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【乗船記】ケーエムシーコーポレーション OCEAN BLEU・横浜市
日本を代表する港町、横浜。観光スポットにもなっている横浜港ではレストラン船から水陸両用バスまで、数多くの遊覧船が走っています。今回はそんな中の1隻に乗ってみたいと思います。
乗船日:2024年9月7日
※設備、サービス内容は現在変更になっている場合があります。
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船名:OCEAN BLEU(オセアンブルー)
船籍港:横浜
長さ:27.3m × 幅:7.5m
総トン数:98トン
航海速力:16ノット
旅客定員:144名
運航:株式会社ケーエムシーコーポレーション
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今回乗船するオセアンブルーは、赤レンガパークの一角(ピア赤レンガ)から出航します。ポートサービスのマリーンルージュやシーバスも発着する桟橋です。出航前になると桟橋の前に乗船受付のテーブルが現れ、予約、決済したメール画面を提示してチケットを引き替えてもらいます。運航会社のケーエムシーコーポレーションは横浜でマリーナを所有運営しており、「リザーブドクルーズ」の名前で旅客船事業もしています。その所有船を使った乗合のクルーズが今回乗船する赤レンガCafeクルーズです。
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どちらかというと貸し切り、チャーターがメインの会社ですので船の仕様も豪華なクルーザーの趣きです。本船は2階建てで、1階はバンケットと後部デッキ、2階は操舵室とアッパーデッキになっています。国内最大級のメガクルーザーをうたうカッコいい本船に乗り込み、まずは1階に席を取りました。船内は自由席で、この便のお客さんは窓側のテーブルがだいたい埋まるくらいの組数でした。
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モナコスタイルクルーズを実現する本船は、100人規模のパーティーができるバンケットと様々な演出が可能なアッパーデッキを備え、船上結婚式にも適しているそう。モナコスタイルが何たるかは私にはサッパリ分かりませんが、おしゃれな船遊びができるのは間違いありません。今回は乗合ですが、セレブの人たちは貸切ってシャンパン片手に1日クルージングとかをするのでしょうね。
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1階バンケットを後ろに行くと簡単なビュッフェ台や売店があり、その横の扉を開けると良い雰囲気の後部デッキです。海上で停泊してそのまま海に飛び込んで遊べるように低めのデッキになっており、水上バイクも載せられるそう。外気100%なので、喫煙所にもなっています。2階に通じる階段がまた洒落た形をしています。
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2階のアッパーデッキは、乗合運航のためとりあえず椅子が並んでいる状態です。一部、バーカウンターのような高さのある席もありました。屋根は天窓になっていて、解放感抜群です。結婚式をする場合は2階で挙式して1階で披露宴という流れになるでしょう。 本船の就航は2012年で、建造はツネイシクラフト&ファシリティーズ。横浜駅から山下公園をむすぶシーバスのZERO、ACEと同じ出身地です。
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今回のクルーズコースは、赤レンガの桟橋を出航後東に走り、ベイブリッジをくぐります。その先で向きを変えて再び戻る形で橋をくぐり、みなとみらい前まで航行して桟橋に戻ります。1周およそ45分の遊覧です。
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出航後、右手には大さん橋と山下公園、左手に赤灯台を見ながらベイブリッジを目指します。私は売店で御船印とアイスコーヒーを買い、デッキで飲みながら景色を見ていました。少し暑いですが天気は良く、とても気持ち良いです。ベイブリッジをくぐる少し手前でペリーポイントと呼ばれる、ペリー艦隊が停泊したらしい場所を通りました。当時の横浜はどんな町並みだったのでしょう。
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横浜ベイブリッジは平成元年に開業した長さ860mの斜張橋で、上段は高速道路、下段は一般道の2層式になっています。大黒ふ頭側にはスカイウォーク、スカイラウンジという徒歩で入る展望室があり、橋をくぐる船の様子を見られるそうです。大きなクルーズ船が通るときは迫力があると思いますが、昼間しか開放されていないので見られる機会は少なそうです。
