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大改造手術?

ヘイ!ブラザー♪
今回はメタルミニチュアを大胆にコンバージョンするヨ^^


昔取った杵柄

まだ髭親父がウォーハンマー40Kを遊び始めた頃だから2007年前後の話で当時のマイアーミーは3版時代のウィッチハンターだったんだけど今で言う所のシスターオブバトルだから「戦う修道女」が編成の中心で「異端審問官」たちを編成に加えたりするのにチョイと拘ったのが男子禁制!
丁度その頃には今でも続けてるブログを始めたばかりだったからネタ的にも面白そうだしルール上はOKでも女の子じゃなきゃ使えないのは厳しいので色々と工夫しながらメタルをガリガリ削ってコンバージョンしたものデス^^
(髭親父は盛るのが苦手だから削ってばっかりでパテは殆ど使わないノネ)

2007年当時にジェンダー変更手術を受けた3名は画像向かって左から
アコライト→WHFBビーストテイマーのポニーテールを移植
クルセイダー→銅線で編んだウィッグ?で大幅に増毛
ダイアロゴス→小顔に見せる為に顔の輪郭を隠す銅線で編んだエクステ?を追加
何れもウエストを細くしてバストラインを持ち上げるマッサージ?ならぬ
削り込みをして少しでも女性らしいシルエットを目指したノネ。

そして約16年以上の時を経て久々にインスピレーションが閃き改造手術を施したいと思うメタルミニチュアに出逢っちゃったのデスヨ!

「花火を抱える魔術師の弟子」

このマーク・エヴァンズが手掛けたミニチュアはハーミットイン商店を覗く度に気になっていたしチャント三角帽子を被ってる所なんて冒険者グループ赤シャツ隊のメンバーとして制作した「女魔術師(三角帽子と杖)」の弟子にするにはピッタリだと思ってたので欲しい物リストの順番が廻って来たら即ゲットしたんだけど、いざ現物を手に取ってみると両手一杯に花火を抱えて重いのか落としそうになっちゃってる内股のポージングが「コレって女の子でもいいんじゃないカナ?」と思わせる姿だったのでデザイナーへのリスペクトはチャント抱きつつコンバージョンスイッチオン!

顔付からして男の子だろうけど素体の造形でドコを施術すれば女の子らしく見えるか
熟考してジェンダー変更手術を成功に導かなきゃ貴重なミニチュアをオシャカししちゃうもんネ。

まずは小顔整形

大量の花火を抱えてるせいで厳つい表情になってるのと顔の輪郭が紛う事なき男だから手を付けるなら眉間のシワ、眉毛、上まぶた、頬骨、下唇、アゴくらいカナ?兎にも角にも表情ひとつでミニチュアの印象はガラリと変わるし万が一にも削り過ぎると取り返しが付かない繊細な作業だから慎重にネ。

ビフォー画像
眉間のシワと吊り上がった眉毛のモールドが深くて苦戦したヨ^^;
顔の削り込みに使用したリューターのビットは上記画像の4本
顔以外の造形にビットが当たる場合はデザインナイフも併用してカンナ掛けデス。
アフター画像
台無しにしないよう細心の注意を払って削り込んだけど右の頬が花火と接してるから
リューターだと花火のアタマも削れちゃうしココはデザインナイフと針ヤスリで対処。
眉毛は削り落として上まぶたは少しタレ目気味にしたかったので削った後にデザインナイフで
スジを付けてから軽く溝堀りしてマス。頬骨の研磨は結構な量の削り込みだったけどアゴは
このミニチュアの場合は尖り気味の方が女の子っぽく見えると思うのデスヨ。

おそらく今回のコンバージョンで一番の難所?をナントカカントカでクリアしたから今度はデコ助だの麻呂だの言われない為の小細工を施しマス。

前髪はパッツン!

盛るのが苦手な髭親父は当然グリーンスタッフで造形するなんてコレっぽっちも考えて無くって使い慣れた板鉛にデザイナイフで縦にスジを掘ったモノを額にペタリ貼り付ける方法で前髪を表現する事にしましたヨ^^
いや、パテで色んな形に造形出来ないから板鉛で作り易いパッツン前髪を選んだ訳では無くってイメージとして最初にパッツンがあったから「だったら板鉛でもOKジャン!」と言う感じで試してみたのデスヨ。

結構な昔に釣り具の上州屋で購入したモノなんだけど髭親父が軍旗とかチョットした小細工で
使うのは厚さ0.3ミリの方が圧倒的に多いからコッチはマダマダ沢山あるノネ。
まぁ今回の前髪も0.3ミリで作ったからコッチはナカナカ減らなくって一生分あるカモネ^^;
板鉛で作った前髪を張り付けた弟子。
此れで小顔処理&エクステ装着も完了し顔廻りの改造は完了!

