【インタビュー】「自分は悪い人」 自己否定ママが自分の時間を手にいれるまで
朝から晩まで子育てから離れられない。
息つく暇もなくやらなきゃいけないことに追われてしんどい。
子育て中の多くのママが感じる多くの悩みは「時間のなさ」が原因とも言われています。
どうやったら余裕のある毎日になるんだろう…。
そんな疑問を解消する「ひとり時間確保1dayレッスン」をご存知でしょうか。心も体も忙しいママが「自分のための時間の生み出し方」を学ぶ30分のレッスンです。
講師は、2人のお子さんを育てながらおうち起業ママとして働くつむぎさん。
家事に、育児に、講師業にと、アクティブに活躍されるつむぎさんですが、当初は自分のやりたいことも分からず自己否定を繰り返していたそうです。
そんなつむぎさんに、自己否定の気持ちを脱ぎ捨てて時間のゆとりを持つまでのお話をうかがいました。
「自分に時間をかけること」を忘れたくない
─まずはつむぎさんのおうち起業ママとしての経歴を教えてください。
持病による体調の波に左右されずに安定して働きたい、朝の時間帯に「職場に行かなきゃ!」って子供を急かしたくない、という思いからおうちで働くことを選びました。
フルタイムで働いてた前の職場では、子供もいて持病もあってというコンディションで勤務をするのは難しかったんです。
子供との時間を大切にしたかったので、おうち起業はぴったりでした。
はじめはブログ運営とWebライターのお仕事から始めて、次にそこで得た技術をお伝えする講座を開きました。
その後、自分自身と向き合うことの大切さを学ぶ機会があり、今回新たな講座を開講することになりました。
─それが「ひとり時間確保1dayレッスン」のきっかけですね。
そうですね。私も含め、ママって「自分に時間をかけること」を後回しにしてしまう方が多い印象です。
そんなママをサポートしたいという気持ちから「時間を生み出す」とか「自分と向き合う」という学びを深めることを決めて、「ひとり時間確保1dayレッスン」を始めることにしました。
「ママだから頑張らなきゃ」って思いこんでいる方にはとくに受けてほしいなと思ってます。
─「自分自身と向き合うことの大切さ」「時間の生み出し方」を学ばれたことで、つむぎさんご自身の生活にはどのような変化があったのでしょうか。
レッスンではまず「自分のやりたいこと」を書き出してもらうのですが、時間の生み出し方を学び始めた当初、わたしは「自分のやりたいこと」がなにも書けなかったんです。
私って何が幸せ?という感覚でした。「自分のやりたいこと」なのに、内容を見ると全部子供のことを書いてたりしたんです。
自分がこうしたい!とかこれが食べたい!とかがまったく出てこない。
そこから学びを深めていくうちに、「洗濯から解放されたい!ドラム式洗濯乾燥機がほしい!」というような、かなり具体的な希望が口に出せるようになりました。
─そんな実体験があるからこそ、たくさんの人に取り入れてもらいたいという思いがあるんですね。
レッスンではノートにいろいろな思いを書きだしてもらいます。ノートに書いて、見える化して…って結構時間がかかるし、ひとりだとわざわざ時間を取りにくいですよね。
こういう講座に参加してもらうことで、その時間を一緒に生み出したいって思っています。
─講師の立場のつむぎさんが実践している、時間を確保するための工夫を少しだけ教えてください。
これは絶対やりたい!っていう自分の予定を、なによりも真っ先に確保するのは意識しています。もし駄目になったとしてもいいように何も予定を入れない日もつくります。
気をつけているのは、キツキツに予定を詰め込んでしまわないこと。
もうここしかない!みたいな追い詰め方はしないように意識しています。
「わたしって悪い人?」自己否定から脱却するまで
─自分の時間を確保できるようになるまで、何かご苦労はあったのでしょうか。
昔のわたしは、夫から「1人で出かけてきたら?」と言われても、私だけ自由な時間を取るなんてダメなことだと思っていて。
自分で勝手に自分のことを悪い人だと思っていたんです。
「夫はオッケーって言ってるけど、本当なのかわかんないしな」と疑ったりもしていましたね。
夫が本心でいいよって言ってるのもわかっていたんですけど…。
振り返ってみると、私なんかが時間をとっちゃダメって思うのは自己否定からきていたんだと思います。
自分には時間をかける価値なんてないんだ、を脱するまでがとにかく大変でした。
最初にドラム式洗濯乾燥機の話をしましたが、欲しい!と思えるようになってその気持ちを夫に伝えられるところまでになったのは大きな変化です。
─自己否定の感情から脱出されるまで、どれぐらい時間がかかりましたか。
専業主婦になって次男が生まれるぐらいまでだから、4〜5年ですね。
それまでは完全に「ママだから」にとらわれていました。自分だけの自分ではない。家族のため、息子のために全ての時間を注がねば、という思いに取り憑かれていましたね…。
あなたの人生とは?なんて聞かれても全然答えられないです。
それどころじゃないんですよ、というスタンスでした。
とくに、長男が年少さん、次男がまだ保育園に入っていなかった1歳代のときがイライラばかりでした。
次男は家にいるし、長男はまだ年少。年少とはいえ、赤ちゃんよりはお兄さんだから、私はつい長男に期待してしまっていたんでしょうね。
3歳・4歳なんて色々できるわけがないのに、期待通りにならなくて怒っていました。
自分の時間がないことも重なって、すごく悪循環でしたね。それがつい最近、2021年の出来事です。
─葛藤を乗り越えて生み出した「ひとり時間」で、いま一番楽しんでることを教えていただきたいです。
時間や意識について学び始めたこともあって、ノートを書くのが一番楽しいです。
他の趣味だと、もともとお菓子を作るのが好きだったのでアレルギー持ちの次男のために米粉の蒸しパンを作ったりしてます。
─わたしは時間ができるとすぐにマンガを読んでしまうんですが、つむぎさんのおすすめのマンガをひとつ教えていただけませんか。
わたしもマンガをよく読んでいます!アプリだと隙間時間に読み進められていいですよね。
色々あるので選びきれなかったんですけど、『コウノドリ 新型コロナウイルス編』が好きですね。我が家は夫婦で『コウノドリ』を読んでいます。
やっぱり子供がいると、胸に迫ってくるものがありますね。
子育てでちょっとイライラしたときに読むと、妊娠出産の奇跡と大切さに改めて気づかされます。
ハッピーエンドばっかりじゃないっていうところが作品のよさですね。
─最後に、時間がないと日々悩んでいるママにメッセージをお願いします。
ママだから絶対これをやらなきゃ!なんてことは実はあんまりないと思います。
やりたくない、どうしても嫌だっていうことは、ちょっとずつ手放していけばいい。
わたしはその手放しのお手伝いができればいいなと思っているので、何かあったら気軽に声をかけてください。
わたしもレッスンを受講させていただきましたが、つむぎさんがいいところを見つけて声をかけてくれるのがとても嬉しくて、心地よくすごすことができました。
ひとり時間を生み出すためのヒントをたくさん教えてくれるつむぎさんのレッスン、ぜひ参加してみてください。
【インタビュー・執筆/あまみん】
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