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ベース初心者のドラマーが、ひたすらベース練習動画を撮影してみてわかったことその③
その③ 無理やり動画公開すると、上達が早い
「動画を撮影して公開していると、たとえどんなレベルであっても上達するのが早い」というのは、プロアマ問わず音楽に携わる数多くの方が言っていることですが、今回実際にやってみて、確かにその通りだと感じました。
はじめたのがつい最近ということもあり、誇張でもなんでもなく、ベースの練習に費やした時間は、ドラムの累計練習時間の100分の1にも満たないと思いますが、上達の速度的にはベースの方が圧倒的に上だと感じます。
※私の音楽的な実力などたかがしれておりますので、「始める前より上達した」といっても大したことができるわけではありません。あくまで個人の経験に基づく相対的なものだとご理解くださいませ。
「曲がりなりにもドラムを通して音楽をやってきたので、同じリズム楽器であるベースとの親和性が高く、結果として上達の速度が速い」という要素もあるでしょうから、「動画を撮影して公開してみたこと」だけが、習熟スピードに良い影響を与えているわけではないと思います。
いや、無理やりにでもそう思いたい。そうでも思わないとやっていられない。ドラムに費やしてきた時間はなんやったんや。ひたすらメトロノームと格闘し、16分裏でクリックが聞けるようになるために、電車移動の最中、イヤホンでクリックを聞き続け、「なんの音楽聞いてるの?」と聞かれ、まさかクリックと答えるわけにもいかず、しどろもどろになりながらも自分なりに努力したあの(以下省略)
しかしながら、動画を撮影するようになる前と比較すると、確実に練習効率があがっていると感じますので、もう一段ブレイクダウンし、「動画を撮影して公開すること」の効果をわたしなりに掘り下げてみたいと思います。
効果その① プレイバックを聞かざるを得ないので、自分の演奏を客観視できる
「動画を公開する」ためには、多少なりとも編集が必要ですので、必ず自分の演奏を確認することになります。リズムがよれていたり、押弦をミスっていたりと、なかなかに苦痛を伴う時間ですが、ミスも含めて実際の演奏を確認すると、「プレイが単調なので、高音弦も使えるようにしよう」「タイムがよれているので、コードチェンジ時は気を付けよう」など、次につながるフィードバックを得やすいと感じます。
ドラムの練習時にも動画は撮影していたのですが、ついつい見るのが嫌で、アイフォンストレージの肥やしと化していることが多々ありました。
「強制的に動画を確認せざるを得ない状況を、意図的につくる」という観点からも動画公開は有効だと感じます。
効果その② 苦手なことにも取り組まざるを得ない
楽器をやっていると、ついつい「自分が得意としていて、やっていて心地よい事」ばかりに練習時間を費やしてしまいがちです。楽しんで音楽に取り組むためには、それも必要なことだと思いますが、そればかりではなかなか苦手な要素が克服されず、結果として演奏全体のクオリティが上がりづらいのではないでしょうか。
※さも自分で発見したかのように書いていますが、このあたりのことはLAで活躍されているベーシスト、Yuki "Lin" Hayashi さんの以下ブログの受け売りです。非常に示唆に富んだ内容ですので、皆様是非ご一読下さい。
音楽をやっているなら、是非読んだ方がいい、Yuki "Lin" Hayashi さんのブログ記事はこちら↓↓
「動画を公開すること」を前提にすると、例えば曲の中に少し難しいパートがあったとしても、まさか飛ばすわけにはいかず、無理やりにでも練習することになります。また、なじみがないキーであり、手癖で弾くのが難しい場合には、ポジションを工夫して運指のつながりを良くしたりと、「できないなりに何とかする方法」を考えることになります。
小さいながらもチャレンジを繰り返すことになりますので、結果として弱点が克服されやすくなり、演奏全体の質が向上しやすいのではないかと思います。
効果その③ 適度な緊張感と、謎の達成感が得られる
これは私の場合ですが、毎回動画を撮影する前には、「準備が面倒だな・・・」「まったくうまくいかなかったら嫌だな・・・」という、マイナス面の感情が少なからず発生します。また、撮影している最中には、「次のパートはミスりやすいから気を付けないと」「あと4小節だから無事に乗り切りたい」といった、ひとりで練習する際には感じることが難しい、適度な緊張感があります。
それらを潜り抜け、なんとか撮影が終わってほっとした際には、ある種の達成感を感じ、ひとりでニヤニヤしています。
冷静になって考えると、イヤならやらなければ良いことですし、動画を撮影し終えたからと言って、何かが変わるわけでもありませんので、「達成感を感じる」こと自体、おかしいと言えばそうなのですが、「練習して準備したことが、質はともかく何らかの形で結実する」というのは、物事を継続する上で大切な儀式なのではないかと感じます。
「インプット→アウトプット→フィードバック」というサイクルが回っていると、「次はこうしよう」という、「次回、またやること前提」のエネルギーを得やすいのではないでしょうか。
音楽であれば、「ライブで演奏する」というわかりやすいアウトプットの形態がありますが、「思いついたときにすぐできる」「回数を増やしやすい」という点において、動画撮影にも大きな利点があると感じます。
終わりに ~本当にベース弾いてるんですか?疑惑
さて、ここまで3回にわたり思いついたことを適当に書き散らかして参りましたが、人に言われて自身の演奏動画へのリンクを全く張っていないことに気が付きました。
演奏動画はツイッターにアップし、noteの更新情報もそちらに掲載しておりましたので、ここまで全く気がつかずに来てしまいました。
このままでは、「妄想で感想文を書くような、エアベースガチ勢」になってしまいますので、最後にリンクを張らせて頂きます。よろしければご笑納くださいませ。
また、ここまで駄文にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。