【旅行記】船上グルメと御船印の旅
広島のレストラン船「銀河」が今年で引退するー
そんな衝撃のニュースが駆け巡り、世間(のごく一部)は震撼しました。レストラン船が好きな私としては、乗りに行くしかないでしょう!というわけで早速予約して出発です。最後までどうぞお付き合いください。
旅行期間
2024年9月7日~8日(1泊2日)
北海道→神奈川
ANA050・札幌千歳→東京羽田
旅のはじまりは新千歳空港から。自宅を早朝にでて、朝いちばんの快速で空港にやってきました。今回も東京行きの始発に乗ります。空港駅に着くのは6時28分で、始発の飛行機の出発時刻まで1時間ほど余裕があります。
さすがに朝イチの列車が着く時間帯だと空港内に人は少なく、すべてがスムーズです。ただし、お土産屋さんはほとんど閉まっていますので買物は難しいと思います。保安検査を通過し、ラウンジへ。
ラウンジでジュースをいただき、今回搭乗する飛行機を眺めます。毎度おなじみのANA羽田ゆき始発ですが、本日はB787-9での運航。貯めこんだマイルを使って特典航空券で乗ります。
この旅のメインは広島のレストラン船に乗ることですが、札幌から広島に飛ぶためには良い時間帯の便が無く、ひとまず東京に飛ぶことにしました。東京で降りて、1日目の午後まではその近くの横浜で遊びたいと思います。どこかから飛んできた折り返しではない始発便のため、遅れることなく機内へ。
今回は普通席を利用します。B787は窓が上下方向に大きいので、景色が良く見えます。シートモニターや電源は無く、「ごく普通の」座席です。
普通席はミッチミチに座席を詰め込んでいるため、少しでも膝周りを広くするべく安全のしおりやエチケット袋はテーブルの向こう側(上の方)にセットされています。膝前には空の網ポケットがあり、スマホやイヤホンケースなどを収納できて、これはこれで便利。
今回は進行右側の窓側席にしました。朝の南行きの場合、左に座るとずっと朝日がまぶしいので右側がお勧めです。ちょうど翼の前端付近の席で、エンジンにはロールス・ロイスのロゴマークが大きく輝いていました。B777ほどではないにしても、大きなエンジンですね。
時刻通りに出発し、東京へ離陸。苫小牧をすぎたあたりで、遠くに航海中のクルーズ客船 飛鳥IIが見えました。ドリンクサービスのコンソメスープをいただいて、機内Wifiでインターネットをしつつウトウト・・・。
この日は雲が少なかったのか、千葉県上空で目を覚ますと富士山が見えました。ANA050便は、安定のちょい早着ができそうです。1時間半くらいのフライトなので、あっという間に東京に着いてしまいます。
羽田空港では56番ゲートに到着。日によってターミナルの真ん中に着いたり、出口から遠いところに着いたりします。今回は到着ロビーまで距離のあるスポットでした。預入手荷物もありませんし、一人なので自分のペースで行動できます。
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ANA050便
札幌千歳→東京羽田
運賃 0円(特典航空券・7,500マイル)
空港旅客施設使用料 740円(新千歳370円+羽田370円)
計 740円(事前支払:クレジット)
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京浜急行で横浜へ
飛行機を降りた後は、横浜へ京急で向かいます。京急蒲田までは急行(という名の各駅停車)+蒲田から横浜までは快特でぶっ飛びます。
本線の三崎口ゆき快特は2100形が来ました。土曜ですし、ラッシュ時間帯でもないので座席がたくさんある車両は嬉しいです。蒲田からでもちゃんと座れました。
京急蒲田からおよそ15分で横浜に到着。たくさんのお客さんと一緒に私も下車します。時刻は10時前で、朝5時過ぎに札幌の家を出るとこの時刻に横浜に到達できます。訪れたのは9月上旬で北海道は少し涼しくなっていましたが、横浜はまだまだ夏の暑さ。たくさん持ってきた汗拭きシートのお世話になることは間違いありません。
