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交尾するクロテンフユシャク -Inurois membranaria-



外見

オスは茶色でか弱い小さなシャクガ、止まるときに翅を腹にかぶせることで独特の三角形の姿となる。
メスは翅が完全に退化している。どちらかというとカメムシに近い。

仲間

似た仲間にウスバフユシャクなどがいる。

生態

フユシャクの名の通り冬に活動し、オスは厳冬期の夜に空を飛ぶ変温動物の常識を打ち崩す生態を持つ。この独特の生態から意外と人気がある虫。
メスは昼は落ち葉に隠れて夜になると木の幹などの高いところからフェロモンを出しオスを呼ぶ。

採集方法・レア度

フユシャクは餌をとらないため採集法は野生の個体を見つけるか光に集まっているものを見つけるかの二択である。
光に集まるのはオスだけなので、メスをみつけるばあいは探すこと一択となる。
メスは夜になると幹に上る性質を持つが、時たま間違えて木の手すりなどに登ってそこでオスを待っていることがあるためそれを探すのがおすすめ。
オスもメスのもとに来ていたり、メスを探している採集者のライトに近づくなんてことのあるため、ちょっと見るだけなら街灯巡りやライトトラップは必要ないだろう。しっかりオスも探したいなら用意しておいた方がいいかも。
採集難易度は☆3、彼らは広食性でサクラなんかも食べるため市街地の公園でもしばしば見られる普通種。彼らを見つけるうえで一番大変なのは寒い冬の夜に公園や山をうろつくというハードルを乗り越えるだ。ただし、メスは適当な手すりや柵がないと見つけることがかなり難しくなる。それをふまえて☆3。


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