指導者と選手の壁②
アメリカでは、選手が指導者のことをファーストネームで呼ぶ。ざっくばらんに世間話もする。一見友達みたいだ。
しかし、野球では指導者の言うことは絶対だし、選手は指導者に忠誠・敬意を示す。そして、結果を出したものが、試合に出て、出せないものは、レギュラーから外れる。普段の指導者と選手が会話などしたりして、仲が良くなったからといって、レギュラーにすることはない。普段の指導者と選手の仲と、野球は全く別で、私情を一切はさまない。
日本はどうか、普段の生活、会話などで、指導者と選手が仲が良いと、レギュラーになる選手もいる。それよりも、レギュラークラスの選手は、指導者が期待をかけたり、ヨイショして、気に入り、指導者から声をかける。(今の日本だと指導者と選手は大きな壁があり、そこまで仲は良くはならないが)。
あまり、うまくない選手は、指導者はあまり興味を示さない。ある意味、干されてる感じである。そうなると、そのような選手はモチベーションが上がらないし、指導者に対して萎縮する。悪循環である。指導者が選手を平等にみないから、選手同士でも、上手い選手は上、下手な選手は下と、野球とは関係なく、格差が生まれる。
チームの選手は全て平等。チャンスも平等に与えて、結果を出した選手を試合に使う。簡単なことである。
指導者が威張り散らしたり、職権を乱用したり、私情をはさんで、選手がフルに実力を発揮できない、平等に評価されない環境を作るのは、選手がかわいそうである。