素人童貞の抱く、第一印象の妄想劇。
妄想は誰しもが抱くもの。
自由だし、むしろ楽しい場合もある。
しかしながら、妄想か現実かの区別がつかないのはタチが悪い。
まだ区別がつかないだけなら良いが、それを正解だと思い込んで揺るがない素人童貞は手のつけようのないものだ。
それらの多くは、自分がそうであることに気がつかないことが多い。
気がつくくらいであれば、おそらく素人童貞という言われようはとうにされていないであろう。むしろ気がついているのに、童貞を捨てていないあなたは世界で最も安全なセーフティーヒューマンとでも名乗るべきである。
ともあれ何が言いたいかというと、彼女がいない歴=年齢のみなさんにはこの妄想劇を終わらせて早く充実して欲しいのである。
もちろんリア充であることに抵抗のある方や、人に興味のない人にはこの話を聞いていても面白くないことを先に断っておこうと思う。
では素人童貞のみなさんが思い込んでいた正解がいかに妄想劇なのかということを語っていこうと思います。
自分のアピールに必死で、さらには妄想劇が始まる件。
強引な男性には女は弱い。
多くの素人童貞たちはどこで勘違いしたのか、それを実践する。
大概の女性は強引な男をウザいと思っているだろう。
客観的に見ていれば明らかに相手は引いているのに気がつかない。
女性は初めからあまりに強引に興味のない話をされると確実にひいてしまう。
初めからというよりいつだってそうであるし、誰だってそうだと思う。
はっきりと言ってしまえば、ウザいとまで思うだろう。
ただいかんせん、素人童貞たちは第一印象をどれだけよくしようと必死になり、自分のアピールに強引になる。そしてあえなく撃沈するのである。
彼らの妄想では、「なんて積極的な人なのか」「なんて物知りな人なのか」といった感想を得られると信じている。
それはさらには女性がひいていることを、なんて物静かでおしとやかな人なんだという勝手な判断に誘うだろう。妄想劇の始まりだ。
こんなとき、素人童貞くんと女性のお互いの印象に大きなギャップが生じる。
素人童貞くんはこう思う。
「今日は、とてもよくアピールができて印象も上々。まだまだ話し足りないけど、○○さん(このときもし○○ちゃんと発言したなら、おごり高ぶっている自分を反省したほうがいい)はとても聞き上手。まだ緊張していてあまり話してくれなかったけど、相性はなかなか良いのではないか。」
対して女性のほうはこう思う。
「とても一方的で何も面白くなかった。むしろガツガツこられすぎてちょっと怖い。ひいた。できることならこのままフェードアウトしていきたい。」
あまりに残念なギャップだ。
なぜだめだったのかの答えを述べるなら、
「喋りすぎ!」「距離近すぎ!」
「現実に目をそらしすぎ!」
この3つだろう。
たいていの女性は話したがりだし、初めは遠慮しているだけです。
だから第一印象をよくしたければ聞き上手になれ!
とはいえ黙っていればいいというものではなく、
自分の話2割、女性の話6割になるように場を作るのである。
そして残りの2割は質問である。
ここが最も重要な要素だ。
自分の好きな漫画の話を5分したのであれば、必ず相手の話を15分聞いてあげよう。
別に15分黙っていろというわけではなく、女性が自分のほうがだいぶ話してしまったなというような感覚になるように相手主体の話をするのである。
別に同じ漫画の話題でも良い。
相手に好きな漫画の話を聞けば良いのだ。
ただ気をつけなければいけないのはどこまで深く掘るかである。
8割近くの素人童貞たちはここで自分の知識をご披露しますとばかりに、細い橋に持っていく。どの漫画のどのキャラクターの何が好きかなんて野暮なことを聞き始めた日には、また最初の妄想劇に逆戻りである。
初対面なのだから、深掘りせずに広く浅く。ほどほどに次の話に移ることが大事である。
どんな話題でも良いが、自然な流れを求めるのであれば、好きなものつながりで話を続けていくと良いだろう。どんな食べ物が好きかやどんな音楽が好きかなど。気兼ねなく話すのであれば音楽やスポーツといったファン層があるようなものより、食べ物などの話題のほうが無難であろう。
そして話の中で、わからないことは素直に聞くことが大切であり、それが聞き上手の鉄則である。
なんでも知っているかのような相づちをするよりも、ときおり「それってどんなものですか?」や「あぁ、しらなかったなぁ。教えて下さい。」などの対応も必要である。
これがあるだけで理解しようとしてくれているという印象になる。
これが強引と思われず、積極的にあなたと接していると相手に伝える方法である。
ただし油断は禁物。たいがいここまでくると、話が弾み楽しくなってきた素人童貞くんは極端に距離を縮めてくる。
君は動くなかれ!
相手の女性が近づいてきたら良しと思え。ただし自分から近づくということは女性のパーソナルスペースを犯していくということだから、大概の場合不快な思いを抱かせるものだ。
そしてそこまでできたのなら、何気なくする相手の女性の仕草で話の興味の度合や自分に対しての好意の度合を判断しよう。
じっと観察するではなく話しながらなんとなくが基本!
ケータイを気にし始めたり髪をいじり始めたら、あまり面白さを感じていない。もし自分以外に友人などがいてくるっと背を向けてそちらと話し始めてしまった日には、帰ったら反省会をするべきだろう。
最初の仕草の段階で気がついたら、相手が興味があるものを探るべし!
それが残り2割の質問の時間の使い方である。
もしも、万が一質問に困っているなというふうに見えたのならすかさず自分のことを少しだけ話そう。
たとえば、食べ物は何が好きなの?と聞かれて相手が悩んでしまったのならまずは自分が何が好きかを押しててあげよう。そして○○はお好きですか?と聞いて見て、他には何か好きなものはありますか。と相手が好きなものは何かまで連れて行ってあげるような会話をすることが大切である。
というわけで今回はこの辺にしておこうと思う。
くれぐれも、強引なアピールは避けて聞き上手を心がけると良いであろう。
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