高校野球のあいさつ
高校野球部員達が、練習前の準備のため、グランドでグランド整備をしています。そのとき、監督、コーチがグランドに入ってきました。そうすると、キャプテンが「気をつけ」とみんなに号令します。そうすると、部員のみんなは帽子を取って気をつけします。キャプテンが「こんにちは」と号令をかけると、そのあとに、部員も「こんにちは」といいます。監督、コーチだけではなく、偉い人やお客さんがきたときもこのようにします。また、部員同士でも、先輩に対してはこのようにするところもあります。
この風景みなさんはどう思いますか?礼儀正しく、きっちりしていて素晴らしいと思いますか?
部員一人ひとり、心がこもって、心からしているならこれで良いかもしれません。でも、実際はそうではないと思います。キャプテンが号令かけて、みんなが従って、あいさつするという形は、本来のあいさつの意味とはちょっとずれているような気がします。初めて、このようなあいさつを受ける側は、快く感じるでしょうか?戸惑うと思います。特に外国人の方は。部員によっては遠い位置にいて、そこからあいさつをする形になり、逆に失礼のような気がします。
とりあえず、本当のあいさつは、部員一人ひとりが、近くに会いにいってか会ったとき、目と目を合わせて、心と心も会わせてあいさつするのが良いと思います。自分からあいさつするという気持ちでするのが一番です。むしろあいさつしたくなかったら、しなくても良いんじゃないでしょうか。社会でも見て見ぬ振りする人などもいますし。
大学、社会人野球、プロ野球、また、一般の社会でも、始めに書いたあのようなあいさつの仕方はやりません。本当に不思議です。