【分割版】ボカロとかいうクソデカい物語の主人公『初音ミク』【その6】
※本noteは、7.4万字も書いたせいでnoteがクラッシュしてスマホで読むことができなかった以下のnoteの分割版その6です。内容は同一ですが、有料部分は元noteにのみ付属しています。
■前回
HoneyWorks
ここからは5つの項目を要して良い意味でも悪い意味でも話題をよんだボカロPを挙げていく。
HoneyWorks(以下、「ハニワ」)は俗に言う「キュンキュン系」や「青春系」のストーリー仕立てがなされた楽曲によって人気を博したボカロPだ。
ということで何が波乱をよんでいるのか既におわかりだと思うが、曲のターゲット層が中高生の、主に女性に向けられているので、臭さが上限突破している。
「ハニワは初期は良かったけど最近のは無理」とはよく目にする言説だが割と昔からキュンキュンした曲を作ってきていた。
『スキキライ』は2011年と比較的古い曲だが既にキュンキュンしている。
『告白予行練習』に入ってから胸の高鳴りは上限を突き抜ける。
少女漫画的なストーリーにセリフを含む歌詞、具体的な描写など、漠然とした恋心をVOCALOIDが歌うという構成ではなく、女子中高生の心情をそのまま楽曲に昇華した作品が多く作られるようになった。
その結果、ハニワの臭さが受け入れられない私のようなめんどいオタクと、素直にハニワでキュンキュンしたものたちに二分された。
『ヤキモチの答え』なども見てもらえればわかるが「本当に共感した」「こんな恋がしたい」「これ...わたしだ...」的なコメントばかりでうへ~オジサンにはちょっとキツイよ~
嫌いなら聴かなければいい。それだけのことではあるが、ハニワはキュンキュン系だけではない、スタイリッシュな曲もいくつか世に送り出しており、これがまた良いんだ。
■竹取オーバーナイトセンセーション
■吉田、家出するってよ
例えばこの2曲、『竹取オーバーナイトセンセーション』と『吉田、家出するってよ』を聴いてほしい。最近の子は言われないとハニワってわかんないんじゃないかな。
こっちの路線のハニワまじで好きやねんうち。キュンキュン系のハニワ曲はどうしても聴けんねん。今だって「女神異聞録ペルソナ」のサントラ同時再生しながら曲流してるねん。直聴できなくて。
そんな怠いオタクのわたしも『アイのシナリオ』は結構好きだったりします(照)(ボカロじゃないけど)
まぁ好きになった理由『アイのシナリオ』が「まじっく快斗1412」のOPに起用されて、サビのカメラがぐるっと回るシーンがかっこよすぎてブチ上がったからなんですけどね。興味がある人は各自調べてみよう。
いやしかし、それを抜きにしても『アイのシナリオ』の曲調自体スタイリッシュでかっこよく、相変わらず漫画的なシナリオで構成されてはいるが中世風の時代と現代を行ったり来たりするファンタジーものに仕上がっており、それほど臭みは感じない。あと最後で「待ってたよ」て言って不敵な笑みを浮かべてるやつ、待つなよ。
もちろんご存じだとは思うが今流行りの『可愛くてごめん』もボカロではないがハニワ楽曲である。
昔はボカロ厨が「昔のハニワは良かった...」と懐古主義に浸っていたが、最近ではハニワが好きだった女性さんたちが「昔はありふれた女の子を応援する歌が多かったのに最近は突出した可愛い子が他の子を馬鹿にする曲ばかり、どうしてこうなっちゃったの...」と懐古主義に浸っていた。ハニワ、何度これを繰り返すんだよ。繰り返される運命に君は気づいてる?
れるりり
恒心の話が続くぜ!