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本船は橋の高さを気にするような巨大なサイズではないので、簡単に橋をくぐります。下から見上げる橋の迫力は満点です。2階の後部デッキに立っていたのですが、ここにはなんとジャグジーがあります。乗合の際はカバーがかけられていて入ることはできません。
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ベイブリッジをくぐった後は、右手に本牧ふ頭のコンテナターミナルが見えます。ガントリークレーンで積み下ろしをしています。少し進んで左にUターン。左側の大黒ふ頭には自動車運搬船「MALAYSIA PASSION」が停泊していました。
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大黒ふ頭にはクルーズ客船ターミナルもあります。横浜ベイブリッジは、当時最大の「クイーンエリザベスⅡ」がくぐれる高さで架けられました。今となってはもっと背の高い客船がたくさん出てきてしまい、橋をくぐれない船はその手前の大黒ふ頭に停泊するようになっています。
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ベイブリッジの手前(外海側)には、2基の灯台があります。最初はベイブリッジにぶつからないためのものかと思ったのですが、昭和10年建造の歴史的建造物でした。
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旧横浜外防波堤北灯台・南灯台は現在は消灯されているものの、横浜港のシンボルとして現在も保存されています。現在は本牧、大黒とも埋め立てが進み、横浜港が成長していることを実感できます。
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橋をくぐって少しすると、右前に「横浜・さとうのふるさと」という巨大な文字が書かれた建物が見えます。ここは製糖会社の工場で、昔は「さとうのふるさと館」という資料館もあったそうです。文字の書かれた建物にはたくさんの原料糖が保管されているようです。
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一通りの見どころを楽しんだ後は、クーラーの効いた1階の船室に引き上げていく方が多かったです。2階はほぼ貸し切り状態で、いろいろと観察することができました。本船は双胴船なので理論上揺れにくいことになっていますが、大きな船ではないので多少は揺れます。走っているのが港内なので、そもそも波はほぼ無いですが・・・。
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心地よい揺れとともに本船はみなとみらい前まで移動、ここには横浜ノースドックという米海軍の施設があります。さまざまな米海軍の船が停泊していました。あまり軍艦には詳しくないのですが、調査船や巨大なレーダーアンテナを付けた船、津軽海峡のナッチャンシリーズみたいな船など、変わった船がたくさん見られました。
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遊覧の最後は、みなとみらいの景色を近くから眺めます。シーバスで通ってきたルートと重複しますが、横浜駅からみなとみらいにかけては面白い形の建物が並びます。ガラス張りの波のような形の建物は、波が寄せては返す「汀(みぎわ)」をイメージしており、中には会員制リゾートとホテルが入ります。
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少し進むと、パシフィコ横浜のホールと、帆をイメージしたホテルが見えてきます。こちらのホテル前に、乗船前にお昼を食べたぷかり桟橋があります。ホテルの最上部には「みちびき」という像が設置され、横浜の飛翔、航海の平穏、世界平和を願っているそうです。
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みなとみらいは、ランドマークタワーが灯台、クイーンズスクエアが波、グランドインターコンチネンタルホテルが帆をイメージして作られています。港の近くだと、この手のデザインテーマは多くなりますね。
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そしてハンマーヘッド前を通り、出航したピア赤レンガに戻ります。ロイヤルウイングやマリーンシャトルといった大型の船が引退してしまい、横浜港内遊覧のコースがだいぶ減ってしまいました。現在は食事をしながら乗りたい人はレストラン船のマリーンルージュ、気軽な観光用として本船というすみ分けがされています。Cafeクルーズの名前のとおり気軽に利用でき、普段は見られない角度から横浜の街を楽しめる良い遊覧船だと思います。
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乗船中にかかったお金
◆乗船料金
大人1名
2,500円
アイスコーヒー(価格失念)
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