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「人と人」を感じる世界

今回は2024年4月から島留学で海士町にやってきた野田さんに話を聞いてみました。海士町社会福祉協議会で働く前、働き出して約9ヶ月が経った今、これからについて色々と教えてくれました。

はじめに

はじめまして。令和6年度島留学生の野田実優(のだみゆ)と申します。

わたしは、島留学の「福祉×まちづくりプロジェクト」に所属しており、4月から週2日、ひまわり(デイサービスセンター)で勤務をさせていただいています。

ここで簡単に自己紹介をいたしますと

神奈川県出身で大学卒業後3年間働いたのち、島留学制度を利用して令和6年4月に来島しました。

なぜ海士町へ来たのかをざっくりお伝えすると、
①前職を通してより地域の方の顔が見える環境で働いてみたいと思ったこと
②離島のまちづくり、暮らしにとても関心があったこと
が大きなきっかけです!

なぜ社協で働きたいと思ったのか?

以前から、高齢者の方の介護予防や孤独死の防止といった観点からの地域づくりに関心がありました。基本的にはデイサービスでの勤務と聞いていたので、今まで経験のなかった場で仕事をしてみたかったこと、また、社協という組織に身を置くことで、より広い視点からこの島の地域福祉に関わることや、さまざまな福祉のあり方について考えられるのではないかと思ったからです。

野田さんの笑顔は周りを明るくしてくれます

実際に働いてみて

どこの職場に行ってもそうだとは思いますが、最初はとても緊張していました(笑)

私は、ひまわりでの勤務は毎日ではなく週2日ということもあり、島留学生としてどう関わっていけば良いか?自分にできることは何か?ということは常に考えて過ごしていたかなと思います。また、職員さんが日々どのようなことに意識を向け動かれているのか、利用者さんに対する細やかな気遣いを一緒に働かせていただいている中でとても感じていますし、その行動から学ばせていただくことがたくさんあります。

また、9月からは少しずつ入浴介助や、排泄介助にも入らせていただけるようになりました。提案していただいたときは、任せてもらえる業務が増えることが嬉しかったことを覚えています。一方で、身体介護はやったことがなかったため、正直不安も大きかったです(自分の行動次第で、利用者さんの命にかかわることもあるのではないか・・という思いなど)。ですが、職員さんが丁寧に教えてくださったことをはじめとして、良い意味で緊張しすぎず、実際にやらせていただけたからこそ、気づけたことがたくさんありました。

また、利用者さんとの関わりの中で、自分の行動に対して「ありがとう」と言ってもらえることや、笑顔になってくれること、私はこれがなによりもうれしいことだと、今このnoteを書かせていただくにあたり改めて感じています。そして、ひまわりで働いている時間が好きだなと。ひまわりでの勤務は「人と人」をとても感じる世界です。利用者さんとの関係は物を介すことがない本当に密な関係で、自分の心がそのまま伝わる感じがします。自分の行動次第で、不快な思いをされてしまうこともあるという思いは常にある一方、自分の行動がそのまま嬉しい反応としてかえってくる。それが幸せだなと感じますし、そのために自分がどういう動きをしたらよいかを考えることが楽しいです。緊張もあるしこわさもあって、でもそれ以上にあたたかさがあって。そして、なくてはならない部分を担っている方々は本当にかっこいいなと一緒に働かせていただく中で強く感じています。

笑顔がとても可愛らしい野田さんは利用者さんに本当の孫のように親しまれています

残りの島留学期間をどうしていきたいか

まずは、ひまわりで過ごす時間を大切に自分にできることを精一杯やること、そしてできることを増やしていくこと、これに尽きるかなと思います。そしてもう一つ、週2日のひまわりでの勤務以外は、冒頭でお伝えした「福祉×まちづくりプロジェクト」の活動をしています。私のような島留学生・島体験生は1年間あるいは3か月の期限があり、入れ替わりが前提の制度ではありますが、”広い意味での福祉”の立場から、たとえ専門性を持っていなくても、どういった形で島の地域福祉に関わり続けられるのか、年間100人以上来島する若者が人の入れ替わりを前提とした中でも関われるきっかけづくりを考え実践していきたいです。

さまざまなイベントに積極的に携わってくれました

これから来る島留学生・島体験生に伝えたいところ

ひまわりでは、デイサービスの業務を基本としつつも、訪問介護や地域活動にも関わらせていただける機会があり、さまざまな視点から関われる機会に恵まれています。

そして何より、あたたかい雰囲気です(´▽`)

今後について

 わたしは老後にやりたいことは結構明確で(笑)子どもをはじめとした地域の居場所づくりとして駄菓子屋をやりたいなとずっと思っていまして。目の前にいる人が心地よいと感じられる場でありのまま過ごして欲しい、その選択肢をひとつでも多くつくることができたら幸せだなと思っています。そのために今の自分に何ができるのか、何をする必要があるのか、明確に「これ」というものは現時点では決められていません。だからこそ今は将来に活かせるような多角的な経験を積んでいきたいなと思っています。

気遣い上手で利用者さんからはもちろん職員からも大人気です

さいごに

今回noteを書く機会をいただけて(自分のことについてnoteを書くのは人生初です笑)

4月からのひまわりでの勤務を改めて振り返ることのできる良い機会になりました。ありがとうございました!


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