れるりり氏といえば『脳漿炸裂ガール』であり、「脳漿」という語の使用頻度を一気に爆増させた。
再生回数はVOCALOID神話入り間近となる978万回再生を記録(2023年3月9日現在)。和のテイストとピアノなどの楽器がハイテンポなドラムによって接続された本楽曲は意味深な歌詞も相まってボカロ界で爆発的なヒットを起こした。
れるりり氏は「【漢字四文字】ガール/ボーイ」といった曲名を採用することが多く、これらのシリーズ曲は等しく人気を集めている。ここでは『一触即発☆禅ガール』と『聖槍爆裂ボーイ』を紹介するのに留めておこう。
■一触即発☆禅ガール
■聖槍爆裂ボーイ
共通して性的な要素が歌詞に散りばめられている。陽キャのように人前で下ネタなど口が裂けても言えない陰気なオタクたちは、しかし確かに湧き上がる情欲を解放するかのように歌詞に載せて性を歌った。
そんな彼のどこに負の要素があるのか。ここでもハセカラ民が跋扈する。
『脳漿炸裂ガール』の歌詞を見てもらえればわかるが、歌詞に「五反田」や「アイドル」「弁護士」など恒心を連想させるフレーズが多く、ハセカラ民によって売名目的の擦り寄り行為ではないのかと疑われた。
それだけではない。『脳漿炸裂ガール』が絶大な人気を集めだしていた当時、れるりり氏のブログ上で「脳漿炸裂教室」という企画が始動した。
※ブログは既に閉鎖されているため、以下の引用は全て二重引用になります。そのため、一次ソースと一致しない内容を含んでいる可能性があることをあらかじめご了承ください。
さて、その中身はというと、"ニコニコ動画・YOUTUBE等の動画サイトで、どうして自分の再生数が伸びないのか、と悩んでいる人向けに、伸びない理由を容赦なしでズバッと指摘していく新感覚企画"といった内容になっており、これが本当に容赦なく、ほとんど罵詈雑言に近い。
例えば再生回数25回と伸び悩んでいる女性歌い手に対して
と、見たらわかるようにアドバイスの内容自体は至極真っ当なものの、"容赦なく"という表現では補えないほど言葉を選んでいないため、大荒れした。
果ては「れるりり」に酷似したユーザー名を持つ投稿者によって『底辺うp主処刑ガール』という曲まで作られてしまい、対立煽り、陰気なネットユーザー、そして事を燃料投下だと面白がったハセカラ民によって大いに荒らされた。
賛否ともに色々な意見があると思うが、逆境をはねのけ、底辺うp主どころかボカロPとして大御所にまで上り詰め、若い子からも変わらず人気を集めるれるりり氏の胆力の強さを嫌いにはなれない。
kemu
先に断っておくと筆者はkemuをどうしても好きになれないのでkemuを全肯定してほしくてたまらない読者は「じん(自然の敵P)」の項目まで飛ばすことをお勧めします。
初めてkemuがニコニコ動画に舞い降りた時はそれはもう驚いた。「この曲を!?処女作で!?」
どんな大御所ボカロPも初めは下積みの時代があったはずである。自分の限界に挑戦し、それでも動画は伸び悩む。ことkemuにそのフェーズは必要なかった。『人生リセットボタン』は誰がどう見てもプロの犯行です。本当にありがとうございます。
続く『インビジブル』『イカサマライフゲイム』も、厨二感の伴う世界観が好評を博し、『人生リセットボタン』から続く3曲は全て400万回再生を達成している。
■インビジブル
■イカサマライフゲイム
そして『六兆年と一夜物語』では疾走感ある攻撃的なサウンドとIAの以外な組み合わせがボカロ界に新たな魅力をもたらした。
「六兆年」は全盛期のボカロ界に一大旋風を巻き起こし「VOCALOID神話入り」の偉業を達成する。
個人的には『地球最後の告白を』が一番好き。
ここまで挙げてきたkemu楽曲と比較して穏やかなサウンドではあるが、「地球最後の告白を」とあるように歌詞は力強く、Bメロからサビまでの駆け上がるような疾走感に自然と身体がのってしまう。
