネット上で行われる全てのやりとりは検閲されて、国の評価が下がるような事を海外に訴えたり、トップの悪口を言おうものなら、あっという間に連れていかれ、まるで別人の様になって帰ってくるんだとか…

それなんてホラー?

ぼくがかんがえたさいきょうのいっこく?

わぁ、まるで映画の世界みたい…(恐怖)

中国素晴らしい!大勝利!総書記万歳!
それしか認めない囲いの中での感染パニック。とうとう黙殺されていく事に耐えられなくなった中国人が、中国版インターネット規制を掻い潜って、世界に発信してくれた動画にはとんでもないモンが山ほどあった訳ですよ…。

人権?何それ美味しいの?状態。

この国怖えぇ…。

それで、漸く前述の「国が怖い」が感情を伴った上で理解できました。

何十年物のアハ体験は、涙でしょっぱかったです。

まぁね、国際的に出してくる数字が出鱈目だとか、Made in Chinaで爆発しないのは爆弾だけとか、お噂は兼がねだったので、こちらも勿論それなりの色眼鏡で見てたけど、パステルカラーの色眼鏡に原色バリバリでやってくるもんだから軟弱なレンズなど、見事にパリーン!!!ですわ。

感染が疑わしい奴は収容して灰にすれば良い。中国のそんな状況を、日本のメディアはどんな風に伝えた?

日本も怖いものに蝕まれている。

YouTubeで、中国の感染者隔離施設の責任者が必死に説明しているのをみた。押し寄せる人に、繰り返し繰り返し「ここには薬はないし治療のための設備もない。入ってもなにも治療はできないし、入ったら出られない」下手なことは立場上言えないなかで、必死にここに来てはダメだと伝えようとしていた。

彼はまだ生きているだろうか。

善良に暮らす事が難しい国だなんて悲しい。

もし、誇り高き赤い旗を掲げる事ができたなら、日本とは相容れなくとも尊重することは出来るかもしれな…

うーん…いや、どうかなぁ…。



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