最近読んだ漫画5タイトルまとめ『どーにゃつ』『学糾法廷』『ゆらぎ荘の幽奈さん』『サムライチャンプルー』『AMENTIA』
記事にしなかった漫画を含む5タイトル分まとめます。基本的にネタバレ無し
①どーにゃつ
めちゃくちゃヒキがうまくて続きが気になる漫画、でも……
作者:コザキユースケ
巻数:既刊5巻
個人的な点数:67点
人類が消え去りディストピアと化した世界で生きる謎のドーナツ型生物の日常を描いたほのぼの漫画かと思わせといて背後に巨悪が潜む非常に特異な漫画。実際のところ本編の半分以上は謎のドーナツ型生物である「どーにゃつ」たちの日常を描いているので半分は可愛らしくてユーモラスな漫画といって違いないが、1巻の最後に登場する馬鹿でかく一転して書き込まれたロボットや、どーにゃつ達を襲うなぞの組織など、急に『ぼくらの』みたいな世界観になるので続きが気になって仕方ない。毎巻、最後のほうにロボットや敵の登場、そして戦闘が描かれるため、「ヒキ」が抜群で、早る気持ちを抑えながら次の巻を手に取って5巻が終わったところで気づく、「6巻は?」
2017年………………………
はやく最終巻読ませてくれ〜
②学糾法廷
歩く画力小畑健礼賛漫画。
作者:榎伸晃、小畑健
巻数:全3巻
個人的な点数:67点
漫画全体から作者の小畑健礼賛と画力をコンプレックスを感じられて健康に良い漫画。
小学生が裁判を行う学糾法廷が小学校に設定されている世界で小学生弁護士と小学生検事の法廷バトル、そして主人公たちの復讐を描いた法廷ミステリーもの。主人公が「ひと論破、やっとくか…」と言い出して「なんで学校にゲームを持ち込んだらいけないんですか?」とか言い出した1話を読んだ時は「ひろゆき信者しか面白くない漫画」だろと思ったけど読み進めていくうちに実は主人公が心優しい少年であることが判明したり、クラスの関係性も変化していき結構引き込まれた。毎事件のトリックの完成度も決して低くなく、ミステリーとしてもそれなりに楽しめる。
しかし、やはり小学生による裁判という無理がある設定と、正直言ってあまり面白いオチとはいえない本筋である主人公たちの復讐劇に関して言えば、歩く画力である小畑健が描いているから読めているといった感じで、漫画の面白さよりも小畑健の凄さを再認識してしまう少し悲しい結果に。2巻までは普通に面白いので、読んで損はない。
③ゆらぎ荘の幽奈さん
3巻までしか読んでない。画力がめっちゃ上がってる。
作者:ミウラタダヒロ
巻数:全24巻
個人的な点数:68点
『恋染紅葉』のミウラタダヒロの書いたとにかくエロいドタバタラブコメディー。乳首に異常な執着を感じる作品で、作者のロケットおっぱいにぷっくり乳首信仰が作画から滲み出している。これには藤田和日郎ファンもにっこり。
恋染と比較して画力が格段にあがっているので漫画としてかなり読めるキャラクターデザインに仕上がっているが、シナリオは(3巻まで並感だが)同じくエロラブコメ漫画であった恋染に比べるとかなり薄味に仕上がっており、ヒロインの幽子が現世で地縛霊となっている理由を探し出し成仏させるという一応主目的はあるものの、基本ちょっとした事件やイベントが起こってエロい目に遭って終わりのルーチンを繰り返すだけなので飽きてくるしなにをやってたのか読み終わった後あまり覚えていない。24巻も出ているので後半はちゃめちゃにシナリオが面白くなるのかもしれないが、3巻までの感想としては「エロ」に関しては素晴らしいがシナリオはイマイチという評価に落ち着いてしまった。ルネマグリットみたいになってしもとる幽子の壁尻がおもろい。
④サムライチャンプルー
アニメ『サムライチャンプルー』のコミカライズ版。ですが…
作者:ゴツボ★マサル
巻数:全2巻
個人的な点数:63点
カタカナ語や現代語が入り混じる時代考証をかなぐり捨てたハイスピードバトル時代劇アニメであるところの『サムライチャンプルー』のコミカライズ版。原作の雰囲気や登場キャラクターはそのままに漫画になっているが、manglobeの独特な演出(スクラッチや巻き戻しなど)は当然漫画なので反映されておらず、アニメを見てから本作を読むと、だいぶ淡白な印象を受ける。
全2巻ということでかなり中途半端なところで終わっており、「参ノ巻に続く…のか?」の言葉とともに結ばれているが、結局続かなかった。
相当なサムライチャンプルーファンならコレクターズアイテムとして買っても面白いかもしれないが……まぁアニメ見ればいいよねって感じで終わってしまう。女の子は可愛い。
⑤AMENTIA
妄想を現実にする異能力者との戦いを描いたシスコンバトル漫画。
作者:yangmo、INI
巻数:全2巻
個人的な点数:60点
フルカラー。妄想を具現化する力を発現してしまった人間「ディリュージョナー」を抹殺するために活動するヒロインと、ディリュージョナーでありながらヒロインを手伝う主人公たちの戦いを描いた妄想バトル漫画。
主人公は極度のシスコンで、妹の悪態を全て自分への愛情表現だと捉えるうちに、妄想の妹が現実化しディリュージョナーとなってしまうが、妄想を完全にコントロールできることが判明した主人公をヒロインの組織は引き抜き、ともに戦いへと赴く。読める作画で、キャラクターも立っているのでそれなりに面白いが、主人公が「なにって…〇〇しただけだが?」系なのと主人公の妹が物語の鍵を握っているっぽいけどなかなかその実態が明かされないのとで退屈に感じる。最終的に面白ければなんでもいいやと思いながら読んでいたがどうやら2巻までしかでてないようで話が完結しておらず消化不良に。
ていうか完全に敵側のこいつ↓に感情移入してしまい話どころではなかった。お前は俺だ。