ご感想「ただ運がよかった、で済ませたくない」
『病院に行く前に知っておきたいこと』のご感想をいただきました。
率直な感想として,子ども目線・子どもファーストの本だなぁと感じています。それが阿真さんの立ち位置なのかもしれないですね。
そして,子どもの一番身近なサポーター,保護者であり仲間であり代弁者でもある親に向けた内容は,イチ親の立場としてもとても良い内容だと感じました。とくに,
*「観察・記録・伝達」P17~20
*「医療者とのコミュニケーション」P26~28
*「医療情報とエビデンス」P36~37
は皆さん必要としている知識と考え方ではないでしょうか。
私は無資格の一般人で,医療知識ももともとはまったくないのですが,ただ仕事柄医療職の方と接する機会も少なくはなかったこともあり,幸い#7119や#8000は知っていました。また近隣に頼れる小児科医院があったので,救急時も,日常の体調不良でも,医療を割と活用させていただきながら子育てをしてこられました。
それをただ運がよかったで済ませたくはないというか,医療者も一般人も,より近しい距離感で支え合えることが望ましいのではないかと感じています。そのためには,医療者の発する言葉やコミュニケーションが変わる必要があるかもしれませんし,一般人もよりフラットな知識を自分たちのものにしていく必要があるかもしれません。
雑駁ですが,そんな印象を阿真さんの本からは受けています。
「それをただ運がよかった、で済ませたくない」というのは、私の子どもが救急車で運ばれ、救急外来にお世話になった、そのときの経験でも、かなり思ったことでした。
おそらく、その思いが強くあって、どこで生まれてもどこで子どもが育っても無事に(その子がその子なりに)健やかに育つように、という気持ちが強くあるので、ずっとこの活動をしているのだろうと思います。
なので、共鳴しているのだなと、驚きました。
『病院に行く前に知っておきたいこと』は、こちらです。