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京浜急行
羽田空港第1・第2ターミナル→横浜
運賃 397円(当日支払:Suica)
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ポートサービス SEA BASS ACE・横浜駅東口→ハンマーヘッド
今回の旅は「広島の銀河に乗る」のがメインテーマですが、「御船印を集める」「食事は船上でとる」を裏テーマに計画しました。1泊2日で朝1回、昼2回、夜1回の食事はすべて船で食べようと目論んでいます。今回横浜で御船印を買おうと思っているのが、シーバスを運航するポートサービスと遊覧営業をしているケーエムシーコーポレーション、海上保安資料館横浜館(展示館)の3か所。まずはシーバスです。
シーバスを運航するポートサービスの御船印は「SEA BASS ZERO」「SEA BASS ACE」「マリーンルージュ」の3種類。乗った船の御船印を買いたい私としては、ZEROかACEに乗りたいところ。この日はZEROの休航日でしたので、ACEの便に乗ることにしました。乗り場の時刻表には何時にどの船が来るかが書かれているので、その場で後の旅程を考えます。
シーバスは予約なしで乗ることができ、定員になったらチケット完売というスタイルです。横浜駅東口からハンマーヘッド、ピア赤レンガ、山下公園を結んでいます。みなとみらいの景色を見ながらのんびり水上移動できるのが魅力です。
船名:SEA BASS ACE
船籍港:横浜
長さ:18.9m × 幅:4.6m
総トン数:19トン
航海速力:15ノット
旅客定員:73名
運航:株式会社ポートサービス
横浜発のシーバスは1便目が山下公園直航、2便目がハンマーヘッド寄港便でSEA BASS ACEでの運航でした。本船はシーバスのなかでは最も小さい船で、定員もほかの2隻の半分程度。小回り性能を生かして(?)工場夜景見学のチャーター運航などもしています。2021年就航で同社の最新船です。
船尾のデッキにタラップがかけられ、乗船します。屋上にもデッキがあるのですが、この便では後部デッキ・屋上デッキとも残念ながら使用禁止でした。目の前にかかる橋の低さを見ると、デッキに居てはいけないのは納得です。
本船の名前にもあるシーバスですが、バスのような運航をしていますがSEA BUSではなくスズキ(魚)のSEA BASSに由来しています。船の写真を撮っている間に乗船列はどんどん伸び、船内に入ったのはいちばん最後。大きな窓に囲まれた明るい船内ですが、満席だとちょっと窮屈かもしれません。
クーラーは入っているものの、夏の日差しで温室状態なので蒸し暑く外にも出られないのは厳しかったです。シーバス5やSEA BASS ZEROは、後方に自由に出入りできるオープン席があります。客席の後方にはバーカウンターがあり、チャーターの際には使われているのかもしれません。横浜駅を出ておよそ15分でハンマーヘッドに到着し、私はここで下船しました。昔はぷかり桟橋に寄っていましたが、現在はこちらに寄港場所が変更されています。
横浜ハンマーヘッドは2019年に開業した商業施設で、クルーズ客船用の岸壁やホテルもある最新スポットです。突端の公園にある歴史的産業遺構のハンマーヘッドクレーンから名前がとられています。赤レンガには歩いて行ける距離なので、下船客は結構いました。この日は向かい側の岸壁に帆船みらいへが泊まっていました。
一通りお客さんの乗降が終わると、シーバスは山下公園に向けて出航していきました。私がハンマーヘッドで降りた理由は、ACEの御船印はハンマーヘッドのチケットカウンターでしか売っていないから。ちなみにZEROは横浜駅東口カウンター、マリーンルージュは船内でしか買うことができません。ACEが山下公園直航便だったらどうしようかと、当日時刻表を見るまでヒヤヒヤしていました。
無事に御船印を買うことができ、1つ目のミッションはクリアです!
