早稲田合格へのロードマップ【STEP8:すべての志望学部で合格者中位レベルに到達する】
はじめに
この記事では、「早稲田合格へのロードマップ」の【STEP8:すべての志望学部で合格者中位レベルに到達する】について詳しく解説します。
前回の記事はこちらをご覧ください。
1. 合格者中位レベルの得点水準を把握する
早稲田合格を目指す上で必要なのは、合格に必要な得点基準を把握することです。早稲田合格者の上位層・中位層・下位層の得点を確認し、最終的に到達すべき目標をイメージします。最終的に目指すべきは、現実的に達成可能、かつ早稲田合格に必要十分な「中位層」の得点です。
早稲田合格者の「中位層」の得点に相当する「STAGE4」への到達目標時期は「1月末」です。到達時期は早ければ早いほど良いですが、多くの受験生にとってこのレベルに到達するのは共通テスト終了後の直前期になります。
2. 全科目で「受験者平均点+15%」を目標にする
改めて、合格者中位層の得点は以下の通りです。
早稲田合格のためには、全科目で【B】(受験者平均点+10%)以上を取ることが必須条件であり、そのうち2科目は【A】(受験者平均点+15%)以上が基本となります。しかし、これはあくまで早稲田にギリギリ合格できる水準であり、普段よりこの水準を目標にしている場合、試験本番のコンディションや入試問題との相性によって、合格ラインを下回ってしまう可能性も考えられます。したがって、最終的に全科目で「受験者平均点+15%」の水準を達成することが目標となります。その上で得意な1科目は【S】(受験者平均点+15%)以上を取ることが求められます。
3. 第1志望学部の過去問を5-10年分×3周
前回の【STEP7】では、特定の学部を選び、その学部の過去問を少なくとも3周繰り返すことの重要性を強調しました。複数の学部に手を広げるより、まずは特定の1学部で合格点を取るコツを掴むことが肝要です。
今回のSTEPでも引き続き、【STEP7】で選んだ学部に焦点を当て、過去問演習を進めます。3年分の過去問に加え、5〜10年分の過去問を3周解き、その学部で安定的に高得点を取る感覚を養います。
最終目標は、早稲田合格者の中位層に相当するSTAGE4の得点レベルを「安定的」に達成することです。ここで言う「安定的」とは、3回中2回は目標の得点水準に到達することを指します。
共通テストで70%以上の学力がある方であれば、1つの学部に対して5〜10年分の過去問を3周することで、早稲田の過去問で中位層の得点感覚を磨くことができます。
過去問演習を進める中で各科目に課題が見つかるかもしれませんが、それに対しては都度対応し、中位層のレベルに達することを目指しましょう。
合格者中位層に到達する際、多くの受験生が直面する壁は英語です。特に近年(2019年度以降)の早稲田の英語は単語レベルが高く、英検1級レベルの難単語をいかに推測できるか、あるいは解答に不要な部分をスルーする力が求められます。この難単語の推測力やスルースキルは、早稲田合格に不可欠です。また、法学部や教育学部などの従来型の学部では、1000語以上の長文が出題されることがあります。こうした超長文に対する耐性をつけることも、合格への重要なステップです。
4. 他の志望学部で合格者中位レベルを目指す
第1志望の学部で合格者中位レベルを安定して取れるようになったら、他の志望学部でも同じ水準を目指します。1つの学部で身につけたコツは他の学部でも十分に応用可能であり、この段階はそれほど困難ではありません。ただし、早稲田大学の英語は学部ごとに出題形式が異なるため、各学部の出題傾向に慣れることが重要です。
どの学部を受験するべきかについては、次回の記事で詳しく紹介いたします。
おわりに
早稲田大学合格を目指すにあたって、合格者の得点水準を正確に把握し、自分の目標を明確に設定することが極めて重要です。合格者中位レベルの得点を意識し、各STAGEでの進捗を確認しながら着実にステップアップしていくことが成功への鍵となります。特に、難単語の推測スキルや超長文への耐性は、早稲田の英語で高得点を取るために欠かせない要素です。
次の記事では、【STEP9:早稲田大学の出願学部ガイド】について解説します。この記事が、早稲田合格に向けた皆さんの学習の一助となれば幸いです。
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