ボカロを始めたばかりとは思えない良曲の数々。しかしそれもそのはず、ピアノやギターなど様々な楽器を弾きこなし、ニコニコ動画において「一人で○○とかセッションしてみた」シリーズで人気を博していた「中村イネ」とkemuが同一人物であることが発覚したからだ。
中村イネといえば未成年飲酒・喫煙など、素行の悪さが目立っており、あろうもことか「To LOVEる」などで知られる矢吹健太郎先生の妻と不倫関係を築いていた人物だ。一次ソースが今や埋もれてしまい不明瞭ではあるが、矢吹の元妻は夫のクレカを不正使用したり、娘の親権を楯に矢吹から慰謝料を獲得するなどとてもじゃないが擁護することのできない人物である。
矢吹先生といえば我々日本男児がどれだけお世話になったか測り知れない、恩師のようなお方だ。そんな彼に多大な精神的苦痛を加えることになったkemuに対して、時が経った今でも良いイメージを持てない。というか、曲聴いている最中に「こいつ矢吹の嫁寝取ったんだよな...」とどうしても考えてしまう。
それどころかアニソンをはじめとした楽曲提供で人気を集めるあの堀江晶太すらkemuの別名義だったというのだからもう救いねぇよ。堀江まで避けてたらミリオンライブで涙を流すこともヴァイオレットちゃんに感情移入することもできんじゃんかよ。
作家と作品を同一視するのは愚かなことだと頭ではわかっていても、どうしても心が追い付かない。765 MILLION ALLSTARSが"行こう We are all MILLION!!"と高らかに歌う時、僕はいつもNTRのことを考えています。
じん(自然の敵P)
ボカロ界において"巨匠"と呼ぶにふさわしい実力派のPは数多くあれど、こと界隈に与えた影響力という点でいえば、じん(自然の敵P)の右に出る者はいないのではないだろうか。古代ギリシアの哲学者プラトンはその測り知れない影響力から"西洋の全ての哲学はプラトン哲学への脚注に過ぎない"なんて言葉まで残されるようになったが、畑は違えどボーカロイドを触り、またそうでなくともボカロを日常的に聴くもので彼に影響を受けなかった人はあり得ないだろう。それほどまでに、じん(自然の敵P)の存在はとてつもないのだ。
じん(自然の敵P)を「カゲロウプロジェクト」無しで語るのは困難を極める。20代のオタクで、たとえその人がボーカロイドをほとんど聴いてこなかったとしても、カゲプロの曲を一度として耳にしたことがない、という状況はあり得ないのではないだろうか。ニコニコ動画内はもちろん、歌い手、vtuber、カラオケへともに行く仲である君の友人、全てのオタクが良くも悪くもカゲプロから影響を受けてきた。カゲプロの入り口は非常に広く、オタクの星の下に生まれた以上、どこかで出会ってしまうのだ、カゲロウプロジェクトに。
「カゲロウプロジェクト」の話をしだすとそれこそカゲプロだけでnote1記事分の文字数を賄えてしまうため、ここではごく簡単に紹介するのにとどめる。じん(自然の敵P)初投稿曲であり、カゲプロの「第一話」という立ち位置である『人造エネミー』からすべては始まった。
今となっては誰もが知るところとなった巨大コンテンツも、初めのはじめまで立ち返れば、往々にして古参以外、想像もできない姿をしているものである。今では「fate」や「FGO」によってオタクの教養となった型月も元を辿れば同人エロゲーである。ニコニコ御三家の一角を為す「東方project」は大学祭で配布されたフロッピーディスクから始まったし、1000曲以上の楽曲を抱える「THE iDOLM@STER」はたった二人私服でライブを披露していた。『人造エネミー』も例にもれず、じん(自然の敵P)という圧倒的なプロデューサーの最初の一歩は、簡素なサムネと、"聴き苦しいかと思います。"と添えられた主コメから始まった。
