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エオルゼア出向日誌

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FF14プレイ日記(RP成分MAX)です。ネタバレがたくさんあります。いわゆるなりきりプレイ(ロールプレイ/RP)を交えつつ世界観や雰囲気、生活を味わって過ごしたい。自分の創作キ…
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2021年7月の記事一覧

自分のこと呪術士だと思ってる幻術士 その11 〜初めてのダンジョン後編〜

!ネタバレ注意! 「こんな所にクァールが何故⁉︎」 クァール、という名に聞き覚えがあったのはベンの方だった。 「ここらの海賊が飼っていたと聞いたことがある。ここに海賊がいる可能性がより濃厚になったな」 リムサ・ロミンサ近辺を根城とする海賊は、商人から狼犬を買い付けては手懐けていたらしい。そのうちもっと強い動物が欲しくなった海賊は、珍しい大型の肉食獣・クァールに目をつけた……と、ベンに教えてくれたのはリムサ・ロミンサの治安維持隊、イエロージャケットの一人だった。 狼犬

自分のこと呪術士だと思ってる幻術士 その10 〜初めてのダンジョン中編〜

二人分の足音が、仄暗い洞窟の岩壁に反響していた。 剥き出しになった岩肌を、鉄製のブーツが踏みしめる。押し殺したように控えめで、ややゆっくりとした間隔で一定のリズムを刻む足音だ。一方、柔らかい革靴の立てる音はパタパタとせわしなく不規則で、急に止まったかと思えば、すぐに明後日の方向へと駆け出していく。 「この枯れた木みたいなのは?」 ベハティが岩壁の一部を指さして尋ねる。サスタシャ浸食洞の岩壁は、ぼんやりと光る珊瑚や植物によって所々が青白く照らされていた。 「珊瑚とい

『エオルゼア出向日誌』のふたりについて

 『エオルゼア出向日誌』ってなあに いわゆるなりきりプレイ(ロールプレイ/RP)を交えつつ世界観や雰囲気、生活を味わって過ごしたい人(雨木)によるFF14プレイ日記です。自分の創作キャラをもとに作っているので、日誌はその子目線のお話になります。たまに小説風になったりならなかったりします。登場人物は主に二人。小説は二人の中の人が書いてます。  小説「自分のこと呪術師だと思ってる幻術士」 ※その1〜その9は再編集中のため一時的にひっこめてます  白魔道士のベハティ・ナイトのベ