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ポートサービス SEA BASS ACE
横浜駅東口→ハンマーヘッド
運賃 700円(当日支払:Suica)
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ぷかり桟橋で昼食
少し早いですが、お昼ご飯にします。今回の裏テーマ「食事は船上でとる」にのっとり、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル横にあるぷかり桟橋に移動します。ハンマーヘッドからはゆっくり歩いても10分~15分くらいで着きます。
緑の屋根が特徴的なぷかり桟橋のターミナルは、1階が船の待合室、2階がレストランになっています。そして驚くべきことに、この建物自体が実は船(係留船)なんです。1991年竣工の日本初の海上浮体式ターミナルだそうで、ターミナル内には船であることを示す諸元表や脱出経路図も貼ってあります。
船名:海上旅客ターミナル
長さ:24m × 幅:24m
乗客定員:578名
走ることのない船ではありますが、「乗客」「船員」の定員が記されていたりして興味深いですね。このターミナルに定員MAXの600人近く乗ったらどうなるのか想像できません。レストランで働くスタッフさんも船員さん扱いになるのでしょうか。
2階にあるレストランのオープンが11時半なので、それまでは1階で涼んでいました。レストラン「PIER21」(ピア・トゥエンティーワン)は隣のホテルが運営しており、波がくるとゆらゆら揺れる不思議な食事体験ができます。
階段で2階にあがると、店内は大きなガラスで囲われており明るい雰囲気。テーブルや椅子も、リゾート感のあるものです。夜はDJを呼んでイベントをしたりしているようで、店員さんたちもホテルらしいというよりはフランクな感じです。
ほぼ1番乗りで入店し、早速メニューを見て注文します。お昼は定番のカフェメニュー中心です。どれも美味しそうですが、入口の黒板に書いてあった数量限定メニューを注文しました。あとビール!これ大事です。
通された席は窓に面したカウンター席で、ハンマーヘッド向きでした。うまく座ると影の中に納まるので直射日光に焼かれることもありません。奥にはパーティールームのようなものもあるらしく、そちらには予約の団体さんが来るようでした。音響設備もあるので、結婚式の2次会なんかでドンチャン騒ぎするのも良さそうです。
さっそくビールが運ばれてきました。頼んだのは横浜ラガービール。いわゆるクラフトビールで、写真映えしそうな雰囲気で出てきます。暑かったので最初の1口が最高に美味しかったのは言うまでもありません。
少しすると、カレードリアが運ばれてきました。限定の文字に惹かれ、つい注文してしまいました。暑い日に食べるアツアツのカレードリア、とっても美味しかったですよ!食事中も本船はたまにゆらゆら揺れて、ここは陸上ではないことを認識させられます。海を見ながら波にゆられて食事ができるレストラン、楽しくて結構穴場だと思うのでお勧めです。
カレーとビールで優雅なランチを終え、大満足です。ごちそうさまでした。御船印はありません。
◆昼食
カレードリア 1,540円
横浜ラガービール 1,320円
計 2,860円(当日支払・Suica)
海上保安資料館横浜館
食後の散歩も兼ねて、ぷかり桟橋から赤レンガパークへ歩きます。その途中にあるのが海上保安庁の海上保安資料館横浜館。この日は横浜防災フェスタをしており、巡視船 いず が一般公開中。こちらも見学させていただくことにしました。
御船印のある海上保安資料館に入ろうとしたときにはじめて一般公開をしていることに気づいたくらいなので、見学者もそれほど多くありませんでした。屋根のある部分は撮影禁止で、ブリッジや居室部分、後ろの装備品の倉
庫も見学できました。
御船印ではありませんが、乗船記念のカードをいただきました。船内では海上保安官の募集(勧誘?)もしており、装備品の装着体験や仕事内容の説明もされていました。巡視船に乗れる機会はなかなかありませんので、貴重な経験になりました。
下船後、特設の海上保安庁グッズ販売コーナーのテントがあり、それを見ながら資料館へ。海上保安資料館横浜館は、2001年に起こった北朝鮮工作船事件で引き揚げた船を展示している施設です。昔はお台場にあったような・・・。
