あえて最後とは。
独りの夜を過ごす度にあの日々を思い出す。
ただひたすら幸せに溢れた日々で
お互いを求め合うことで2人の孤独を満たしていた
おはようからおやすみまでを通して
全てを知った気になっていたきみを
今はもうそばに感じることは出来ない。
一時の夢だったのだと思う。
過去に書いた詩を読み返す。
そこには心から笑っているわたしが居た。
ただそばに居て、それだけで幸せだと思える
純粋な気持ちのわたしが。
今はどうだ
黒く染った視界と心は闇から抜け出せず
ただ泣くことしか出来なくなってしまった
惨めな女か、屈辱だ。
こうも感情に振り回されても尚求めるのは
あの時の絶頂を知ってしまったからに違いない。
二度とは訪れない、あの夏が わたしを大人にする。