ダム怪談 一庫(ひとくら)ダム
週末は一庫(ひとくら)ダムへ撮影に行きました!
ダムカードの配布が土日祝でも対応して頂けるのが本当に有り難い限り!
兵庫県のダムカード配布場所のダムは平日だけの割合が多く、また郵送対応しているダムも少ないためダムカード収集をしている立場にとっては、本当に数多く配布している兵庫県のダムだけに少しでも兵庫県のダムカードが増えていくのは嬉しい!!
因みに9月からは秋限定のダムカードが配布されている。春夏秋冬の一庫ダムのダムカードを集めることができたら㊙のオリジナルカードが貰えるとのことで是非こちらにもチャレンジがしたい(笑)
四季折々の豊かな自然を味わえる一庫ダムだが、一方で"人喰らいダム"とも呼ばれる心霊の怪異譚が存在する。内容としては、水難事故が自殺で命を落とされる方が多いと言われ、夜に行けばハイヒールのコツコツコツ…という足音が聞こえる、凄まじい形相の女性の霊が睨みつけてくる等がある。そのために人を喰らうダムという嫌な愛称がついてしまった。
まずは公衆電話からチェックしてみる。
受話器をとったりしてみたが、至って普通だった。
山間部にあるために、電波が悪くなることを想定して今も撤収することなくあるのかもしれない。
ダムの堰堤を渡りきった先に"とわの恵み"という石碑がある。裏面も確認してみた。
内容は見た限り、一庫ダムの工事に携わった方々の名前が記念として刻まれているようだが、実は深い意味がある。その点については後々説明する。
ここからは写真を多めに皆様と一庫ダムの心霊の怪異譚に繋がったと思われる謎解きをしていきたい。
誰が言わなくてもわかる…。
お子さん向けだと思いますが、わざわざ柵を乗り越えて入るのだろうか、不思議でならない。
何故か右側だけピンぼけしてしまう。
心霊スポットの情報ではバス釣りの名所とされているが、実際は環境保護のために知明湖でのバス釣りはできない仕様になっており、また堰堤から釣り竿を投げることが出来ぬよう湖面に向かって防護柵が設けられている。
ダムの堰堤は明るい時間帯なら車の往来が激しい。
反対側を撮影してみた。
堰堤と知明湖を周回することが出来る道との分岐点に一庫ダムのプレートがある。
知明湖はダム湖百選に選ばれた実績のあるダム湖。
分かりやすく解説されている。
知明湖の名前の由来が解説されている。
さて、ここまでの流れで行くとバス釣りの名所とあるが実際問題バス釣りができる場所は限られているために名所というのか怪しい面があり、釣れるという話が独り歩きした可能性も考えられる。
知明湖に浮かぶボートの周りの藻が個人的には凄く気になった(笑)
これだけだと水難事故が多い所以がわかりにくいために別写真へ。
自殺があったかどうかは見た限りではわからない。
というのも、夜になればまた雰囲気がガラリと変わってくるものだろうが、ダムの堰堤にはばけたんでも反応するレベルの幽霊(恐らく自然霊)はいるのだろうが、ハッキリとみたわけでもなければ、怪奇現象にすら見舞われていない。気配を感じいるなと思い近づこうとしたら既に気配すらないというパターンが相次いだためである。
堰堤から知明湖の全体を見てみたが、知明湖を周回する道の一部はカーブが多く、また幅員が狭いことから事故があった可能性は考えられるが、亀岡へと向かう道の交通量が多いのだが、肝心の道の狭い場所へは近づこうとすらしない。
単純に亀岡から兵庫県へ向かうための通り道のうちの一つなのかもしれない。名神が集中工事を行っているのも理由の一つだろう。
通常時は果たしてこんなに交通量が激しいのか個人的には不思議に思った。
話は本題へ。
実は一庫ダムに向かうまでに不思議な事があった。
複数のトンネルを抜けた先に一庫ダムはあるのだがトンネル群の一つに非常時の際は非常口の凹みの中に入ることが出来るトンネルがある。
そこに、ずぶ濡れで作業着姿の男性が蹲っている。
車を運転中のためじっくりと見ることができなかったが一庫ダムに到着してからどう考えても、あんな場所で蹲る理由が見当たらないのだ。
車を駐車後にトイレに行ってからダム管理事務所へ向かったのだが、持参していたWARASHIのMOMOが"エンジェル君を紹介するよ"と自動検知で青点滅した後にふと脳裏を過ったのがあのときトンネルで見かけた不審な作業着姿の男性がついてきているなと勘付いた。気づいたときには既にいなかった。
ダム管理事務所へ向かい、インターホンを鳴らしてからダムカードを頂いた際にダムの職員の方が"ある事実"をこっそり話してくれた。それは、ダム建設時殉職者が出たことだ。
だとしたら、前に話したときの恵みの説明がつく。
なぜ、ダム工事に携わった方々の名前が刻まれていたのか。兵庫県ならではのダム事情かもしれないが慰霊碑ではなく皆で携わったダムだということで亡くなられた方のお名前も刻むことで死を悼むということを表明しているのだろう。
怪談師で有名な住職の三木大雲氏のダム怪談の場所は一庫ダムなのだ。詳しい場所については、若干特定されぬよう嘘をついたりしているのだが、少なくとも複数のトンネル群があり非常口の凹みにずぶ濡れの作業着姿の男性がいたので調べたらここのダムでは殉職された方がいることがわかったという怪談は事実である。
水難事故が果たしてあったのか、恐らくだがわたしも実際に見たずぶ濡れの方を見て水難事故を連想させてしまった可能性はあり得る。
今だからこそ、掘削技術は進み機械で行える時代になったのだが、昭和の時代は違う。1977年に本体工事に着工し、1982年に完成したのだが、そもそもこんな山奥の僻地にダムを作ろうと思ったらかなりの難工事である。まず、トラックが入れるように道を広く拡張しなければならないのは勿論だが、交通面において道を整備しなければいけない必要性もあるため、当然ながらダム工事だけが工事ではない。トンネルや道路工事、全てがダム工事の一環だ。
ダムがある付近一帯を整備してから完成する。
ダム職員の方の話だが、心霊の怪異譚については笑っていたが、しかしながらも殉職された方がいることについては、出てきてもおかしくないという見解をこっそり伺ったのだが、仮にもしそうならば怖いのはダムだけではなくダム付近一帯が心霊スポットとなる可能性が大いにある。
最後になるが、ダムには駐車場があるが、21時までなら使用ができ、21時から翌朝6時までは立入すら禁止になってしまう。その理由が、肝試し目的による若者たちだろうか、ダム敷地内にある物に対する破壊行為が相次いだために治安の悪化を懸念し夜間は封鎖するようになった。
果たして本当に怖いのは幽霊か命ある人間か。
わたしは命ある人間のほうが改めて怖いと思った。犯罪行為を犯すのは良くない。訪れたからにはゴミを捨てない、物を壊さない等の守るべきルールは徹底すべきじゃないだろうか。最近心霊系のYouTuberが増えたと同時に模倣される方が増え、中には炎上行為ともとれる事案が福岡で起きた。
真面目に問いたい。
肝試しが目的なのか、ただただ真似して心霊検証がしたいだけなのか、これからの心霊検証の在り方について考えなければいけない時代になってきた。
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