【スプラトゥーン2】その辺にいるOLが好きなブキでウデマエXに到達するまでの1年9ヶ月【ハイドラントカスタム】
2020年10月より、ハイドラントカスタム縛りでX帯を目指すことを決意し、つい先日の2022年7月26日に初めてウデマエXに到達した。合計プレイ時間は約1620時間。本当に長かった。
今回はスプラトゥーン2(以下略称)を触れなかった月を除いた1年9ヶ月の出来事をまとめていこうと思う。
1.ウデマエXを目指すにあたって
2020年の10月初旬。当時ハマっていたソシャゲの引退を決意し、プライベートな時間に余裕ができた為、ほぼバイトしか遊んで来なかったスプラ2でガチマッチを頑張ってみようとふと思いたったことがきっかけである。
FPS・TPS系のゲームをやりこむのはスプラ2が初めての私がどれだけウデマエを上げることができるのかといった視点でも興味があった。
せっかくやるならばと、ガチマッチの猛者達の称号であるウデマエXになることを目標としたが、どんなブキを使ってもいいからとにかくウデマエXになりたいのか、それとも、好きなブキでウデマエXになりたいのかを最初に考えた。
前者であれば、都度の環境ブキを使用することで、自分の実力+ブキ補正が加わる為、こちらの方が早くウデマエを上げられる印象がある。逆に後者の場合は一種の縛りプレイとなる為骨の折れる作業になることを理解した上で取り組まなければいけない。しかし、私はどのゲームでも『推し』を決めてから楽しむ性格であり、『推し』がいないとモチベーションが続かない為、後者を選択した。
今後のスプラ人生を共に歩んでいく大切な推しブキに選ばれたのは『ハイドラントカスタム』(以下略称)である。理由は見た目がカッコいいから。完全な一目惚れだ。重量系と言わんばかりのゴツい見た目、存在感のある真っ赤なカラーリング、本当に惚れ惚れしてしまう。ただでさえブキ縛りしてるのに、サブスぺとブキの組み合わせが意味不明ランキング堂々の第1位と名高いハイドラントを選ぶのは流石に鬼畜すぎて無理だろと思った為、ハイカスを推しブキに決めた。
ここまで決まればようやくスタート地点に立ったも同然である。こうしてめでたく地獄のガチマッチ生活の幕が開けた。
2.ウデマエXになるまでの軌跡
私がウデマエXになるまでの過程を簡潔にまとめると以下のようになる。
①推しブキを決める
↓
②立ち回りが上手い人の動画をみる
↓
③ガチマッチで順調にウデマエが上がる
↓ 約4ヶ月
④S+帯沼に陥る
↓ 約5ヶ月
⑤リーグマッチばかりするようになる
↓ 約7ヶ月
⑥ガチマッチ頑張る期再来
↓ 約4ヶ月
⑦ウデマエX
私がウデマエXを目指す中で最も心が折れたのは、S~S+1帯を往復しまくった④の期間だ。過程を見ていただくとわかる通り、S+帯の期間だけで約1年4ヶ月を過ごしてたことになる。
ウデマエがC帯~A帯間で上がった時も、「ウデマエ1個上がっただけで皆強いなぁ」といった感想はあったが、SからS+0に上がった際は明らかなレベル差を感じた。次元が全く違う。
それもそのはずで、S+帯はS+0~S+9の10段階に分かれており、S+0になったばかりの人がS+5以上の猛者とマッチングしてしまうかもしれない鬼仕様となっている。ようやくC+になった人が急にA+の部屋にぶっこまれるのを想像してみてほしい。
実際、ガチマッチ後に広場に行き今マッチングした人達の本当のレートを確認してみたところ、以前私がヤグラS+1の時にS+6の人とマッチングしていたり、他ルールはXでたまたまヤグラだけS+にいる人、これは推測であるが、X帯にいる人のサブ垢っぽいランク20台の人等、とにかく猛者だらけであった。
正直、今の環境ではこのS+帯で大体の人は心が折れてしまうと思う。私も何度も心が折れた。
ガチマッチに潜ることが嫌になった私は、旦那や友人とリーグマッチで楽しく遊ぶことが極端に増えたのだが、実はこのリーグマッチのおかげでウデマエXになれたと言っても過言ではない。
S+帯のガチマッチもリーグマッチも、ウデマエXの人と対戦することに変わりはないが、ガチマッチのメーターが割れる演出や味方批判によるストレスがリーグマッチでは全く無い分、純粋に自分のスキルを上げる練習になるのはかなりの利点であった。
仲の良い友人や旦那とわいわい遊べることが何よりも楽しく、ガチマッチで1人心は折れても、リーグマッチが楽しいという気持ちが常に勝っていた為、スプラを辞めようとは思わなかった。
こんな調子でリーグマッチの回数を重ねるにつれ、リーグパワーが高い部屋の展開の早さにも徐々に慣れ、リーグマッチで遊びまくるようになって約5ヶ月頃には自身のリーグパワーが2000パワーを超えることが増えた。
このあたりから、「もしかしてガチマに潜ったら勝てるのでは?」と自分に自信がつくようになる。せっかくやる気も戻った為、7ヶ月ぶりにしっかりガチマッチに潜り始めた。
いざ再開したらとんとん拍子にウデマエが上がり、4ヶ月後にはめでたくヤグラでウデマエXになることができた。今までS+帯で停滞していたのはなんだったんだろうと思うぐらい、あっという間の数ヶ月であった。
3.ヤグラで意識したこと
ガチマッチとリーグマッチ双方のヤグラで意識したことは以下の2つである。
①自分がヤグラに乗る
②味方のフォローをする
