薄利多売の罠
安い商品や安いサービス。
よく言われるのが「薄利多売」でやってますから。
ウチはわずかな儲けで商売させてもらってますと。
安さが美徳で、高い商品はボッタクリじゃないか!
と言われる。
物価高騰、賃金上がらず、生活苦しいからね。
1円でも安いもの探すよね。
よく行く理容店も丸刈りワンコイン。
シャンプーも顔剃りもせん、バリカンで刈るだけ。
男なんかそれで十分や。
髭なんかシェイバーで簡単やし丸刈りでシャンプーなんかほぼボディシャンプーだし。
でもさ、薄利多売ってホントにいいのって思った。
自分が技術者だったら、1年生の丸刈りと10年生の丸刈りが同じ値段でいいのかな?
丸刈りなんて差はないと思うけど、見る人が見ると違うはずなんだけどそこに価格差をつけるとボッタクリになるのかな。
テレビで年金を貰ってるおばあちゃんの食堂でどう考えても原価以上の盛りで提供する定食。
「おばちゃん、こんなん盛って儲かるの」
「損はしてないから気にせんといて」
薄利多売を越えたボランティアやん。
これをまたテレビが美徳で扱うからおばあちゃんが調子に乗るん。
「絶対値上げはしない!!」
これと対局なのが適正価格というのがある。
正規のルートで仕入れたものには適正価格がある。
生産した人の生活もある。
運んできた人もタダじゃない。
作った人もご飯を食べないといけない。
だから破天荒な価格はつけられない。
商売やっててホントに思うよ。
薄利多売は麻薬だよ。
それに慣れるとにっちもさっちもいかなくなるよ。