資料館自体はいたってシンプルで、海中から引き揚げた工作船の周りをぐるっと1周して見学するもの。漁船に見せかけた工作船ですが、エンジンは4基で33ノットで走れるらしく、観音開きの後部ハッチから小型船が出てきて何かしているというのは当時衝撃でした。
結局、この船は覚せい剤の密輸をしていたらしいのですが、ロケット弾や機関銃など戦争でもするのかという内容の装備もありました。撃ち合いになった際にできた船体の弾痕が生々しかったです。海の安全を守る大変さ、大切さがわかる資料館でした。
ケーエムシーコーポレーション OCEAN BLEU・赤レンガCafeクルーズ
海上保安資料館を出て、赤レンガパークに向かいます。つづいては、ここから出航する遊覧船に乗って横浜港内のクルージングです。 赤レンガCafeクルーズと題されたこの遊覧は、ケーエムシーコーポレーションのOCEAN BLEUという船で運航されます。
遊覧船というよりクルーザーといった雰囲気の船で、1周45分のコース。赤レンガパークを出て、ベイブリッジをくぐってUターン、再び橋をくぐり、みなとみらい前を通りながら赤レンガパークに戻るコースです。
2階建て、140人乗りのクルーザーにはなんとジャグジーまでついており、夜に貸し切ってシャンパンパーティーなんかをすると絵になるでしょう。船内ではドリンクを売っており、それを片手に横浜の町並みを海から楽しめました。
くわしい乗船記はこちら!
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ケーエムシーコーポレーション OCEAN BLEU
赤レンガcafeクルーズ
乗船料金 2,500円(事前支払:クレジット)
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下船後、赤レンガパークでは防災フェスタの一環で消防車の展示をしていました。普通のはしご車やスーパーレンジャーの車両に加え、目を引いたのがこちらの2台。
米海軍カラーの消防車で、日野の車両は見慣れた形ですが、ボンネット型の車両もあり、しかも右ハンドル!海軍用とはいえ、こんな車両が居たんですね。子供と一緒に来たら大喜びしそうです。
神奈川→大阪
東海道新幹線 のぞみ235号・新横浜→新大阪
時間があれば氷川丸でも見学して・・・と思っていたのですが、あまりにも暑くて断念。さっさと新幹線で大阪に移動することにします。日本大通り駅からみなとみらい線で横浜に出て、地下鉄で新横浜駅に移動しました。
当初予約していた新幹線よりも早い便に乗れそうだったので、駅の窓口で変更してもらいました。のぞみはたくさん走っているので、列車を選ぶ自由度が高いです。
あまりに暑かったので、駅のホームの自動販売機でスジャータのバニラアイスクリームを購入。普通車は車内販売がなくなってしまったので、入手するチャンスは自動販売機のみです。車内販売がなくなった際に話題になっていたのとホーム上に何か所か販売機があるので、このアイスは昔より売れているのではないでしょうか?
時刻通りに新大阪ゆきののぞみ235号がやってきました。N700系のいわゆるスモールAというやつです。今回指定されたのは最後尾の16号車。
ホームの熱気と自販機の温度管理のおかげで、乗ってすぐにアイスをあけるとちょうど食べごろの状態でした。実はこのアイスを食べるのは初めてです。窓側の席でしたのでコンセントを借りてスマホを充電しつつ、心地よい揺れに身を任せているとあっという間に名古屋、京都が過ぎていきます。
新横浜を出て2時間ちょっとで終点の新大阪に到着。アイスを食べた後はほぼ寝ていました。
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みなとみらい線・横浜市営地下鉄ブルーライン
日本大通り→新横浜
運賃 466円(当日支払:Suica)
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東海道新幹線 のぞみ235号
新横浜→新大阪(普通車指定席)
運賃 14,390円(事前支払:クレジット)
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新大阪で新幹線を降りた後は、地下鉄(カにアクセント)に乗って南港を目指します。新大阪から住之江公園までは地下鉄を2本、そこからはニュートラムという新交通に乗りました。大阪の地下鉄は独特の雰囲気(賑やかさ)があります。駅のホームは改装が進み、どんどんきれいになっている印象です。
