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貰った金で関東旅行記② 群馬と岩櫃山
続きです。
東京を出て2日目は群馬へ。
郷原という田舎の方へ向かったのだが、向こうに自動改札がないらしく、ICOCAで乗った僕は電車の中で、車掌さんが持ってきた機械を使って精算することになった。
東京の電車は一々切符を買っていたら乗っていられないな、と思っていたため、首都圏の中でここまで差があることに驚いた。
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さて、前回書いた通り、この旅行の目的はアカデミックなものなので、史跡に向かう。
真田昌幸の岩櫃城だ。
ヘッダーの通り、真田の郷なので六文銭の旗があちこちにあった。
1週間の旅行なので、実は東京にいた間もずっと大きめのキャリーバッグをゴロゴロさせていたんだけど、さすがにそれで山城に登るのは無理がある。
少し悩んで、最低限の荷物だけを持って、キャリーバッグを写真の屋根の下に置いて山を登ることにした。
盗まれはしないかとビクビクしていたが、ここまでほとんど人とすれ違わなかったので大丈夫だろうと思うことにした。
ネタバレしてしまうと、戻った後も荷物は無事だった。
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案内板を見ると岩櫃山に登るにはいくつかルートがあるらしく、1番危険らしい密岩通りというルートを迷わず選択。こういう時に無難から最も遠い場所を行くのが癖になっている。
入口に行くと、早速「熊出没注意!」の看板に出会した。熊対策にはラジオや鈴を鳴らすのがいいと書いてあったが、どちらも持っていないので、携帯で音楽を流した。
フラワーカンパニーズの「深夜高速」を流した。
危険な道を歩きながら聞こえる「生きててよかった〜♪」のサビ。素晴らしい。
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鎖で岩場を登る。
岩の途中で鎖が引っかかっていたらしく、引っ張ると「ビーン!!」と手に衝撃。
上で固定されている鎖が取れたのかと思った。
落ちるかと思った。
死ぬかと思った。
「生きててよかった〜♪」
写真はあまり撮っていないし、逐一ここに載せる気もないけれど、かなり険しい坂道で、歩く時間も長くなり、「山頂はまだか」と何度もぼやきながら登り続けていた。
普通に街中を歩くような格好で登るような場所じゃない。 登山用の装備で来い、まじで。
途中で「八合目」やらなんやら書いた看板がいくつかあったけれど、あんまりあてにならない。
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なんやかんや山頂。
いやー、景色がいい。
しばらく浸ってしまった。
しかしここで気がつく。
岩櫃山は岩櫃城の背後の山であって、岩櫃城の本体ではない……!!
下調べが甘いとこういうことになる。
まあこの登山が無駄だったとは1ミリも思わないけれど。
とりあえず次は岩櫃城を目指さなければ。
この山を登るのは相当に大変だったので、これを戦国時代に武器や甲冑とともに軍団で登ることを想像すると吐き気がする。
この山が背後で障壁になってくれていることで岩櫃城は後ろの心配をせずに戦えたんだなぁ、と。
いい城だ。
それでは次回は岩櫃城に行きます。
よろしゅうに。