2作目、『メカクシコード』で既に頭角を現している。「しづ」氏による美麗なイラストに、より聴きやすくなった初音ミクの調教とわずか3か月の間に大きくクオリティを上げた。
しかし、それもまだほんの序章に過ぎなかったことを我々は知る。『メカクシコード』投稿から4か月後の2011年9月30日。この日の感動は10年以上経った今でも覚えている。まるでトラックの走行に真正面からぶち当たったかのような衝撃、間違いなく『カゲロウデイズ』は、一度これまでのボーカロイドを、"過去にした"。
クオリティはまさしく段違いとなり、再生回数がそれを証明した。10代の多感と陰キャの圧迫された精神に『カゲロウデイズ』は鋭く切り込み、そして全てを破壊した。
あくまで個人的な意見だが、と断っておいて。じん(自然の敵P)およびカゲプロには明らかに『カゲロウデイズ』以前/以後の世界が存在する。たしかに前作『メカクシコード』のあたりからじん(自然の敵P)の才能は注目されており、期待の新人扱いをされていた。しかし『カゲロウデイズ』発表直後から、多くのボカロ厨がその魅力に"憑りつかれた"。全てのボカロ厨が歌詞を考察し、これまであまり注目してこなかった『人造エネミー』から続くストーリーに真剣になった。ただの一楽曲でしかなかったそれらが、まるでオムニバス形式のアニメのような外観を成した。ここに成立した、カゲロウ「プロジェクト」が。
秀逸なボカロ曲はみなそうであるように、『カゲロウデイズ』も小説化しており、全8巻ある。下手なラノベより多い。
ここから7作目まで『ヘッドフォンアクター』『想像フォレスト』『コノハの世界事情』『如月アテンション』と続く。どれもボカロ厨を名乗るうえで教養として聴いておかなければならない曲だ。余白が許さないのでここでは詳述を避けるが、一度聴いておくことをお勧めする。
■ヘッドフォンアクター
■想像フォレスト
■コノハの世界事情
■如月アテンション
長いことボカロ厨をやっていると、何度か自分の中で、これまでの全ての視聴体験を過去にする曲に遭遇することがある。『チルドレンレコード』は、まさしく、そんな曲だった。
今でも明確に覚えている。『チルドレンレコード』投稿から1時間で我先にと視聴し、そしてこれまで聴いてきたボカロを全て一度忘れた。なにもかも忘れて、『チルドレンレコード』に上書きされた。
"「カゲロウプロジェクト」オープニングテーマになります。"と主コメにあるように、これから訪れる「カゲロウプロジェクト」の巨大な影に底知れない予感を感じ、身体が震えた。
そしてカゲプロはエンディングテーマという位置づけである『サマータイムレコード』まで『夜咄ディセイブ』『ロスタイムメモリー』『アヤノの幸福理論』『オツキミリサイタル』『夕景イエスタデイ』『アウターサイエンス』と続く。当然、全て義務教育である。ただちょっと『アウターサイエンス』だけは、、、ちょっと、、、中二すぎて、、、、、、、
■夜咄ディセイブ
■ロスタイムメモリー
■アヤノの幸福理論
■オツキミリサイタル
■夕景イエスタデイ
■アウターサイエンス
『サマータイムレコード』を聴くと、途方もないほどの郷愁を感じる。ボーカロイドを聴くようになり、家に帰ってデスクトップPCの前に座し、友達と週刊ボカロランキングを見ながらあーだこーだと言い合い、カゲプロの考察がなんだと、歌い手の○○さんがなんだと、あいつ炎上したらしいとかなんだと、綺麗な思い出も汚い思い出も全てを内包した「VOCALOID」とともに歩んだ軌跡が、一度に駆け抜けていくような感覚を覚える。だって俺エロゲーマーだし、夏は、エロゲーマーの季節で、郷愁の暑さだから。
そしてじん(自然の敵P)はボカロ史に残る偉業を果たす。アニメ化である。
「メカクシティアクターズ」と名を冠し、OP・ EDにはそれぞれじん(自然の敵P)が制作した楽曲『daze』・『days』が使われた。