まず①であるが、これは私がガチマッチを再開する頃に意識し始めた。長射程ばかり同じチームにいた場合は様子見することもあるが、それ以外は「これは私のヤグラだよ、誰にも渡さないよ!」と言わんばかりにヤグラに乗ること意識した。
ハイカス使いで上手な方のYOUTUBEをみると、「他のブキにヤグラ乗ってもらって自分は前に出る」といった立ち回りをよく見る。ここで大切なのは「この人だからこういった立ち回りで味方キャリーができるのであって、自分には無理」という点を理解することである。
勿論、ガンガン前に詰めてバンバンキルをとるハイカスが理想なのはわかる。ただ、そう簡単にその立ち回りができるのであればもうとっくにやっている。私はそういった立ち回りはできないし、正直それができるのなら他の前衛ブキを持って脳死キルして気持ちよくなっているところだ。ただ、前線に上がれないからといって、ずっと後方待機の芋ハイカスになる気はない。そこで考えたのが「私はヤグラに乗るから味方はヤグラの前で前線キープしてくれ作戦」である。
当然と言えば当然なのだが、ヤグラというルールはヤグラ乗り1人、前線を上げて抑えができる味方3人いれば必ず勝てる。これは②にも該当するが、関門突破する際に敵が飛び出してきやすい場所を覚え、ヤグラに乗りながら味方がやられた後をフォローできれば、後衛ブキの私は前線を上げることはできなくとも多少戦力になることができると考えた。
勿論、ただがむしゃらにヤグラに乗るだけではダメである。人数有利の時、自分がキルしやすいポジションにヤグラがある時、あと少しでカウントリードしそうな時の3点を意識した。
ヤグラに乗ることを意識したことで、以前までは「自分がキルをとって味方を引っ張らなきゃ!」と気負っていた部分が無くなり、「アーマー吐くから味方頑張れー私も前に行くぞー」ぐらいのゆるい考えに変わった。
対面が得意じゃない上にヤグラにも乗らない味方(マルミサ・ハイプレマン)が来た時はかなりしんどい。正直殺意を覚える。しかし、そういう時こそ「自分の対面力をあげる良い機会」と無理やり思い込むことで、例え負けたとしても無駄な時間にならないようにしていた。
②は上記で触れた為詳細は割愛するが、ヤグラが最後衛にいた場合、味方の動きと敵の動きをしっかりみてフォローすることが大切である。それこそ、裏取りをしてきた敵を逃さないためにトラップを引いたり、味方が対面で戦ってるところにインクを飛ばしてあげたり等、ちょっとしたフォローの積み重ねがウデマエを上げることに繋がった。
4.ウデマエXになった感想
実際にウデマエXになってみて思ったことは、本当に自己満足な修行だったなと思う。最初こそ「ウデマエXになったらかっこいいじゃん!」ぐらいに思って取り組んだ目標であったが、ウデマエXになったからといって他人に自慢できるようなものではなく、今までと変わらない、ただの肩書きでしかない。達成感を感じることはできたが、果たしてそれが有意義な時間だったかと聞かれたら、私的には、やはり友人や旦那と一緒に楽しくリーグマッチをしていた時間が1番有意義だったと思う。
ただ、「ウデマエX」という肩書き欲しさに、無理をせずにスプラと付き合ってこれたのは本当に良かった。私は「スプラはあくまでゲーム、自分のプライベートの方が優先」という考えを常に持っていた為、自分の遊びたい時に、気が向いた時に、やる気がある時に、ガチマッチに挑むことができた点は良かった。
だからこそ1年と9ヶ月という月日がかかってしまったが、これが私の無理のないペースだったんだと思うし、そこに悔いは無い。ストレスマッハのガチマッチだけでなく、楽しいリーグマッチや、地味にやり込んだバイトの思い出等も含めて、1620時間もスプラに費やした点も満足している。
ウデマエXに対する考え方は人によって違うので、誰かの意見を否定するつもりは微塵もない。ウデマエXになるために多くの時間を犠牲にしてガチマッチに挑む人もいれば、私のようにそこまでスプラに毎日時間をかけたくないけどもウデマエXを目指したい人もいる。ひたすらウデマエを上げることに楽しみを感じる人もいれば、勝敗関係なくフレンドと一緒に遊ぶ方が楽しく感じる人もいる。
私個人の考えとして、ウデマエXは誰でもなれるわけではないと思っている。人によって環境や成長速度、スプラに費やせる時間、メンタルの強さ、物事の優先順位等、何もかもが違うからである。また、ウデマエXになることに価値を感じるか、他のものに価値を感じるかも人それぞれ違う為、本当はウデマエX相当の実力があるかもしれないけれども、価値を見出せないからそこに時間をかけないタイプもいる。
旦那が良い例なのだが、ウデマエは全ルールS前後なのに対し、リーグマッチではX帯相手に10~15キルとることも少なくないスプラローラー使いである。「趣味でスプラを遊んでいるのにどうしてストレスのかかるガチマッチをわざわざやらなければいけないの?」という考えの持ち主であり、リーグマッチでX帯と渡り合うことに楽しみを見出してるタイプである。
もしウデマエXを目指したいという人がいれば「頑張ってね、無理だけはしないで」といった声をかけたいし、実際に自分の生活に支障が出ない程度、後悔のないようにぜひチャレンジしてみてほしい。
後半は愚痴のようになってしまったが、これでスプラ2に関する記事の投稿はおしまいにしようと思う。
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
前夜祭とスプラ3楽しみにしてます!