ニュートラムは駅は昔ながらですが、電車自体は新しくなっていると思います。車内は前向きの座席と横向きの座席が組み合わさっています。車体がかなり小さいので全体的にタイトなつくりです。
新幹線を降りてからおよそ1時間で大阪南港にあるフェリーターミナル駅に到着し、ここで今夜の宿に乗り換えます。駅からターミナルまでは屋根のかかった通路で繋がっているので雨に降られても傘をささなくて大丈夫です。
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大阪メトロ
新大阪→フェリーターミナル
運賃 390円(当日支払:Suica)
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大阪→愛媛
四国開発フェリー おれんじ おおさか・大阪南→東予
大阪南港から乗るのは、四国開発フェリーの おれんじ おおさか。過去に一度乗ったことのある船ですが、後の日程にちょうど良い時間と区間なので再乗船です。
四国開発フェリーの東予ゆきは、大阪南港を夜の10時に出航して翌朝6時に愛媛県の東予港に着きます。乗船開始は出航に対して早めの夜8時で、乗ってすぐにレストランで夕食をいただけます。船も新しく「完全個室」が売りで、最安の等級でも内鍵がついた部屋を使えます。
今回は一人で(追加料金がかからない範囲で)利用できるなかでは最上等級のデラックスシングルにしました。窓と洗面台付きの丁度良いサイズ感の部屋です。
レストランは好きなメニューをお盆に載せていくカフェテリア方式で、おいしそうな料理が並ぶ本格的なもの。8時間しか走らない航路なのにすごい品揃えです。私はぶりの刺身と鯛だしラーメンをいただき、どちらも美味しかったです。これにて本日の食事は昼夜ともに船上で食べたことになりました。
航海するのは瀬戸内海ですので、波で揺れることもなく快適です。大阪から東予までは約250kmなので、そんなに飛ばす必要もありません。早めに目覚ましをかけて寝ることに。
朝は早めにおきて荷物をまとめ、5時半には下船できる格好でレストランに行き朝食にします。この朝食は何度食べても美味しく、お勧めです。6時20分には松山ゆきのバスが出てしまうので、少し急ぎめに食べて食後即下船です。
くわしい乗船記はこちら!
フェリーを降りて、ターミナルの前に停まっている松山市街ゆきのバスに乗車します。運賃はフェリーのチケットを予約する際に通しで買えるので便利。東予港のターミナルから1時間ほどで松山市街に行くことができます。
東予港到着便の場合、着岸後は7時まで船内で休憩で居ることができます。松山、今治、壬生川駅行きのバスは着岸後すぐの6時20分に一斉に発車しますが、壬生川駅行きの2便目という7時発のバスもあります。また自転車で乗る人も船内で準備したりできるでしょうから、ありがたいサービスですね。
私は松山市駅でバスを降りました。バスはこのあとJR松山駅を通って道後温泉まで走ります。
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四国開発フェリー おれんじ おおさか
大阪→東予→松山市駅(フェリー連絡バス含む)
デラックスシングル
運賃 12,080円(事前支払:クレジット)
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バスを降りてタクシーに乗り換え、こんどは松山観光港を目指します。よく調べると電車でも行けるようですが、そこまで時間に余裕がなかったのと駅から港まで結構歩きそうだったので今回はタクシー。乗った車はいたって安全運転でしたが、全国的に有名な「伊予の早曲がり」の片鱗をところどころで見かけました。町全体が右折の規則に対してルーズな印象です。
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タクシー
松山市駅→松山観光港
3,060円(当日支払:PayPay)
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愛媛→広島
瀬戸内海汽船 シーパセオ・松山→広島
松山観光港からは、広島ゆきのシーパセオに乗船します。北海道に住んでいるとなかなか乗る機会のない航路ですが、松山と広島は在来フェリー、高速船あわせるとかなりの便数が行き来しています。
