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ハワイ旅行ーその9・ハイビスカス

1ハワイと言えばハイビスカス

ハイビスカスと言えばカラフルで大きな花を咲かせる南国の花ですが、ハワイではハイビスカスの一種である「マオ・ハウ・ヘレ」がハワイの花として認定されていて特に重要視されています。(例えば、日本の南国、沖縄の場合はデイゴという植物が沖縄の花)
なぜハイビスカスが重要視されているかというと、大まかに言えばハワイ固有種にハイビスカスが含まれているからです。

2ハイビスカスとは

ハイビスカスはハワイ固有種ですが、いわゆるハイビスカスとは少し違います。ハイビスカスは園芸種等も含んだ広い範囲の植物をさしており、正しく言うとフヨウ属Hibiscusのことをまとめてハイビスカスと言います。
このフヨウ属にはフヨウやムクゲも含まれています。
厳密に言えばハイビスカスはグループ名であり、ハイビスカスという植物はないと言っていいでしょう。だた、日本ではフヨウ属のうち、特に南国に適応している種類をさしています。
そのため、ハワイ固有種のハイビスカスというのはハワイ固有種のフヨウ属、ということになります。

3ハワイのハイビスカス

ハイビスカスは曖昧な定義ということを話しましたが、そのため一口にハワイのハイビスカスといってもややこしくなります。
例えば、「ハワイのハイビスカスはハワイ固有種であり、ハワイの花である。」ということは正しいですが、これらは正確であるとは言えません。
ハワイの花であるハイビスカスは「マオ・ハウ・ヘレ」という品種で、これはハワイ固有種でハワイの花です。しかし、ハワイでよく見かけるハイビスカスの多くは固有種ではありません。それらは「ハワイアン・ハイビスカス」といいます。

4ハワイアン・ハイビスカス

ハワイアン・ハイビスカスはハワイ固有種のハイビスカスと他の地域のハイビスカスを掛け合わせた品種群です。これによってハワイ固有種のハイビスカスよりも大きくてきれいな花を、そして丈夫に育つようになりました。
そして、その交雑相手はチャイニーズ・ハイビスカスです。
チャイニーズ・ハイビスカスは日本名はブッソウゲという江戸時代くらいに日本に伝わった花のことです。
(しかし、現在の沖縄では、このブッソウゲはハイビスカスと呼び変えているそうです。定義的には正しいのですが、せっかく仏桑華といういい名を貰っているのでそれで呼び続けて欲しいものです。)

つまり、ハイビスカス同士をかけ合わせることで生まれたハワイ産の品種群をハワイアン・ハイビスカスと呼び、ワイキキビーチの脇などに植えられているため、ハワイ固有種のハイビスカスとハワイのハイビスカスは実際には違っているということです。
ハワイ固有種のハイビスカスを見るならば、品種がきちんとわかる植物園にいくといいと思います。



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