前編:【海士町】チャレンジフォーラム~未来へ繋ぐふるさと納税を使った新たな挑戦の報告会~を開催しました!
11/20(土)に【海士町】チャレンジフォーラム~未来へ繋ぐふるさと納税を使った新たな挑戦の報告会~を開催しました。前編・後編に分けて、当日の様子をお伝えいたします。
海士町ふるさと納税と海士町未来共創基金についての紹介
イベント登壇のトップバッターは、海士町ふるさと納税担当の松田。ふるさと納税と海士町未来共創基金の仕組みについて改めて、お話をさせていただきました。(松田は、この取組のプレゼンテーションで、「ふるさとチョイスアワード2021」において、「未来につながるまちづくり部門大賞」を受賞)
海士町内のチャレンジ事例(投資案件)の紹介① :「ナマコとともに生きていく」
2組めの登壇者は「ナマコとともに生きていく」(ナマコ事業)で、投資採択を受けたなまこ漁師会の宮崎雅也さんとアドバイザーの十枝由美子(株式会社ango hotels代表取締役)さん。
なまこの価格は向上しているのに、このままだと高齢化で漁師さんも減少、しかもなまこ自体も減少していく傾向にあるとのこと。このままではひっそりと海士町のなまこ産業は消えていくかもしれません。そこで、なまこ漁師会では、なまこを育て放流することを、この基金からの資金を活用し、挑戦しています。
十枝さんからも、この事業は単になまこを増やすだけではなく、よりよい海をつくることができる、そして、それは、海と共にある生き方・暮らしに想いがある宮崎さんだからこそできることと、力強い応援コメント。申請者以上に、投資プレゼンでは熱く語られたとか。このように、アドバイザーと申請者が一体となって取り組むことが未来共創基金の特徴、です。
海士町内のチャレンジ事例(投資案件)の紹介② :「海が好きになるマリンボート事業」
3組めの登壇者は「海が好きになるマリンボート事業」で、投資採択を受けた宇野将之さんと伴走者の吉元翔汰(海士町役場半官半X特命担当)さん。
この事業は
・宇野さん一人では、遊漁の需要を支え切れえない⇒遊漁の事業を複数の人で展開したい
・海士町のアクティビティを増やしたい
という想いからはじまりました。
伴走者とアドバイザーとの議論を重ねながら、
・海士の多くの海好きたちに海に対する誇りと海を守る覚悟をもってもらいたい
・隠岐の海を伝えられる人を増やしたい
・漁師や遊漁だけで、生計を成り立たせるのは困難、海に関する仕事での収入増に貢献したい
という想いから、船長は海士の海好き×全員副業に。
そして、
・観光客に隠岐の海を好きになってもらいたい
・リピーターを増やしたい
・海に関連する仕事を目指す子を増やしたい
という想いから、ターゲットはライト層・ファミリー層、こどもたちとなったそうです。
宇野さんは、未来共創基金を申し込んだことで、広い視野で事業について考えられるようになったそうです。さらに、宇野さんは利益が出たら、資金返済をしたいとのことで、その方法についても伴走者・アドバイザーと検討し、実現する方式がとれたとのこと。いずれも伴走者、アドバイザーがあってとのことで、こちらの案件でも申請者・伴走者・アドバイザーが一体となって走っていることが伺えました。
いつか「おっちゃんの船で働きたい」、そんな子供たちが出てくるような事業にしたいという熱い宇野さんのお言葉もありました。
登壇者への質疑応答
会場から、ここまでの登壇者へ質問をいただきました。
宮崎さん:「なまこのことを知らない十枝さんに質問をもらえたことで、島の中で改めて、自分がこういった事業をやっている意味づけができた。」
宇野さん:「自分ひとりでは想いがあっても、文字にしたり、形にしたりはできなかったので伴走者やアドバイザーのおかげでできた。」
宇野さん:「私の事業は利益がでる事業。ふるさと納税を使ってやっているが、それは自分を豊かするのではなく、海士町を豊かにするお金なので返済するのがいいのではと考えた。返済することで、次の事業にもつながるだろうし、町のお金でありながら住民が使えるお金があるのは意味があると思った。」
後半へ続きます。(2021/12/20の週に公開予定)