在来フェリーに関しては、時刻表に「シーパセオかどうか」の記載があり、狙って乗ることができます。シーパセオ、同2のどちらが来るかは当日のお楽しみ。今回はシーパセオ2に乗ることができました。
広島からの便がついて、15分ほどで折り返して出航です。出航の際、松山・小倉フェリーの古参、フェリーくるしまを見ることができました。私と同い年の船なのですが、先日相方のフェリーはやとも2が引退したばかり。いつまで走るのか、ちょっと先が見通せません。
船内はオール2等の自由席で、ソファ席、リクライニング席、カーペット席なんでもあり。全体を見まわして気に入った席に座れます。新しい船ですのでコンセントも充実していました。売店にはドリンクや軽食、シーパセオグッズもたくさんそろっていました。おしゃれな船ですので、グッズもおしゃれなものが多かったです。
その売店でインスタ映えしそうなしおかぜレモネードを購入。レモンシャーベット添えです。本船が向かう広島県は日本一のレモンの産地なんですって。
当日の天気はよく晴れており、波もほぼありませんでした。屋上の外デッキは人工芝がはられていて公園のような雰囲気。少し暑いですが、風が抜けてとても気持ちが良かったです。航海時間は呉経由で2時間40分で、その間は飽きることなく楽しむことができる設備の充実度だと思います。
出航から1時間半ほどで、この航路のいちばんの見せ場である音戸の瀬戸を通過します。松山から行く場合は減速して右に直角カーブをしてから2つの橋をくぐる流れです。幅の狭い海峡ですが、乗って景色を見ている分には面白い区間でした。もちろん操船は想像の数十倍、難しいと思います。
音戸の瀬戸を抜けると、もう呉港は目前です。呉は言わずと知れた造船と海軍の街。いまも海上自衛隊の基地があり、たくさんの潜水艦や護衛艦が泊まっていました。また、その横では巨大なコンテナ船が2隻建造されており、もう完成間近といった雰囲気でした。
呉で少し停泊し、お客さんの乗り降りが終わるとすぐに出航です。そこから45分で終点の広島港に到着です。見どころの多い公園のような船で、好天も相まってたいへん爽快なクルーズでした。機会があればまた乗りたいものです。
本船のくわしい乗船記は別記事にいたしますので、どうぞお楽しみに!
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瀬戸内海汽船 シーパセオ2
松山→広島
2等
運賃 5,000円(当日支払:クレジット)
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瀬戸内海汽船 銀河・ランチクルーズ
今回の旅行のメイン、広島のレストラン船 銀河に乗船します。1984年から運航されており、2024年12月25日を以て営業を終了してしまいました。今まで乗る機会はありませんでしたが、船好きをやっているのでこれは乗っておきたい!と思いました。
世の中には「ひとりで行きづらいものランキング」なるものがあり、そのトップに君臨するのがフレンチレストランだそう。しかし私のXのタイムライン上にはフレンチを出すレストラン船に一人で乗る物好きは多いようで、その常識は私にもあてはまりません。
本船のメインダイニングルームは2階にあるのですが、当日は2階は団体さんの貸し切りで1階がフリーの割り当て。天井に豆電球がたくさん埋め込まれ、船名の銀河をイメージさせる1階の部屋も良い雰囲気でした。満席の予約でたくさんいるお客さんの中、1人で乗っているのはもちろん私だけです。
出航の際は岸壁から「御安航をお祈りします」のUW旗を振ってくれます。本船は11時半に出航、たっぷり3時間かけてランチクルーズを楽しみます。大ベテランの船ではありますが、乗り心地は思った以上にスムーズ。海が穏やかなのもありますが、変な振動もなく滑るように走ります。
料理は奮発して「シェフのこだわりフルコースランチ」にしました。今まで乗ったレストラン船は寿司カウンターだったりビュッフェだったりアフタヌーンティーだったりしたので、正統なフレンチをいただくのは初めて。どれもとても美味しく、ワインも進みました。
メインコースが終わったあたりで、ちょうど宮島の厳島神社前を通るところ。神社の前で向きを変えて宮島港に寄港します。着岸していたのは一瞬でしたが、何人か降りる方がいたようでした。
宮島港出航後にデザートが出て、そのあとはなんと操舵室見学ツアーがありました。動いている船の操舵室に入れてもらえたのは初めてです。美味しい料理と貴重な経験をたくさんいただき、大満足で下船しました。どうもありがとうございました!
