見出し画像

57歳、まだまだ人生折り返し~移住者へのインタビュー~ 後編

光栄にも全国移住したい町の上位に選ばれている海士町
海士町社会福祉協議会にもたくさんの移住者が働いています。

海士町社会福祉協議会公式noteでは
YOUは何故、海士町で福祉を??というインタビューをしています。
今回は引き続き黒田武志さんにお話しをお聞きしました。

前回のインタビューは海士町に移住して驚いたことや職場のことをお伺いしました。↓↓↓ こちらです 

何でも話してくれる黒田さん
今回はどんなお話をきかせてくれるのでしょうか

笑顔が印象的な黒田さん

まっとうな人間になってきました

――休みはどう過ごしていますか?
畑で野菜を育てたり、ウォーキングしたり、外出していますね。そうそう、図書館に行くようになりました。今までの人生では考えられません(笑)
何もせず、家でボーっとしている時間にも幸せを感じています。

――移住されて、ご自身の変化を感じますか?
人とのつながりを強く実感し、地域に参加したい!と思うようになりました。どのような方にも自分から声をかけ、挨拶するようにしています。都会の生活では「仕事」ばかりで、そんな心のゆとりさえなかった。移住前に「こう生きたい!」と思っていたことが出来ていて、確実に変わってきています。「まっとうな人間」になってきましたね(笑)

地区の祭りに神輿担ぎで参加しました

――移住はずっとしたかったんですか?
考えてもみなかったし、私の辞書には「移住」という言葉すらなかったです。

――移住の最終決断、どんな理由だったのですか?
「自分を変えたい!」でしたね。生活リズムだったり、性格だったり、自分が嫌いになり、自暴自棄になったこともありました。
他にも、3県ぐらい移住先は考えていましたが、海士町への福祉来島ツアーで一緒になった方々と意気投合して「この仲間と一緒にいたい、頑張りたい」と、その日の夜には移住を決めていました。そこからは早かった、3ヶ月後には海士町にいましたね(笑)



――移住してみて、今、感じることは?
心から海士町に来て良かったです。毎日が楽しいです。
こうした生活が合わない人もいるとは思いますが、自分には本当に楽しい。
移住前も、もちろん友人はいましたが、仕事に追われる日々でした。今は本当に時間がゆっくり流れています。

のんびりとした時間が流れる海士町

――移住を迷っている人に伝えたいことは?
年齢、性別、家族構成にもよりますが、自分のような独身で50代の人には特に「一度は海士町に来てみてほしい。移住しなくてもいいから、海士町は気持ちのリセットが出来る場所」ですよと伝えたいですね。

――海士町の「魅力」は何だと思いますか?
島民の合い言葉「ないものはない」、すごい言葉ですよね、捉え方次第。ないなら自分で考える、ないんだから仕方ないといういい諦め。
本土で生活していた時の「コンビニがないなんてありえない!」と困っていた自分を疑います(笑)

――海士町に来て出会えた方々について、一言。
海士町の方々は、移住者を快く受け入れてくださるし、私の周りにいる方々も、本当に優しいし、いろいろと教えてくれます。人には本当に恵まれています。

――島のお気に入りの場所はありますか?
「日須賀」(ひすか)という地区です。いいですよ。
来島した頃は、こんな素敵な場所があるんだ、とよく行っていました。最近もでよく行きますが、「初心を思い出せる場所」なんです。

大好きな場所:日須賀(写真提供:黒田さん)


―― 最後に一言、お願いします。

海士町に来て、本当に良かった。 今、本当に幸せです。


人生初めて、魚をGET

@インタビューを終えて(広報委員)
取材中の黒田さんの笑顔が本当に印象的でした。まさに人を寄せつける笑顔。黒田さんと過ごす認知症高齢者の方々が、共に生きる中で「ありがとう」の深みや重みを大切に過ごす時間が私にはしっかりと見えました。
黒田さんの好きな言葉を伺った際に、「お前のためにチームがあるんじゃねぇ、チームのためにお前がいるんだ」(某有名スポーツ漫画Sの一説)を満面の笑顔で語る黒田さんが印象的でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?