誰にでも書けることはある(1/3)
★この記事はKindleにて絶賛好評販売中の拙著
「誰にでも書けることはある。: 初めての電子書籍を書こう 企画から文章の書き方まで」
を3つに分けてnoteにて有料で公開するものです。
はじめに
はじめまして、天木和(あまきなごむ)といいます。
私は、アマチュア作家として15年以上、小説や電子書籍、Web記事を書いてきました。最近では、「心を豊かにする文章表現アドバイザー」として、休日や平日の夜にオンラインで電子出版やストーリーライティングに関する講座を開いています。
「漠然と書きたいことはあるんですが、何から始めたらよいのでしょうか」
「何かを書いてみたいと思ってはいますが、どこから手を付けたらよいのかわかりません」
私のオンライン講座でお会いする受講者からよくこのような声をいただきます。
そんなとき私は、「誰にでも書けることはあります」と皆さんにお伝えしています。
講座では、受講者の方に合わせて、書きたいテーマの見つけ方から、企画の立て方、構成の考え方や文章の書き方について具体的な提案をしてきました。
本書は、オンライン講座で私がこれまでにお話ししてきたことをまとめたものです。
本書では、電子書籍のような一冊の本やインターネットでひとつのテーマについてまとまったものを書きたいと考えているひとのために、企画の仕方から原稿の書き方を解説します。
本書を読めば、これまで本を書いたことがないひとでもどうやって進めていけばよいのかが具体的にわかります。
本書では、商業出版についても少しは触れますが、電子出版がメインのテーマです。とはいえ、最初の一冊を作りたいひとに向けて書かれていますので、本を書くという意味では商業出版であれ共通して役立つところはあると思います。
実際に、私のオンライン講座を受講してくださった皆さんからは、「私も何か書けそうだと思った」、「書こうとする私の背中を押してくれた」、「書かない理由がなくなった」といった感想をたくさんいただきました。
同じように読んでくれた方が、「よし私も書いてみよう」と思って第一歩を踏み出してもらえることが本書の狙いです。
いまの時代、パソコンさえあれば、ほとんど無料で自分の書いたものを電子書籍として出版できます。電子書籍だけではなく、プリントオンデマンドのようなサービスを使えば、紙の本さえいまや在庫を抱えることなく誰でも出すことができます。
電子出版といえば、印税でいくら儲かるのかという点に興味を持つ方も多いと思います。事実、電子出版をして月数万稼ぎましょうと謳っているセミナーがたくさんあります。もちろん、うまくやれば電子出版も少しは収入の足しになるかもしれません。
しかしながら、正直に申し上げると、私自身が印税で稼げてはいないので電子書籍で儲けるためのテクニックについては、残念ながら教えることができません。
タイトルのとおり、「誰にでも書けることはある」ということを少しでも多くの皆さんに知ってもらい、書くことの楽しさを伝えることが本書の一番の狙いです。
小学校の頃から作家を夢見てきた私ですが、いまも作家としてひとり立ちはできていません。
それでも書くことを続けてきた長年の経験から少しずついろんなことが見えてきました。
「これから何かを書いてみたい」
「自分の書いたものを電子書籍やインターネットで発信していきたい」
そんな方たちのために、私がこれまで十数年かけて学んできたことを余すところなく伝えていくつもりです。
思ったことが自由に書けるようになるのは本当に楽しいことです。文章はうまく書こうなんて思わない方がよく、書き方をちょっと学んだあとは書いたものをひとに読んでもらったりするうち、誰でも自然とうまくなっていきます。
本書を手に取った方が、何かを書き始めるきっかけになれば幸いです。
1.あなたはどんな本を書きますか?
いまこの本を読んでおられる方の多くが、書きたいことは漠然とあるけど、何から手をつけたらよいのかわからないのではないでしょうか。
私たち日本人の多くは、学校で作文や読書感想文など文章を書いた経験はあります。大学で論文を書いたことがあるというひともいるかもしれません。しかしながら、一冊の本を書いたことのあるひとはかなり少ないのではないでしょうか。
いまの時代、インターネットの普及や電子書籍の登場により、文章を書いて個人が発信していくことはたいへん容易になりました。
とはいえ、実際に「意図したメッセージが伝わるような文章を書く」ことをこれまであまり教わってこなかったため、我流で書いていてもなかなか上達しないといった厳しい一面があることはたしかです。
それでも、いくつかのポイントを知り、気を付けて書いていくことで文章は確実に上達していきます。
本章では、あなたが書きたい本のテーマをどうやって見つけていくか、また商業出版と電子書籍の違いを見ていきながら、あなたが書こうとする本について一緒に考えていきます。
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