『A・Iが止まらない!』はフォーティちゃんへの想いが止まらない!
赤松健の初連載作品である『A・Iが止まらない!』を読みました。赤松健に投票しようと思います。
■作品概要ですう!
作品名:A・Iが止まらない!
作者:赤松健
掲載誌:週刊少年マガジン
発表期間:1994年から1997年
巻数:9巻
個人的な点数:74点
■あらすじを紹介するですよー!
非モテ高校生「神戸ひとし」は勉強も運動もてんでダメだがコンピュータの知識とプログラミングの技術に関しては右に出るものはいなかった。
趣味であるAIのプログラミングを中断して外出している間に嵐に見舞われた神戸は急いで家に帰る。雷が落下したその時、ディスプレイからは30作目のAIである「サーティ」が実体化して出てきたのである。サーティの姉である「トゥエニー」、妹の「フォーティ」も後々実体化し、神戸家は賑やかになっていく。
■『A・Iが止まらない!』、いったいどの子に萌え萌えすればいいんだよっつー話
『ああっ女神さまっ』だね。ほとんど。
しかし「あぁっ女神さまっ」と決定的に異なる点がある。それはロリキャラがヘテロ落ちしないということだ。「あぁっ女神さまっ」のスクルドちゃんに相当するキャラ、「フォーティ」がヘテロ落ちせずに最後までガキを貫くことだ。
4巻まで僕は「いったいこの漫画はどの女の子に萌え萌えすればいいんだ〜!」と思いながら読んでいました。正統派「サーティ」なのか、それともセクシーキャラ「トゥエニー」なのか、はたまた従姉妹の「紀久子」ちゃんなのか。
サーティなのか
トゥエニーか
はたまた紀久子ちゃんか
それとも紀久子ちゃん……?
紀久子ちゃんなのか……?
紀久子………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
ということで『A・Iが止まらない!』最も萌え萌えするキャラは従姉妹で久しぶりに出会った神戸に小さい頃約束した結婚を迫る前髪ぱっつん黒髪ロング昔みたいに一緒にお風呂にはいろ紀久子ちゃんに決て………………………………………………………
フォーティちゃんでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
■フォーティちゃんでした
全然フォーティちゃんでした。
フォーティは神戸に弟が欲しいと迫るサーティと妹が欲しいと迫るトゥエニーの願いが融合し、あるきっかけで男になったり女になったりするというこれまでの漫画にはなかった全く新しい完全オリジナルな設定のキャラクターである。
さっきのが女の子の時のフォーティで
これが男の子の時のフォーティ。
うわぁ…これは完全オリジナルな設定のキャラクターですね……たまげたなぁ…………
フォーティは女の姿と男の姿の時で性格が大きく異なる。女の子の時は「遊び人で好色で少しエッチな女の子」で、男の時は「真面目でやさしい潔癖症の少年」と切り替わるようにプログラムされている。
しかし赤松健の偉いところは『らんま1/2』をパクったことではなく……
男の姿になっても全然性別は女
ということである。即ち、フォーティは性別が切り替わっていたわけではなく、性自認が切り替わっていたということになる。なんだこれは……たまげたなぁ…たまげたなぁ…たまげたなぁ…………
ところでフォーティ(女)ちゃんははじめこそ「遊び人で好色で少しエッチな女の子」だったものの
「遊び人で好色で少しエッチな女の子」の名に恥じないメスガキだったが、巻を追うごとに、具体的には6巻の終わりあたりから既に設定は薄れて「遊び人で自由奔放で大いに元気な女の子」という感じになっていく。
いやもう3等身くらいしかないやん
「遊び人で好色で少しエッチな女の子」とはなんだったのか
フォーティちゃんは色々あってごたごたの中で誕生したため、内部的に多くのエラーを抱えたままであり、当初、神戸はそのことを懸念していた。
フォーティに一度、リセットする必要があると迫る神戸に対し、フォーティは涙を流しながら「死にたくない」と訴えかける。
フォーティの痛切な想いに触れた神戸は、リセットを取りやめ、エラーが蓄積した状態を維持することにする。しかし、正常な動作を期待できないフォーティは、思うような結果をあげることができず、ポンコツ枠をサーティから完全に奪い取ることに成功する。
それであっても「ハシゴ」をもってこいと言われてスッと「ハジキ」(=拳銃)を取り出すくらいには依然、サーティはポンコツなのだが……
ところでこのハシゴを持ってこいと命じている何やら高飛車なお嬢様は結構後半になって出てくるIBN(IBMのパロディ)社長の娘である「シンディ」ちゃんで、オタクが好きそうなキャラである。それもそのはずで、キャラクターモデルは『新世紀エヴァンゲリオン』の『惣流・アスカ・ラングレー』であり、後の赤松健連載作品である『ラブひな』の『成瀬川なる』にそのまま特徴が引き継がれていく。そんなんオタクが好きなやつに決まっとるやん。
シンディちゃんが出てきた時はさすがにもれもシンディちゃんをすこるべきなのか悩み、シンディちゃんなのか、それともフォーティちゃんなのか、どちらに萌え萌えすればいいのかわからなくなってしまったが、『A・Iが止まらない!』9巻でプログラムを使い性格そのままで容姿が成長しロングツインテとなったフォーティちゃんの登場によって一命を取り留めた。っぱフォーティちゃんなんだよなぁ……
さて、『A・Iが止まらない!』8巻ではサーティとシンディが神戸に告白することになり、神戸にフラれたと勘違いしたサーティはプログラムを抹消し、自らの存在を消去しようとする。サーティの異変を感じ取ったトゥエニーとフォーティは、サーティを1人にさせまいと共に自分たちを消去する決断を下す。この時のフォーティちゃんがさぁ…………
いやフォーティちゃんさぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
フォーティちゃんってプログラムがおかしいから逆に言えばそのおかしい状態が彼女にとっての『正常』なんですよね だから彼女の結果をあまり芳しくないと評するのは外野の意見であってフォーティちゃんの中ではあくまで正常作動しているんですよ だからフォーティちゃんがおかしな行動をとってもその自覚をすることって難しくて いつも周囲の顔色を伺ってようやく「あぁ今回も失敗しちゃったんだな」って そこではじめてまたポンコツなことをしでかしちゃったんだなって気づくわけですよ それでもフォーティちゃんは笑顔を絶やさないで 今日まで作中誰よりも元気な姿をぼくたちに見せてくれていたんですね そんなフォーティちゃんがサーティお姉様の『死』に際して 遂に打ち明けた本心こそが「フォーティは失敗作だから…… 一度消えて……もう一回やり直してもらった方がいいです」なんですよ‼︎ 周りを気にかけずにやりたいようにやっていたように見えていた彼女が実は本心では自分の無能さに傷つき 悲しみ 4巻では「死にたくない」と涙していたにも関わらず一度消えて周囲の考える『正常』になろうと欲していたんですよ‼︎‼︎ それがやっと サーティの死というビッグイベントを目前に控えてようやくサーティとトゥエニーには明かすことができたという そういう場面なんですねはい フォーティちゃんが実のところどれだけ責任感が強く そして4巻から成長していたのかということをうかがうことができる名シーンなんですよこれは‼︎‼︎
……というオタク語りがしたかっただけなんでこのnoteもう終わりでいいです。さようなら〜
そういえば『A・Iが止まらない!』の副題って『A・I think so !』でこれめちゃくちゃ良いなって思ってたんですけど英語版のタイトルは『A.I. Love You』らしい。カスだ……