まぁ意外と上手くハマった感じだし少し女の子らしくなったカナ?
お次は増毛の為に毎度お馴染み銅線の三つ編みを作りマスヨ。

今回は髭にあらず髪の毛

最初に銅線の三つ編みをコンバージョンで使い始めたのはウォーハンマーの
至高王ソルグリムのモデリングがキッカケでポッチャリお腹でシャツがパンパンだから隙間から見えちゃってるヘソを隠す為に付け髭?をしたんだけど立派な髭が風格を増し威厳を保つのに一石二鳥の役割を果たしたノネ^^
その後もドワーフの誇りたる髭や髭の代わりに綺麗な亜麻色の髪を三つ編みにするのが美しさの条件とされる女性のドワーフを作る時に使ったコノ方法は、当時まだ幼かった長女の髪の毛を練習台にカミさんに教わった三つ編みの遣り方を其のまま銅線の束を使って再現してるのデスヨ。

髭親父が趣味人への道を歩み出した当時に勤めていた工場の廃材置き場から回収して来た
電材のコードは約28ミリサイズのミニチュアに使うのにピッタリの線径だったから
永らく愛用してるんだけど最初は長さ30センチ×3束あった電材もいよいよコレで最後。
あ、試したいからって勝手に家電のコードとか切って家族に怒られないようにして下さいナ^^;
ケチケチせずにシッカリ銅線を使って豊かな長髪を三つ編みして束ねてる風ウィッグ^^
画像の隅に切り取った被覆チューブが写ってるけど編み込みと端のカット分も含めて
3.5センチくらい使ってて、もし試してみるなら慣れるまでは少し長めに切って余裕を
持たせ方が修正が楽カモ?髪留めのバンドは0.3ミリ厚の板鉛を使用。

銅線を編む時は被覆チューブを1センチほど残して切り取るのがコツで全部切り取ると線がバラバラになって編み込めなくなっちゃうから要注意。
編み終わったら残りの被覆チューブを外し板鉛の髪留めを巻いて毛先の裏側を一緒に瞬間接着剤で固定して乾いたら毛先を綺麗にカット。瞬着は流し込み過ぎると銅線の隙間を埋めて折角のモールド?が消えちゃうからフーフー息を吹きかけて液溜まりを作らないようにしましょうネ。そして生え際の固定位置を決めたら身体の線に添って曲げたり、もしくは躍動感を出す演出で反らしたり跳ねさしたりして形が決まったら瞬着で固定。この時も液溜まりを作らないよう要注意なんだけど、形が決まる前に瞬着が流れ込んでしまうと固まって自由に曲げられなくなるから仮組みはホント大事デスヨ。
さてさて、お次はバストアップのマッサージ?と小物の追加!

お判り頂けるだろうか? 抱えた荷物に圧迫されたバストラインへのコダワリ^^
ユッタリした服を着てくれてたおかげでシッカリ削り込んで形を整えられたけど
加減を間違うと削り過ぎによる貧乳化を招くのでホント難しい工程なのデスヨ。
まぁ殆ど目立たないけど細かいコダワリもコンバージョンの醍醐味ダヨネ!
ハーミットイン商店でゲットしたタイニー・ファニチャーのレジン製「書物&巻物セット」を
使ってみたんだけど荷物が多くて持たせる場所がないから革紐でブラ下げてる感じを表現すべく
0.17ミリの板鉛を巻き付けて本と本体には1ミリの真鍮線を打ち込み固定してマスヨ。

女の子らしくなったカナ?

もうホント超久し振りのジェンダー変更な改造だったけど今回はヤッパリ顔の削り込みが一番難しかったし失敗はオシャカに繋がるので冷や汗モノ。
でもミニチュアを手に取った時に閃いたインスピレーションをシッカリと再現する事が出来たしベイルファイアモデリング部門に出したくなっちゃう位には会心のコンバージョン♪(モデリング部門は1作品のみだから残念)
あとはペイントで更に女の子らしくなれば大満足のミニチュアになるカナ^^

「はわわ、待って下さいよぉ~師匠ぉ~!」
あの気の強そうな魔術師とチョイとドジっ娘の弟子の組み合わせで物語を書いてみたくなるネ♪

緊急作業!