くわしい乗船記や料理の紹介は別記事にいたしますので、どうぞお楽しみに。
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瀬戸内海汽船 銀河
ランチクルーズ
シェフのこだわりフルコースランチ
運賃 12,000円(当日支払:クレジット)
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銀河クルーズ下船後は路面電車で広島駅へ。おとなしく一番手前に入ってくる電車に乗ればいいものの、「広島駅」の行先だけ見て奥に居る大回りの電車に乗ってしまい途中で乗りなおす羽目に。路線と系統が複雑なので、よく調べてから乗らないといけません。
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広島電鉄
広島港→広島駅
運賃 220円(当日支払:Suica)
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広島→兵庫→北海道
山陽新幹線 のぞみ38号・広島→新神戸
広島から札幌に帰るには、広島空港から羽田経由で千歳に飛ぶのがおそらく一般的です。しかし空港へのアクセスや運賃、ダイヤの都合で今回は神戸まで新幹線で行きそこから直行便で飛ぶことにしました。
新神戸まではN700Sの最新の新幹線に乗ることができました。広島を出ると、岡山と新神戸のたった2駅です。山陽区間は東海道ほど混んでいないので隣に誰か来るわけでもなく、のんびりと銀河の余韻を噛みしめながら過ごすことができました。
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山陽新幹線 のぞみ38号
広島→新神戸(普通車指定席)
運賃 10,730円(事前支払:クレジット)
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新神戸からは三宮まで地下鉄に乗り、空港までは新交通のポートライナー。ポートアイランドでは何かイベントがあったようで市民広場前でたくさんの下車がありました。
神戸空港は海上空港なので、関西空港や中部空港のように海にかかる長い橋を渡ってアクセスします。最後の橋を渡る際に名鉄で流れるのBIG SUNSETが欲しくなりました。西日も綺麗でした。
ポートライナーの神戸空港駅と空港ターミナルビルは恐ろしいほど隣接しており、電車から飛行機までの距離の短さは全国トップクラスだと思います。
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神戸市営地下鉄 西神・山手線
新神戸→三宮
運賃 210円(当日支払:Suica)
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神戸新交通 ポートライナー
三宮→神戸空港
運賃 340円(当日支払:Suica)
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SKY177・神戸→札幌千歳
神戸空港からはスカイマークで札幌に帰ります。行く直前に決めた旅行でしたので、ANAだとほぼ割引なしのチケットしかありませんでしたがスカイマークは格安チケットが残っていました。夜6時25分発で千歳には8時15分につきます。札幌の家に着くのが夜中にならないのも良いです。
空港の売店で家へのお土産を購入したものの、妻に渡した際に「どこに行ってきたの?」と聞かれ一言ではっきりとした回答ができませんでした。横浜と松山、広島で遊んで関西のお土産を買って帰るのは自分でも意味不明です。
神戸空港はコンパクトなので、疲れ果てて飛行機に乗る際は体への負担が少ないです。出発ロビーにカードラウンジがあるのですが、航空会社問わず利用できるので混雑していました。
搭乗時刻になり乗り込んでみると、私の席だけ窓が無い!!座席指定の際、窓側(だと思っていた)ラスト1席でしたので、まあそういうことでしょう。夜のフライトですし、壁に寄りかかって寝られるので良しとしましょう。機材はB737の新しい内装で、うえの棚に持ち込みサイズのキャリーケースを縦に入れられるタイプでした。Wifiはありませんが、嬉しいことに座席下にコンセントがあります。
5分ほど遅れて無事に新千歳空港に到着。これにて今回の旅行は終了です。銀河クルーズに乗れ、御船印は6枚買うことができ、旅行中の食事はすべて船上で食べることができたので目標達成です。一般常識に照らすと異様な旅程だったかもしれませんが、充実していたので私は大満足です。
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SKY177便
神戸→札幌千歳
運賃 13,770円(いま得)
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。それではまた次回、どこかの船でお会いしましょう!
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今回の合計運賃
(新千歳空港~神奈川~大阪~広島~新千歳空港まで)
76,993円
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