みんな!友達の彼氏のこと好き?


自己中心的な君が好き。


友達にするなら人に気を遣い自分のことは二の次の優しい人よりも、あれがしたいこれは嫌!楽しい嬉しい大好き!と喜怒哀楽が全て表情や態度に出てしまう素直で大胆な人がいい。



こう思うようになったのは高校一年生で彼女と出会ってから。
同じクラスで出席番号も近くすぐに仲良くなった。



彼女は良くも悪くもとても素直。

本人曰く7才まで一人っ子で育ったからだそう。



例えばお昼の時間、とても楽しそうに自分の趣味について話す。しかし会話が移り興味のない話題(主に恋バナ)になるとヘッドフォンをして会話を遮断してしまう。

同級生の男の子から話しかけられても、ほとんど無視をする。自分の好きなもの(ラブライブ)の話をできる男子とは仲良くしてたっけ。

当時の彼女の趣味である乙女ゲームのクジを引きに行くために、始発でど田舎県から渋谷まで行き朝から長蛇の列に並んだのもいい思い出だ。

わたしはてっきりクジを引いたら目的達成だと思っていた。だがここから、地獄の交換会がはじまった。お目当てのキャラクターが自引きで出なかった人たちが広場に集まってグッズを交換し合うのだ。永遠のように長い時間だった。

本来なら、そんな丸一日オタク尽くしな予定に全く乙女ゲームに興味のないわたしを誘うなんてなかなか気が引けるはず。
でも彼女は平気でわたしを誘う。
好きなもの(乙女ゲーム)×好きな人(わたし)の最強の組み合わせなのだ。

だから彼女は一日中楽しそうだ。



まるでこの様なところが好きなのだ。

表情に嘘のない人だから彼女が楽しそうにしてるとわたしも楽しい気持ちになる。




そんな男嫌い、趣味は乙女ゲームだった彼女についに彼氏ができた。


たしか25才の時だ。相手は4つ下の社会人。

彼女の生活は彼一色になった。 


悲しいかな、彼と付き合い始めてからわたしの好きな彼女ではなくなってしまった様に思う。

いや、本当はお互い大人になって楽しいと思うことが変わってしまっただけなのかもしれない。


だけどわたしはこの彼の話をしたいので、前者を原因として話を進めたい。  


まず、彼が彼女の家に転がり込んでくる形ではじまった。彼女の家から仕事に行き、彼女の家に帰ってくる。自分の借りている部屋があるのに。 

そこから1.2ヶ月ほどして痺れを切らした彼女がわたしのこと好きなの?この関係ってなんなの?と彼を問い詰めると、「好きだよ、じゃあ付き合おう」と答えたそうだ。


じゃあ付き合おう。

こんな言葉を使う男は高確率でクズだ。


案の定そこから数ヶ月後、彼は仕事を突然やめた。そしてそこから半年程ニートをし、ホストになった。

友達の彼氏がホストになった。

明らかに黄色信号、いや赤信号だ。

でもこの時点で彼女は彼にぞっこんだった。

恋愛真最中の人に忠告なんて無意味だ。


彼女は自己中心的ではなくなった。

彼中心の思考、生活をしている。


ホストになり寮に入った彼が自分の家に帰ってくる日に合わせ、彼好みの入浴剤を買い彼の好きなカップラーメンを買っておく。朝早く帰ってくる彼のために手料理を用意する。

好きなだけ寝かせてあげた後

彼が行きたいサウナのある施設に行き、好きでもない温泉に浸かっている。(最近は好きになってきたらしい。)

そして、彼の姫を捕まえるお手伝いをしている。
主に女の子へのラインの返信内容や、誕生日プレゼントを一緒に考えたり。


その生活が楽しいの?

彼女はつらいと泣く。たくさん泣いて、付き合い続ける。


わがままを言ったら捨てられるから

彼に合わせて生きている。



なんでよ、わたしといるときはあんたが全然起きないじゃん。電車の乗り換えや次行くところのルートも全部わたしに調べさせるじゃん。





でも彼女の愛し方は彼女の感情表現そのものだ。

一生懸命に素直に彼を愛してる。

そんな彼女がとても魅力的だと思うし、わたしは高校生の頃からたぶん彼女に憧れている。



「わたしの好きな彼女じゃなくなった」のではなく、わたしの憧れの人があんな男の言いなりになり自分を殺してる状況をわたしは見ていられないのだ。

恋愛は第三者が口を出す事ではないから尚更もどかしいね。





男の趣味は最低だけど(逮捕歴のある男と付き合ってる私が言うことでは全くない)


どんな形でもいいから幸せになってほしいな。

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