記憶の記録 備忘録
どうして私がよく写真とか動画を撮るのか
きみに聞かれたことがあったね
その時はちゃんと伝えられなかったから
今、伝えるね。
わたしは人よりも少し忘れっぽくてね
友達と話しててもよく そうだったっけってなる
でもきみと話したことや行った場所を
その程度で忘れてしまいたくなくて
記憶を記録するために撮ってたんだよ
好きって言い合ったあの日の夜も
ごめんねって泣いた朝も
お昼に手を繋いで歩いた道も場所も体温も
全部大切で忘れてしまいたくなかったの
だから機械の力を借りていたの
記憶力のいいきみには分からないかな、笑
嫌だった?ごめんね
いつか忘れてしまう日が来るとしても
これを見ればわたしたちがお互いに
想いあっていた証拠になるでしょう?
私はそれが欲しかったのかもしれないね
ずっとひとりで寂しかった夜に きみが現れてから
私は寂しくて泣くことが少なくなったよ。
悲しくて泣いてしまうことは沢山あったけど、笑
嘘でも良かったよ。欲しい言葉を沢山くれた
あなたの霊に取り憑かれていたの
呪いみたいだね。 そのまま殺してくれたらなんて
思った日もあったなあ。もう忘れちゃったけど、笑
ちゃんとさようならをできる日が来たんだね
来ないでと願ってはいたけれど、結局
切り出したのはわたしだったね、ごめんね。
アルバムはもうないよ
あぁ、そんなこともあったね 笑 って言ってあげるね
ありがとう、楽しかったよ。
好きだったよ。ちゃんと
もう思い出せないけどね。