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つまみ細工との出会い

 娘が7歳の七五三を迎える数ヶ月前、「こういうのがいい!!」と本人が指差す先には、こども写真館のカタログに載ってる日本髪に可愛いお花のかんざしの着物姿。着物は実家で保管してくれてた私のものを着せる予定でしたが、髪飾りはちんころと鹿子しか残っていませんでした。

 じゃあ、かんざしも伝統的なお花のものを用意しようとデパートの呉服売り場へ。そこで「つまみ細工」という言葉を知りました。その時は子育てで手一杯、自分で作成するには、知識も時間もありません。そこで、好みのつまみ細工簪を求めて検索し、作家様の勝山をネット購入したのが私の初めてのつまみ細工との出会いでした。

 それから10年弱、卒業式に袴を着る生徒さんが多い高校に通う、着物好きな娘は、当然袴を着る気満々。市販のかんざしはそこそこいいお値段、作家様にオーダーしたら結構なお値段・・・。
 なら、今度こそ自分で髪飾りを作ろうと、ハンドメイドイベントのつまみ細工初心者向けワークショップに参加しました。ここが自作のつまみ細工との初めての出会いでした。
 初めて作ったつまみ細工は、レーヨンちりめんの梅と菊でした。

 その後、キットを購入したり、ネットや本を見たりしながら、レーヨンちりめんのつまみ細工と金蘭のリボンの髪飾りを卒業式迄になんとか完成。
写真はその時のものです。
 つまみも組み上げもよくわからないまま、必死で形に・・・なった・・・のか⁉︎という感じでしたが、娘も喜んでくれたので達成感はありました。

 成人式は、正絹羽二重でもう少しちゃんと作りたい・・・だけど独学には限界を感じ、定期的なコースのお教室に通って、つまみ細工を学ぼうと決心。
 何人かの先生にお世話になりながら、無事成人式の髪飾りを完成させました。

 ここで目標は達成したのですが、つまみ細工は奥が深くて、まだまだ思うままに自在に作品を作っていくには程遠い。あれも可愛い、これも素敵だから作れるようになりたい‼︎
 すっかりつまみ細工の魅力にハマり、学びを続けました。

 2年経って大学卒業式。着物は同じ振袖だから、卒業袴の髪飾りは成人式のをマイナーチェンジでいいやと出してみると、2年前の自分の技術不足が露わに・・・
ダメだこりゃと、一からテイストも変えて作り直しました。
 成人式からの2年間に、お稽古も行きつつ、知人のお嬢様用やバザー用に成人式のかんざしセットを作らせていただく機会もあったので、自分なりに満足のいく出来になってきました。

 つまみ細工を初めて6年。ここ数年は、小さな頃から知っているお嬢様のかんざしを作らせていただく機会に恵まれています。まだまだ知らない事、できない事もたくさんあるし、晴れの日を飾るつまみ細工ですから、ご要望に応えられるように、とにかく色々なお花の色々な作り方を学びたい‼︎
 しばらくぶりに、そんな向学心が芽生え、ついに講師講座にも参加し始めて今に至ります。

 これまでに、自分がつまみ細工やってきて、何に困って、どうやって対処してきたのか、ちょっとずつまとめていこうと思います。

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