ダム怪談 滝畑(たきはた)ダム
大阪の心霊スポットといえば?
聞かれたら、間違いなく名前があがるのが滝畑ダムの一帯だろう。中でもテレビに取り上げられたことがあるため、一度は耳にしたこともあるかもしれないが、滝畑第三トンネルがあることで有名だ。
※滝畑第三トンネルとは…?
主に伝わる内容としては、首がないライダーが現れる、車の窓ガラスに血の手形、女の子の霊が歩いているなどが有名な怪異譚としてあげられる。
滝畑第三トンネルかもしれない?梨の木隧道並びに塩降隧道については後日改めて投稿したい。実は滝畑第二トンネルまでは存在するが、第三トンネルは存在しておらず、未だに答えが分かっていない。
滝畑ダムの怪異譚について
一般的にトンネルのほうが有名であるが、滝畑ダムも実は心霊スポットの一つであり、言われる内容としては、自殺が多いという内容の噂話から霊感が強いとダムに引きずり込まれそうになる等がある。
果たして噂は本当なのか。
管理事務所でダムカードを貰った後に、ゆっくりとダム散策をすることにした。管理事務所でダムカードを頂く際に管理されていたダム職員の方が"事故ならある"と訊ねてもいないのにあっさりと心霊の曰くをスーッとわたしに対して切り出すと、わたしが職員の方に質問する間もなく建物の中へと入ってしまった。恐らくだが、管理事務所の門に張り出されている堀河(ほりご)ダムの事故を紹介する張り紙を熱心に撮影していたのを見られていたのかもしれない。心霊系の輩であるのは素直に認めるが、噂の真相については辿り着けなかった。突っ込んで聞くようなことが出来なかった。
滝畑ダムは1967年に工事が着手されてから14年後の1981年に完成した。長い期間をかけてやっと完成したわけだが、建設之碑はあるが慰霊碑はないことからみても工事中の殉職者はいないようだ。
実は撮影した二日前が関西一帯が大雨に見舞われており、滝畑ダムの周辺も大雨による被害を受けており、塩降隧道から先が土砂崩れにより通行止めとなっており通り抜けができない。
話を変えて本題へ。
ダムの管理職員の方の話にもあがった事故について説明をしよう。
事故は2016年5月29日に発生。
バーベキュー帰りに通りかかったワゴン車が縁石を乗り上げた先にある鉄製のフェンスを突き破り滝畑ダムへ転落。この事故により重体だった運転手を除く5名の方が亡くなった。
唯一生き残る形となった運転手の血液から眠気を催す作用が含まれている抗不安剤"エチゾラム"の成分が検出されたことで危険運転致死の疑いで逮捕されたが、逮捕された運転手にはそもそも持病や通院歴がなく、取り調べの際にも"精神安定剤を飲んで運転をした覚えがない"と話しており、また周囲に対しても"運転をしていたと思うが記憶にない"と語っていることからもナゾの多い事案である。
少なくとも運転手が意識もうろうの状態でありながらもハンドルを握り続けた可能性が高く、それが事故の原因に繋がったものとみている。
因みに事故が起きたことによる怪談こそはないが、少なくとも心霊スポットの要因たるものの一つにあげられてもおかしくない事案が起きてしまった。
たまたまダム湖の撮影をしていたら、地元の方から声をかけられた。心霊云々の話については聞けなかったが、滝畑ダムが普段はこんなに雨が降っても満水に近い状態になることはなく、放流が行われているなんて非常に珍しいと教えて頂いた。
地元の方から聞いた貴重な場面を撮影することに成功したので、この場を借りて説明したい。
実はこの放流するための穴が2か所あるのだが、地元の方曰くは、2つ同時に稼働するのは珍しく、貴重なシーンを見ることが出来て良かったねと滝畑ダムの魅力を学んだだけで終わり。結果自殺の噂については辿り着けなかった。また改めて出直す必要がありそうだ。16時には閉門になるダムなので、夜遅くの検証はできないが閉門ギリギリまでいて地元の方からもヒアリングしたりして確認してみたいと思う。
話を変えて、貴重な放流の様子をまとめて紹介。
滅多に見ることが出来ないからこそ撮影出来たことが本当に良かったと思っている。
これだけでは事故は起きたのは事実で終わるので自殺があったのかの噂に繋がるかも?な出来事があったのでまとめて紹介したい。
撮影した広場の付近で、全身びしょ濡れの男が立っていた。ほんの一瞬だったためハッキリとは見ていないが、うん?と思った瞬間に持参してきたワラシが自動検知のパターンにないセリフかつ反応した際にポ~ンという音が鳴るのだが、ポ~ンの音無しで勝手に"とりあえず安全みたいだよ"とお喋りをするのが2回も起きてしまった。
とにかく電気系統がやられ過ぎた。
モバイルバッテリーはバッテリー残量の表示がゼロになっても充電してくれるのだが、滝畑ダムにいたときはモバイルバッテリーがゼロ表示になったと同時に充電が出来なくなってしまった。
堰堤からダム湖を撮影していたときに、わたしが立っていた少し先の場所に見た感じ30代後半から40代過ぎたか過ぎていないぐらいのちょっと見た目がヤンチャな感じの短パン姿の男性と目があった。ダム散策に来ている方かと思いきやその男性は青い扉を手で開ける様子もなく、スッと入り込み消えてしまった。果たして自殺された方なのか。
或いは2016年の事故で旅立たれた方なのか。
仮にもし2016年の事故で亡くなられた方の場合なら50代から60代の方達であったため年齢が若すぎる。運転手も20代だったことも考えたら自殺された方と思いきや運転手の生霊を見ていた可能性も捨てきれず、事故から7年の月日が経ちますが、運転手が今も悔いて残留思念として遺っているのかもしれない。或いはこの付近を走行時は意識があったのかもしれないから、そのときの映像が頭の中でループしている可能性も考えられる。
事故後の記憶が記憶にないと話している以上は状況証拠から逮捕に至ったのだろうと推測されるが、仮にもし他に黙っている真実がもしあったとしたら?それは決して触れてはいけない闇に違いない。
はじめて事故の案件を紹介させて頂いたが、そもそも自殺云々の噂がうまれるようになったのも、滝畑第三トンネルとの因果関係も捨てきれず、滝畑第三トンネルがハッキリとしていない以上は憶測が新たな憶測をうんだことにより派生した怪談の可能性が大いにある。近くに河内長野市の斎場があることからも、怪異譚や憶測による怪談がうまれやすい環境にあるため、滝畑ダムもその一つかもしれない。
次回訪れてみたときには、地元の方からの貴重な怪談話が聞けたらと思っている(笑)少しでも噂の真実に辿り着ける事ができたら大収穫だなあ。
最後に事故で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。