年上受けのいい末っ子

末っ子の部活の先輩方は本当に面倒見がよく、1年の保護者で話した時も先輩方の面倒見の良さが話題になったくらいだ。
そんな先輩方を見てこの学校を選んだ人達が数多くいる。
うちもその1人である。

最近、ちょっと悩んでるという末っ子。
話によると先生にも先輩方にも可愛がって貰ってるらしいが、他の同級生とは明らかに扱いが違うらしい。
同級生には厳しめだが、うちのには優しめらしい。

それに対して同級生は悩んでいるらしい。なぜうちのと俺らへの対応が違うんだろうと。

また、本人も悩んでいる。
みんなと同じに扱ってもらいたいと。
そしていずれ同級生からの妬みに変わられても嫌だと。

実は小学校の時はそれでとても苦労した。
年上に臆する事がないので、「○○の弟が遊びに入ってきて可愛らしい。」
低学年は確かに可愛いものだ。
けど同級生からするとみんながみんなそれを良しとは思わない。

もし私が末っ子と同級生だったらきっとあんまり面白くはないだろう。自分には上に甘えたりビビらないで向かっていくなんて出来ないから。
むしろ甘え方が分からない。加減も分からない。
生まれながら年上ばかりの生活で知らずに身につけた「スキル」だとすら思う。

長男は絶賛「俺に触れると怪我するぜ」張りの反抗期全開で家にいたくないらしい。
そんな彼を見た末っ子は「なんでみんな居るのに。みんないて楽しいじゃん。みんな居ないとやだよ、1人じゃつまんないじゃん」と。
1人になりたいと思うことは彼にはないんだろうな…

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