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さくらの家ってどんなところ?

海士町社会福祉協議会の障がい者施設であるさくらの家のにクローズアップ。どんな施設なのか?どんな仕事をしているのか?を皆さんにご紹介します。

さくらの家ってこんなところ!

さくらの家は就労継続支援B型事業所で、障がいのある方が地域で充実した生活を送れるよう、就労支援を行っています。一般企業で就労を目指したい方や少しでも収入を得たいと思う方が利用されています。一人ひとりが持っている自らの能力を最大限に発揮できるように支援し、現在は利用者が13名、職員が7名で毎日笑いの絶えないことを大切にしています。

朝の始まりはラジオ体操から!

さくらの家の始まりは9時のラジオ体操から始まります。座って作業することが多いので利用者・職員みんなでラジオ体操をして、身体をほぐしてから仕事が始まります。その後、ミーティングをして全員で1日の仕事(担当)内容を確認しています。

みんなで元気にラジオ体操

どんな仕事があるの?

さくらの家は島の特産品である「ふくぎ茶(くろもじ茶)」の生産を主としていますが、そのほかにも木曜日にはさくらカレーの販売、委託作業(保健福祉センターやテニスコートのクラブハウスの掃除、開発センターのトイレ掃除)などを行なっています。今回はメインの仕事である「ふくぎ茶」の生産についてみなさんにお伝えします。

取材をした際にしていた作業はこちら

枝から葉っぱを摘み取る

3、4日程乾燥させたふくぎの葉を一枚一枚手で摘み取る作業です。単純作業ですが長時間やっていると肩が凝って大変なんですよ。

枝から葉を丁寧に摘み取っていきます

摘みっとた葉を乾燥させる

摘み取った葉は綺麗に洗い
島のさわやかな空気で乾燥させていきます

乾燥させない生の葉だと痛みやすいので、しっかりと乾燥させます。

葉の検品

検品は検品室で行います。さくらの家には2室検品室があり、各々違った作業が行われています。検品室に入る前にはしっかり手洗いなどの消毒を行い、作業着を着て異物が入らないように徹底しています。検品する際には葉についている茎の部分をピンセットで取り、ふくぎ茶になるものと葉の色や形が悪いものに分別します。慣れるまでははの分別はなかなか大変ですが、ベテランさんはスムーズに検品していきます。品質のいいお茶を作るために大切な作業です

←変色している葉 綺麗な葉→

細枝の検品・細断

実は、ふくぎは葉だけを使うわけではなく、枝を使った枝茶や枝茶に使えなかった枝もふくぎの湯というお風呂に入れる入浴剤になります。ふくぎは無駄にするところがないのです。

枝に亀裂が入っているものや色が悪いものなどは分別し、いい枝を剪定鋏で細かく切断していきます。

笑顔で楽しく仕事をしています

太い枝の細断

ふくぎ茶を作る中で一番の力作業はこの仕事です。太い枝をノコギリを使って切断していきます。

力が必要な大変な作業です

できたふくぎ茶はどこへ行くの?

これらの作業を経て完成したふくぎ茶は海士町内だけではなく、島根県内外に出荷しています。松江にあるホテル佳翠苑のウエルカムドリンクとして使われていたり、口コミで見つけてくれた方が個人のセレクトショップに置いてくれたりと数に限りはありますが大変好評です。
海士町内では島じゃ常識商店やホテルEntô、つなかけ、亀田商店で販売しています。

亀田商店での販売の様子

さくらの家を訪ねて感じたことは、職員と利用者が分け隔てなく同じように楽しそうに仕事をされているということです。さくらの家は障害の有無に関わらず、その人がその人らしく過ごせる素敵な場所でした。

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