どれくらいの値打ちもない世の中でも【ミスチルが教えてくれたこと #5】
どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きているこの世界に
もはやあの天才、井上陽水の「都会では自殺する若者が増えている」以来ではないかという鬱々とした歌い出しから始まる曲があります。
これがまた、ミスチル史上で最もと言っていいほど、カラオケでは定番曲となっているわけだったりするから世の中おもしろいものです。
ええ、そう。
あの超豪華キャストの人気ドラマ「コード・ブルー」主題歌が、今回のテーマです。
※本記事の引用部分はMr.Children「HANABI」(作詞:Kazutoshi Sakurai)歌詞より引用。
失ったものをいちいち憂いていれるほど平和な世の中じゃ、ない
手に入れたものと引き換えにして
切り捨てたいくつもの輝き
いちいち憂いていれるほど
平和な世の中じゃないし
切り捨てたもの。切り捨てざるを得ないもの。大人になるにつれ、増えていくもの。
でも、いちいち憂いていれるほど世の中は平和じゃない。
じゃあ、どうする?
そんなことを問いかけている、HANABI。なんかこう、華やかな曲かとタイトルで思わせておいてのこの重さですよ。
むしろ重すぎて打ち上げ花火も上がらないんじゃないかと心配になるくらいの。
でも。
残酷でも、受け入れたくなくとも。切り捨てなきゃいけないものは確実に私たちにあって。その切り捨てたものを憂うことよりも、切り捨てた後どうするのか。その結果手に入れたものをどうしていくのか。
失ったものではなく、自分の手にしているものに目を向けること。切り捨てた過去のものを憂うのではなく、苦しくとも哀しくとも現在を踏みしめ、未来に向かって進むこと。
その大切さを、今一度思い知らされる、重い歌詞だと感じます。
時は、平等だ。
笑っていても泣いて過ごしても
平等に時は流れる
ポジティブシンキングが常に正しいわけではありませんが、それでも、どうせ変えられない現実なら、それに折れてしまうよりも、
「おお、すげーピンチじゃん。これ乗り越えたらカッコイイな」
なんて思ってみるのが良いのかもしれません。
だって、平等に時は流れる、のですから。
水のような、心であれたら。
滞らないように揺れて流れて
透き通ってく水のような
心であれたら
一度もサビについて語らないままCメロまで来てしまいました…。
水のような心って、なんなんでしょうね。
はっきり言って、よく分からないんですよ、このフレーズ何言ってるか。
でも、でも。
こういう心であれたら…と思っちゃうんです。なんかその気持ち、感覚はどことなく分かる気もしちゃうんです。
だけど、願えども、そうはできない。
そんな己の力不足との戦いこそが、人生なのかもしれません。そしてそれは、ビジネスでも、マーケティングでも、自分自身のキャリア、はたまたプライベートにおいても、当てはまることでしょう。
願いと、現実の間で揺れるのが、人なのだ。そして人生とは、その連続なのだ。そんなことを、この短いフレーズが教えてくれているように思えます。
そして、だからこそ私たちは、決して捕まえることのできない花火のような光であっても、手を伸ばしたいと願うのかもしれません。
──おお、一周まわってサビに辿り着いた感が…!
誰も皆、問題を抱えている。
誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
時の過ぎ行く残酷さをまざまざと見せつける世の中。
そして、願えども届かない己の力不足。
そんな現実が重なり合っている現実世界において、問題を抱えていない人などいないのです。
あなたも、私も。なにがしかの問題を抱えながら、懸命に生きている、人間なのです。
でも、人は強い生き物です。
問題を抱えながらも、素敵な明日を願って、少しでも明るい未来が来るように、祈るような思いで生きているのです。
きっとみんな、そうなんです。
だから、今が暗くても、明日が見えなくても絶望することはありません。どれくらいの値打ちもない世の中に思えたとしても、諦めてはいけないのです。
そして、この曲はエンディングを迎えます。
悩み苦しみ、問題を抱えながらも素敵な明日を願って足掻き続ける”人”という生き物の魂の叫びを代弁するかのようなシャウトとその余韻を残して。
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
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