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悲劇のバレンタインと素直な居酒屋

「次回、SNSを見なくても良い方法を考えます」
といった尻から、違う記事で、申し訳ありませんが

ブレイクタイムということで…
それと、バレンタインの出来事ということでタイムリーなうちに記事にしたいなとおもいまして、

早速ですが、

2021年のバレンタインデーにまつわる悲しい出来事があったのを知ったのは、バレンタインから数日が経ってからでした。

私はピエールマルコリーニ氏というパティシエを守りたいのかもしれない…

あ、皆さん、ピエールマルコリーニをご存知ですか?
5個で2000円の非常に高級なチョコレートブランドです。
本物志向の人に大変人気があります。

そのピエールマルコリーニの日本専売しているのが

the cream of the crop & the company、って会社です。(以下CCCとします)

ピエールマルコリーニが、そのCCCを経営しているのではありません。

CCCは、あくまで代理店です。

そのCCCが、ピエールマルコリーニ、バレンタイン特別仕様のチョコを通販で予約販売しました。

1月など、早くから予約が多かったようです。

このコロナの時期なので、直接買いにいくのをあきらめて、
少しでも高価なチョコを本命の恋人に渡したいという、

日本中の乙女心が垣間見えます。

それも有名な、あのピエールマルコリーニ。

ミスタードーナツとのコラボ商品では、ミスドに行列ができるほどの人気を博しています。

否が応でも期待は高まります。
それに、1ヶ月以上も前に予約、配達予約を完了しているので、乙女達は安心していました。

しかし、悲劇は起こりました。

なんと、CCCは直前になって(10日に)

「申し訳ありませんが、11日以降の配達ご予約が全て遅れることがわかりました。」

と乙女達に公式サイトで知らせてきました。

11日以降…ほとんどの発送予約がそれにあたるじゃねえかっ!

CCCはお客様センターを立ち上げ、返金に応じる姿勢を見せたようです。

が、電話がつながらない…。
配達遅延メールも来ない…。
キャンセルできない…。

そんな状況のまま、2月14日バレンタインデー当日は過ぎていきました。

なかには、13日着で相手に送っていると思い込み、彼氏から連絡があまりにもないので、聞いてみると

「そんなのきてないよ…」

とそこで、初めて遅延していることを知った乙女もいました。

続々と、なんの遅延報告もなく、15日になってから、乙女の手元にバレンタイン特別仕様缶がとどけられました。

乙女達の激怒はいうまでもありません。

Twitter上で、怒り狂っておられます。

当然だと思います。

顧客は

①ずいぶん早くから予約を済ませている。
②直前にしか、遅延を知ることができなかった。
③バレンタインデーは2月14日と決まっているから、別日では渡す意味がない。

など、激怒する正当な理由を有しています。

決して言いがかりなどではない、ということです。

今回、おそらくCCCの全面的な過失は拭いされない印象ですね。

せめて、1週間前に、遅延がわかって、予約をキャンセルすることができていたら、顧客のテンションも違っていたのかもしれないですね。

しかし、問題は起こってしまいました。

手作りチョコで、なおかつ風味の問題などもあり、作り置きなどができなかったなどの理由があるとは思いますが

「お届けできます」と注文を承ってしまったからには、お届けする契約責任が発生してきます。

ここで、CCCはどうしていればよかったのか?

①数量限定にしていたら…

手作り、風味などを考えても、数量限定でもよかったのではないでしょうか?
おそらく、人気パティシエの商品なら、世間の納得は得られたはずだと思います。
それに製造のキャパシティに収まる注文ならば、そもそも遅延はおこらなかったのでしょうから…

②製造の工程管理をもっと把握していれば…

①でも述べた、「製造のキャパシティ」がおそらく販売サイドと連絡相談できていなかったのではないかと思います。
現場を管理している人間なら、日に日に増える注文数に対して、製造のキャパシティを超えていることをわかっていたのではないでしょうか?
製造の管理者は、おそらく、販売サイドにすぐ連絡、相談するはずです。
そこで、何らかの連絡ミスがあったのか?
そのまま、黙って作れ、と指示があったのか?
それとも、相談できない雰囲気があるのか?

