誰でも1番になれるチャンスがある町 ~移住者インタビュー 第五弾 後編~
過疎化の波を乗り越え、持続的な島の未来にむけて挑戦を続ける島・海士町。本年度、新しく我々の仲間になって挑戦者の想いを聞くシリーズ・第5弾。世界20ヶ国近くを旅して、「わがとこ」海士町へたどり着いた?道和さんへの移住者インタビュー後編です。影響を受けた言葉、出会いが印象的でした。
ー介護の現場で働く上で大切にしていることは何ですか?
自分自身がご機嫌でいること !! ご機嫌でいないと周囲の雰囲気が悪くなります。いやな感じ、不愉快な感じが伝染しないように気をつけています。ご利用者も敏感ですからね、こちらが笑顔だとご利用者も笑顔になれる。
今は「入浴介助」の時間が好きですね、基本、1対1になれる環境で、じっくりと関われるし、他の方の支援のことを考えなくてすむ時間ですからね、集中できます。
ー3年後の自分が想像できますか?
介護の仕事は続けていると思いますよ、自分には合っているように感じます。世界を旅してきて、様々な楽器・音楽と出会い、その魅力を感じています。だから、その楽器を活かしたこともしていたいですね、仕事でなくても。介護の資格を取ろうと思ったのも将来的なことを考えて、必要な資格だろうなぁと感じたからなんです。介護の仕事をしながら、楽器に関われることがしたいですね。
ー海士町へは「楽器」を持参されていますか?
はい、先日も勤務している施設で、ご利用者の前で披露させていただきましたが、楽器が小さすぎて、見えづらかったみたいで次の作戦を考えます!
ー移住については、以前から興味があったのですか?
いえ、まったく(笑) 今後の人生を考えたときに、こんな選択肢もあるなぁと考えていて、「移住」のサイトに登録をしたら、移住コーディネーターの方から連絡があって、zoomとかで話をするようになりました。 たしか、パラグアイで旅しているときも、zoomで話をした記憶もあります。そのコーディネーターとの出会いが海士町へ自分を導いたと思います。
「海士町の人口は、約2300人。ここは誰もが一番になれるチャンスがある町です。道和さんなら民族楽器の演奏で一番になれますよ、きっと」
その言葉がすごく印象に残っていますし、決定打だったように感じます。
ー世界を転々としてきた方ですので、海士町の次のステップも考えているのですか?
いえ、考えていないですね。今は海士町を自分の人生の拠点としていきたい気持ちが強いです。ベースをしっかりとした上で、また海外を旅したい気持ちはあります。2~3週間の休暇を取りながらとか。もちろん、許されるならもっと長い期間、旅をしたいですけど(笑)
南米にはまた行きたいと思いますし、アメリカ大陸にも魅力を感じます。荒野をバイクにまたがりながら、颯爽と走る、グランドキャニオンもいいですね。
ー海士町に来てから、海士町の方々と話をしていて印象に残った言葉はありますか?
日須賀地区の方と話をしていて、「サザエ、アワビは食べ飽きた、ミスド(ミスタードーナツの略)が食べたくなる時がある」って。贅沢ですよね(笑)
ー海士町への移住を考えている方々にメッセージをお願いいたします。
海士町に集う方々は、元々、海士町出身の方も移住されてきた方もいろいろやろう!チャレンジしよう!としている人が多い町、だからなにもないけど退屈はしない町。ぜひ、一度来てほしいと感じます。