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わたしのキッズダンスの世界〜私の、から私たちの〜【5/6】
高校生になったヒナが先生として戻ってきてくれたSKY/HI。毎日のように都内に通い、帰宅は深夜。
夕方はダンスレッスンがあるから、それでもお小遣いを稼ぐために、朝5:00から7:00までマクドナルドでアルバイトしてから学校へ行く日々。
流石に親の私もあっぱれと思ってました。
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好き、というパワーは凄いなあと。
流されず流さず、だからこそ辛いけどだからこそ何でも頑張れるのだと思う。
わたし、ヒナが中学生くらいから友達と放課後遊んでるのを見たことがなくて、それが正解だとは思ってないけれど、あの頃の彼女の世界はダンスが全てでした。
高校生からずっと自分も第一線でのダンス生活をしながら、SKY/HIでの先生をこなす。
とは言っても教え始めた年齢はまだ17歳。先生としてはまだまだ経験不足で未熟ではあったけれど、けど都内で世界を駆け巡るような先生方に直接指導されてるという経験は、ものすごく良い影響を生徒たちに及ぼしてくれました。
本物を見せる、知るって、成長には大切なことだと思うのです。
わたしはスキルとキャリアは別物だと思っていて、努力次第でスキルは、キャリアを追い抜けると思ってる。
もちろん、経験に増す勉強は無いとはわかってるけれども。
保護者の皆様からも、そんなヒナを信頼しそして尊敬までしてくれて、見せかけだけじゃない愛情を注いでくれて本当にわたしのこともヒナのことも大事にしてくれました。
おかげでわたしは幼児クラスでほのぼの過ごし、なんて平和な時間だったろう。
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わたしはチビたちを。
ヒナはスキルのだいぶ高くなってきた生徒たちを。
その二人三脚は、本気でダンスを好きになってゆく高学年の子達にしばらく距離のあったコンテストチームも再開させてくれました。
ごく自然な流れに乗ってスタジオ全体のスキルも向上してゆきました。
高校生のヒナもまだまだ自分のスキルを上げることに熱中してましたが、ダンスを教えるという時間のおかげでさらに成長したように思えます。
こうして小学生までだったダンススタジオは、ヒナが戻ってきてくれたおかげで、中学生になっても卒業しなくてもよくなって、大人までレッスンできるようにもなりました。
生徒と年齢の近いヒナは、生徒の気持ちがよくわかる先生へと成長し、わたしの厳しい指導だけだったSKY/HIに新しい風を吹かせてくれて、わたしは学べることが山盛りありました。
人間性って年齢じゃないからな。
夏が来ると舞台では一緒に作品を作り、小さい子は大きい子に憧れ、大きい子は小さい子の面倒を見てくれて、良いサイクルがどんどん繋がってゆく。長い間、一人でやってるつもりになってたことが、いつの間にかどんどん頼りになる子が周りに並んでくれるようになりました。
コンテストもイベントも、あの緊張感溢れる時間を過ごさせてくれて生徒やママたちに感謝でしかありません。
全てが良いペースで良い雰囲気で、若い頃と同じことをしてもあの頃とはまるで違う過程を通れました。
ひとつひとつ、ひとりひとりにドラマがあり、一生忘れられない出来事となってゆく。約束しないでも会えるということが、どれだけ幸せなことなのか教えてくれる生徒たち。
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Diggin/HI
そして2018年あたりから、わたしはキッズダンスからの引退という文字が頭の中をチラホラと。
もう思い残すことはなくて、やり残したこともなくて、生徒も育ち、ヒナも22歳になり頼りになる先生になってきていて、そのヒナをサポートできる高校生たちもいる。
3年で辞めるつもりだったダンススタジオは、この時点で16年という月日が経っていて、次の夏の作品(2019年)が最後になるだろうなぁとヒナに伝えました。
そして2019年の夏。最後だからと2人でひとつの作品を作り、わたしの最後の舞台となりました。
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ここには載せきれないほどのたくさんの作品を作り、たくさんの出会いと別れと成功と失敗を経験させてもらったダンス。
常に感情を揺さぶられ、自分を試されていたような時間たち。
ダメな自分も未熟な自分も、子供達のピュアな存在にどれだけ救われてきた人生だったろう。
もちろん犠牲にしたこともたくさんあるけれど、そんなことは過ぎてしまえば思い出すこともできない。
もうやりきったー。
やりたいことも、わたしにやれる事も、もう尽きてきて
というタイミングで、
幼稚園の頃からSKY/HIに通い、怒られてもヘマしてもミスしても泣いてもとにかくずっとSKY/HIから離れず、わたしの隣でいつもニコニコしていた生徒が、中学を卒業しダンスの高校に通い(時間があればわたしのアシスタントをしてくれていたのですが)その子が正式にSKY/HIに先生となりました。
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2019年の冬、正式にヒメがSKY/HIの先生となる事をみんなにお伝えし、まだまだ頼りない姫をわたしは完全に裏方からサポートに回ることを決意。
恒例のクリスマス会での3人での挨拶。
まさか3人でSKY/HIを引っ張って行ける日が来るなんて。
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毎年(今年も)母の日にはケーキを届けてくれます。
本当に本当に心の優しい頑張り屋さん。
わたしの大切な場所をヒメになら託せる。そう思って、SKY/HIの先生にと声をかけました。
そしてそうです。その矢先の【世界コロナ感染によるパンデミック】でした。
【最終章へ続く】