前述したように、まさしくオムニバスアニメのような構成をとっていたカゲプロがよもや実際にアニメ化まで果たすとは、ボカロ曲発祥アニメと言えば(厳密にはhuke絵発祥だが)「ブラック☆ロックシューター」などが挙げられるが、ボカロPが個人で作り上げたコンテンツでアニメ化までしてしまうとは、まさしく偉業としか言いようがない。
制作会社は天下の「シャフト」、総監督「新房昭之」、EDはなんと「Lia」が歌っており、声優もてらしー、阿澄佳奈、宮野、ざーさんなど非常に豪華で、やっつけ仕事ではない、本気のアニメ化であったことがうかがえる。
さて、ここまでほとんどべた褒めしてきたが、いったいじん(自然の敵P)のなにが人々の反感をかったのか。じん(自然の敵P)自体がどうこうというよりもは、カゲプロ厨の素行の悪さが目立ったからだと結論付けてよいだろう。
実際、カゲプロは中二臭い。そして見てきたように中二臭いコンテンツにハマるオタクは総じて精神が未発達で情緒が未成熟な若者たちである。怖いもの知らずな彼らはカゲプロ楽曲の歌詞にもあるように"白いイヤホンを耳にあて"、"ニヤッ"としながら「メカクシ完了」と呟く奇行を時間場所など弁えずに振る舞い続けた。また、カゲプロ作品に登場する架空団体である「メカクシ団」という名称は現実と2次元の区別ができない彼らによって容易に混同され、メカクシ団を自称する幾人かのオタクたちはカゲプロ崇拝の宗教的構造に嫌悪感を抱く人々から毛嫌いされた。
また、カゲプロ作品はパーカーを羽織ったキャラが多く登場するため、一部の過激なカゲプロ厨はパーカーキャラや白いイヤホンが登場するなり「それカゲプロのパクリじゃん!」と顔を真っ赤にして激昂した。最も、この浅はかであるもののわかりやすい浅慮の露呈が対立煽り厨によって悪用されたことは想像に難くなく、カゲプロ厨になりすました対立煽りによって「カゲプロのパクリじゃん」がむしろカゲプロに対する攻撃として用いられた経緯は無視できない。しかし、そんな背景を考慮しても、当時のカゲプロの治安は最悪で、一時のラブライバーを連想させるものがあった。というか、当時の炎上を深堀するとほとんどがカゲプロ厨かラブライバーか対立煽りか俺的(jin)アンチのいずれかに帰着した。
BD版では修正されたものの、アニメ「メカクシティアクターズ」の作画崩壊や、脚本をじんが担当したことから素人仕事による粗なども目立ち、カゲプロアンチの格好の的となった。
結果的にカゲプロはインターネット全土に大炎上を起こし、カゲプロと関係のない動画のコメントで論争が始まる、タグ編集合戦、Twitter上でカゲプロ厨による暴行が報告されるなど、斜に構えることを良しとする2ch脳と抜群のシナジーを発揮し、次第に「カゲプロファンを自称することは恥ずかしいこと」といった感覚がオタクの間を満たすようになった。
もちろん作品に罪はなく、これらの炎上は一部の過激派と対立煽りが起こした悲しい事件だ。でも中二すぎてネタにされるのは正直おもろいんだよな。カゲプロ好きだけど、今でも友達の前でパーカー羽織って「 メ カ ク シ 完 了 w 」とか言ったりするし、実にニコニコ的だと思う。
今の子たちはカゲプロが恥ずかしいみたいな感覚もうわからないと思うけど、あまりカゲプロしらん人たちからしたら関わり合いになりたくないし認知もされたくないみたいな感じだったんだよな。
カゲロウプロジェクトの成功を受けて、後に「○○プロジェクト」の名を模した動画群が様々なボカロPたちから創造された。しかし、ここまで読んでもらったボカロに明るい読者は察しているかもしれないが、そのどれか一つでも興味を抱くことができなかった。それはなぜか。やはり私の中で、ボカロプロジェクトといえばカゲプロで、原点にして頂点であり、他の一切はカゲプロの「脚注」程度にしか写っていないからかもしれない。
■次回