CCCが詳しく説明をしてくれない限りはそこらへんは闇の中ですね。

③わかった時点で、キャンセル、返金措置を急ぎ対応していたら…

とはいえ、14日を過ぎて、「遅れました」と言われても、顧客も怒りを覚える以外はありませんよね。

Twitterでも、
「もうちょい早く教えてくれたら、違う店で買って、違う商品を渡せたのに…」

というつぶやきを見かけました。

バレンタインデーは、恋愛中の人間には、かなりのウエイトを占めるイベントであります。
そこを意識していなかったのなら、すこし経営面的にも危うさを感じてしまいます。

私なら、バレンタインでも遅らせるのなら、普通の時なんて、どうなるんだか?と思ってしまうかもしれません。

それに、CCCは、以前にも、バレンタインデーの販売で納期を守れなかったことがあるようです。

初めてじゃなかったのか…

なら、なおさら、今回の遅延リスクは全社あげて、対応するべきだったのではないでしょうか?

おそらく、この背景には

「あきんど根性」と
「お客様は神様です」

という日本の文化的な面があったのではないかと私は思います。

流行っているなら、寝ずに作業して、売って売ってうりまくるんじゃあ!

ってのが
あきんど根性ですよね。

売れている、しかも、付加価値のある、時期に上乗せで売って売りまくれば、過去最高益が見込める。

どこの会社も思うことですが、それにはそれなりの闇の面も出てきます。

人員不足、既存の人員の不満、疲労の蓄積、ちょいミス、作業が雑になる、などなど…

弊害も多数でてくるのです。

お金を払ってくださるのだから、お客様は大事にしまくるんじゃあ!!
ってのが、「お客様は神様です」という考え方ですよね

CCCも、お客様が望むことなら、無理な要求でも、叶えなければ、という気持ちがあったのかもしれないですよね、

キャパシティは超えているが、人員も時間も足りないが、もう納期も間に合わないが

「いけることにしてしまおう」

あーあ…


この考えは、日本の癌だと思います。

海外にはこのように過剰に、顧客の満足度をあげようとする努力はありません。
そもそも、売買契約とは、

「欲しい人に対して、売る」

これだけのことなのです。

しかし、日本では、この狭い国に、競合他社がひしめく状態のため、

①値引き合戦
②サービス価値の上乗せ

しか、他に勝てない、悲惨な状況があるのです。

これは、ある悪しき社会問題の根底になっているのです。

それは
ブラック企業です。

顧客満足度を追求するあまり、自分の会社の人間は社畜として、こき使う。

これにより…日本の労働環境は崩壊しつつあります。

私は「お客様は神様です」を聞くと思い出す、居酒屋があります。

和牛酒場 コンロ家

というお店です

お客の店員に対する、「態度」に疑問を投げかけました。

「おい、生ビール」1000円
「生一つ持ってきて」500円
「すいません。生一つください」380円

店員への呼びかけによって、ビールの値段が変わります(スカッとしますよね!)

そもそも、街を歩いている人に
「おい、駅までの道を教えろや!」
とか
「おい、そこどけや!」

と怒鳴る人は、ほとんど居ないと思います
(若干いますが 汗)

それが、いざ飲食店に行って、店員に対しては、何を言っても良いと日本中が勘違いしています。

はっきりと言います。

勘 違 い で す !!

コンロ家さんが言う通り

店員は奴隷ではありません。

このコンロ家さんの社長は、

自分の店の店員を守りました。

それだけでなく、

日本のモラルも守ろうとしています。

「お客様は神様です」が続けば、日本はダメになります。

それでなくても、いろいろなことが起こりすぎて、企業も、労働者も、

疲弊し切っています。

ピエールマルコリーニの代理店のCCC

コンロ家さん

どちらが日本の未来になれるでしょうか?

それは、あなたが幸せになれるかどうか、ということにも関わってきます。

我々は、皆、幸せになることができます。
幸せになるための選択をしていけます。

少しの思いやりと、過度の欲張りを捨てて、心を軽くして、周りを見回す余裕が必要な時代が来ています。

あなたの望みは必ず全て叶う。

私の望みも必ず全て叶う。

あなたと、私が、
心に

秩序と、平穏を

取り戻せば、それは
遠くにあるものではありません。




私が今、表現できる限界を見ていただけたら幸いです。ご期待に応える努力を惜しみません。よろしくお願いいたします。