【読書記録】2024年8月
今月の読書記録です。
業務多忙と私生活多忙により全然読めていない&書けていないことを反省。
小説
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹
中学生の頃、この作品の発売時に本屋に行列ができたニュースを見た覚えがある。当時は「なんて奇妙なタイトルだろう」と思ったものだが、あらためて勧められて手に取ると、なんとなく内容が想像できたから不思議だ。月日の流れを感じさせられた。ラストにいまいち納得がいかなかった。推して知るべし、ということかもしれないが、説明が必要な部分に説明がなかったと感じた。村上春樹作品にはめずらしく恋愛の比重が軽い作品。
『令和元年の人生ゲーム』麻布競馬場
Twitterで投稿している小説や以前の著作を読んだ際には、「なんとなくクリスタル」の現代版・廉価版という印象を受けたものだが、本作に至っては文学的な深化がみられ、文章のみの味わいも楽しめるものになっていた。廉価版とは言わせない、という矜持を感じる。人の心のの言語化不可能な汚さを、徹底的に精緻な設定と状況の記述により描き出しており、文章表現ならではの楽しみがあった。
ビジネス
『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』高松智史
私にはまだまだよくわからない、ピンと来ない部分は多かったものの、マネージャーにもさらに上位者がおり、目標があり、仕事に臨んでいることを意識するだけで行動に変化は一定あると思う。例えば、部下を成長・昇進させることが当人の出世に係るKPIの1つであること等。各人の利益がチーム全体の利益となるようなエコシステムが形成されることが理想的で、私がこれまで経験した職場は概ねその通りだったと思う。環境に感謝しつつ精進する。