実は組み上がった後に更に1体のコンバージョンをやってから休憩しながらミニチュアを眺めてたら何だか違和感を覚えた髭親父。
「ヤバイ!右耳の後ろ側に銅線が廻ってないジャン(><)」
後頭部の生え際には銅線を広げてから固定する予定だったのを何故だか左耳の後ろからシッカリ束を詰めて固定しちゃうウッカリで現場ネコも激オコ!
チャント指差し確認で「ヨシ!」ってやってれば防げるミスだったナァ^^;

既に編み込みは無理だから被覆を剥いたバラバラの銅線を1本づつ植え込むアデランススタイル?
瞬着の塊が出来ないように注意しながら時間を掛けて固定して何とかリカバリー成功!
考えように寄っては最初の髪束を広げて固定するよりイイ感じになってるんじゃないかと思うけど
正直言って無茶苦茶タイヘンだったし手間を喰うのでモウ緊急作業は真っ平御免デスナ^^;

おまけ

もう1体コンバージョンしたのは「角兜の狂戦士(両手斧)」デス。
コンパチの頭パーツが2種類入っていて髭親父的にはモチのロンで髭面を選んだけどミニチュアの名称が「角兜の~」だしナイス造形の格好いいパーツだから何とか使えないかと考えた結果、兜の中身をガリガリ掘って頭用パーツでは無くチャントした装備品としての角兜にして禿げ頭に乗せましたヨ^^

メタルのムクとか不要部分をゴッソリと削り込む時に使うのは画像向かって一番左のビット。
ちなみに真ん中は太めの溝を掘ったりゴン太でニッパーじゃ厳しい場所の切断にも使いマス。
一番右は最近だと鎖帷子や毛皮のモールドを掘ったり掘り直す時に多用してるカナ。

チョイと拘ってみたのは角兜を脱いだ姿に説得力を持たせる為に付け加えたアゴ紐で、例えばガンダム的なアニメで見掛けるパイロットスーツのヘルメットだと脱いでも背中側に固定出来るフックが付いてるらしいからいいだろうけどファンタジー世界の装備品だから兜を脱いでも背中にブラ下がるのは不自然?そこで完全に脱がずに頭に乗せて兜の両側にアゴ紐と留め具が見えてる感じにしてみたのデス。加工には板鉛と銅線を使用(パテは苦手^^;)

中身をガッツリくり抜いた角兜の収まりがいい禿げ頭で助かったヨ^^
耳の後ろに垂れ下がってるのが板鉛を切って貼り付けたアゴ紐なんだけど
長過ぎると格好悪いし短すぎると何だか判らないから表現が難しいヨネ。
コチラ側も耳の後ろに板鉛を重ねて銅線を貼り付けた留め具っぽいサムシング。
板鉛は柔らかいからウネウネさせる表現の時にも使い易いのデス^^

ミニチュアは分割パーツが頭と斧を持った両腕で固定には1ミリの真鍮線を打ち込みメタルの削り粉&瞬間接着剤を使う毎度の方法で固定してるんだけど禿げ頭に乗せる角兜は削った兜の内側と禿げ頭がジャストフットだったから瞬着のみで固定(真鍮線を打つと兜を突き抜けちゃいそうだしネ^^;)
あと付属のフチあり40ミリベースじゃなくD&G30ミリベースを使用。

ひとりはマッチョな蛮族風の戦士を加えたくなったのは「コナンシリーズ」を全く読んでいなくて
映画も観ていない髭親父的には「ロードス島戦記」の皇帝ベルドが記憶にあるからなんだヨネ^^

いやはや、今回は久し振りにノリノリでコンバージョン出来たのが嬉しかったから毎度の長文を通り越した激長の記事になっちゃったけど画像満載だし昔から改造の時に何度も使ってきた手法をシッカリ紹介出来たので大満足。
兎にも角にも最後まで読んで頂き感謝、感謝デスm(_ _)m
ではでは皆さん、エンジョイ!オールドスクールファンタジーミニチュア♪

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