スコーン ―モスモス・コスモス―後編
モスモス・コスモス前編はこちら
ついに待望の瞬間です。
あつあつのオーブンに
さっき丸めた生地たちを入れます。
ひっつかないよう、一定の距離を保ちます。
今流行りのソーシャルディスタンスってやつですかね、そろそろこの言葉も陳腐化してきてるよね。
焼き時間は12分ほどです。
あら意外と短いのね。
記事こそ前後編に分かれていますが、実際のスコーン作成時間は1時間弱。
材料も基本的にはすぐ手に入るものばかりなので、手軽でいいですねえ。
ぼうっとしているうちに、チンと音がします。
完成かな・・・?
そろりと蓋を開けてみます。
むわっと熱い。
8月の日中の屋外ほどではないんだがな。恐ろしいことに。
鉄の棒で突き刺して中の焼け具合を調べる。
ブスッ「イタイ!イタイ!」
おっと、まだ息があるようだ。
太古の昔は神羅万象が言葉を解したというが、そのころはスコーンを焼くのも大変だったんだろう。
何の話やねん。
そうこうしているうちに焼けたので、引きずり出します。
完成!!!!!
おお~~~
ふくらんどる~~
ホンモノだ。
おや?奥の二人はどうもお幸せそうですね。
(微妙な距離感の二人もいるけど。。。。)
12分間の間にいったい何があったのか。
まあ、密閉空間っていろんなことあるよね。
手前どもはスコーンが互いにどういう関係性であろうが、関知いたしません。スコーンにはスコーンの論理があるからね。。
ワァオ♡
・・・末永くな。
・・・・・・まあほどなくして食べちゃうんだけど。
さて、続いて作るのは、クロテッドクリームです。
スコーンをアフタヌーンティーで食すときたいていついてくるやつ。
イギリスの乳製品です。
スコーンといえばこいつ、みたいな感じもし始めた昨今。
私はつい最近まで知らなかったんだけどね。
用意するのは、なるべく脂肪分の高い生クリーム。
※賞味期限が5月なのは、5月に調理したからです。信じられないくらい古いものを使ってるわけではございません。え?なぜ生地が8月かって?
ハイ、すみません。(いや、すみませんじゃなくて。理由は?)
理由といたしましては・・・失念です。(失念の理由は?)
タスク管理が不十分でした。(タスク管理が不十分って、それさ、前も聞いたよ。前も改善します、すみませんって言ったよね。なんでまた繰り返すの?どうやったら繰り返さない?改善策を提出のこと!)
ハイ、提出させていただきます。(いつまでに?)明日中には・・・
(本日できない理由は?事の重大さわかってる?)
本日できない理由は・・・
理由は・・・
貴様を
適当な容器にインして
蓋をして
こうするためだ~~~~~~!!!!
うおおおおおおお
アアアアアアアアアアア
(説明しよう。クロテッドクリームは脂肪分の高い冷えた生クリームを容器に入れてひたすら振ることでできるのだ。所要時間5分ほど)
後ろで梅がドン引きしとります。
うずたかく積まれている梅。
ちなみに8月現在、この梅は立派な梅干しとなっている。
私が上司に詰められているさまを見て
酸いも甘いも嚙み分けて
結局酸いものになることを選んだ、
我が家の自慢の梅干しだ。
自ら酸いものに徹することができる者は稀有だ。尊敬している。
翻ってこちらは完成したクロテッドクリーム
ふんわり、ぼってり、真っ白だ。
表も、裏も。
それから内側をすくっても
白い。
しかし、世の中にはクロテッドクリームみたいに徹頭徹尾白いものなんてあるんだろうか。
本当はちょっと黄色いんだけど、慣習上白でなければならないから、一応白だと周囲には説明しているものとか、桃色にしたい人がいるために話がまとまらなくて、うまく折り合いをつけるため、半分だけ桃色にしているもの、さっきまで薄紫だったんだけど、誰かが言うから今日から突然白くなったものとか、そうやって、みんなちょっとずつ納得してないけど、うま~くなんとな~く折り合いをつけて、ごまかしながら白いものって存在してるんじゃないか。
と、わけわからんことをこいつが申してます。
何なん、カップだかコップだか知らんけど花柄ですました顔してからに。
ちなみに、完成したスコーンとこいつのサイズ感はこんな感じ
う~。
ふくらんでるねえ。
話がそれました。
いよいよ盛り付けタイムです。
贅沢にスコーンを3つのっけて、そこにクロテッドクリーム。
それからメープルシロップをかけます。
Wowいいねえ
中はこんなかんじです。
もっちり、とは違うんです。
ぱさぱさでもないけど。モスモスという表現がやはり合うかしらね。
ふんわりモスモスしてます。
そこはかとない甘み。手作りだからか、さっぱりしてます。
きっちり3個食べても重くない。
果実とともに
以上、スコーンでした。
小麦粉っていいですねえ。
次も機会があれば何か作りたいと思います。
それじゃまた!