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最近読んだ漫画5タイトルまとめ『恋染紅葉』『神様のメモ帳』『AGAINST嵐』『眠れる森のカロン』『山羊座の友人』

記事にしなかった漫画を含む5タイトル分まとめます。基本的にネタバレ無し。


①恋染紅葉

由比ちゃん推し。

  • 作者:坂本次郎、ミウラタダヒロ

  • 巻数:全4巻

  • 個人的な点数:64点

誰もが憧れる女子高生の女優に「恋心を知るために恋人役やってほしいの!」って言われるタイプのラブコメ漫画。これにしかなりたくない。
『恋染紅葉』という架空の小説の実写化を主軸に、そのキャストであるメインヒロイン、そして幼馴染で巨乳の第二のメインヒロイン由比ちゃん、ロリで悪知恵が働く貧乏アイドルの3人との関係が描かれる。
ラブコメというと恋愛の過程とコメディの寒さと主人公への嫌悪感の塩梅をとって面白さが決定されるが、主人公への嫌悪感はそこまでない。『いちご100%』の真中より全然ムカつかない。コメディは寒い。肝心の恋愛過程は、メインヒロインが勝ちヒロインすぎてあまりシナリオに起伏がなく普通だった。しかしヒロイン力を等分すると今度は主人公がウザすぎになるのでラブコメは難しいなと思いました(小並感)。
由比ちゃんが可愛い。

『恋染紅葉』1巻128頁


②神様のメモ帳

原作未読。原作の1、2巻の内容らしい。

  • 作者:杉井光、Tiv

  • 巻数:全3巻

  • 個人的な点数:60点

部屋から出ることなく難事件を解決するニート探偵ことアリスと高校生で探偵助手の主人公との活躍を描いたミステリー漫画。原作は2chで自演と他作者叩きをやっていたことがバレてめちゃくちゃ炎上した杉井光。というか神メモに対してその印象しかなかった。
ニート3人組とアリス、そして主人公のそれぞれ突出した技術を使って事件を解決していく。事件はヤクザや薬物が絡んだ硬派な内容で、確かに原作で読んだら面白いだろうなと思った。面白さのウェイトがストーリーに大きく置かれているので、逆に言うと画面に華が少なく、あまり漫画映えしない作品だった。アニメの評価がかなり低いのでがっつりラノベ読みたくないけどなんとなく神メモ知りたいって人にはいいかもしれない。


③AGAINST嵐

ゴルフ漫画ならぬ「ゴルファ〇ク」漫画。

  • 作者:かざま鋭ニ、堀井ひろし

  • 巻数:全4巻

  • 個人的な点数:78点

全巻を通してファ〇クが続くゴルファ〇ク漫画。USAの風を強く感じるセリフ回し、付きまとい続けるマリファナ使用疑惑など、一応舞台は日本であるが、メリケンの気風を纏った変な漫画。
主人公の嵐のスルースキルが高すぎて面白い。元カノを寝取られても、家に不法に住まわれていてもなにがあっても笑っている。メンタルが凄すぎる。とにかく嵐のノーテンキなところと開き直りが面白い。
後半は真面目にゴルフをするので若干おもしろくなくなるが、全体的ななんかおかしいところがにじみ出てきて結局おもしろい。
女と麻薬とUSAを土台に繰り広げられるゴルフにはこの漫画にしかない面白さがあるような気がしてくるような気もする。コカとテキでハイになりながら読むといいかもしれない。俺、酒飲まんけど。


④眠れる森のカロン

茂木清香のそういう漫画。

  • 作者:茂木清香

  • 巻数:全3巻

  • 個人的な点数:56点

茂木清香のそういう漫画なので茂木清香のそういう漫画が好きな人は好きで茂木清香のそういう漫画が嫌いな人は嫌いな漫画。個人的に茂木清香の漫画を面白いと思ったことがあまりない。
身体が真っ黒に染まった主人公王子さまは謎のお屋敷で出会ったカロンによって照らされ友達となる。屋敷を探検したりマカロンを食べたりして楽しく過ごすが、真っ黒な異形が住まう屋敷と、記憶のない自分自身に疑問を感じる。いったいこの世界はなんなのか、カロンの正体とは・・・かわいらしいファンタジーの背後に圧倒的な悪意が渦巻いているタイプの漫画なので、圧倒的な悪意のネタバラしが面白いかどうかにかかっている。この世界の正体自体は1巻の最後で明かされるので、以降は主人公の正体くらいしか謎とよべる謎がなくなるが、なんとも即物的というかひねりのない答えでなんとも言えなかった。ダークファンタジーが好きなら読んでみてもいいかもしれない。


⑤山羊座の友人

白すぎる男、正直好き。

  • 作者:乙一、ミヨカワ将

  • 巻数:全1巻

  • 個人的な点数:68点

高校生である主人公「ユウヤ」はある晩、クラスで虐めを受けている中性的で白髪の男「若槻」が殺人を犯した現場に遭遇する。被害者は若槻を虐めていた当人であり、これまで虐めを見て見ぬふりしていた罪悪感からユウヤは彼と逃避行する決断をする。しかし物語はこれだけではい。ユウヤの部屋のベランダには、不思議なことに未来からの漂流物が流れ着く。その中の新聞記事に、自首をした高校生が警察署内で首つり自殺をしたという事件が掲載されていた。ユウヤは若槻の自殺を止めるため、一人奔走する。
逃避行ものでありながらミステリー要素を併せ持つ本作。原作は未読だが、乙一ということでさすがストーリーがおもしろい。全1巻でありながら読み終わった時には妙な爽快感がある。
作画は美しく、全体的に抑揚の無い静かな進行と、淡い陰影表現によって見事に乙一の世界観が漫画に落とし込まれている。それに加えて、「山羊」というテーマが漫画によるダイナミックな表現によって強調されていて、「原作読めばいいじゃん」とは言わせない漫画固有の魅力も併せ持っている。
どこか切ないミステリーを望んでいる人は少なくとも読んで後悔はしないだろう。

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